秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
モンスターの生態を写真、動画を交えて紹介します。

鳥竜種の書 毒妖鳥 プケプケ

2024-04-26 23:04:03 | モンスターハンター・モンスターリスト








「毒妖鳥」

プケプケ
Pukei‐Pukei
鳥竜種
竜盤目 鳥脚亜目 鳥竜下目 プケプケ科
全長約970.15〜1356.01cm
全高約338.27〜345.52cm
脚の大きさ約146cm
・狩猟地
現大陸…大社跡、水没林、砂原
新大陸…古代樹の森、大蟻塚の荒地、導きの地
・概要、特徴
温暖な森林地帯を主な生息地とし、木々と陽光に紛れる緑の鱗と萌黄色の目と皮が特徴的な鳥竜種。
首元や翼などには羽毛のような鱗が生えており、先端が小さく膨らんだ尻尾にはカラフルな黄緑や紫の縞模様があるなど、その姿は他に類を見ない面妖さがある。
植物の多い場所に生息するプケプケの羽毛は保護色となる緑色をしている。










しかし、自身の置かれた状況に変化が生じると、それに応じて羽毛の色を変える習性がある。プケプケの羽毛は結晶状の細かい粒子に覆われた構造になっていて、 意図的に羽の角度や形状を変化させることで光の反射角度を変え、色が変化したように見せているのである。





伸縮性に優れ、毒ガスを溜め込む尾の色彩がフシごとの緑と朱の色彩が交互に連なって縞模様を成す鮮やかな物なのは警戒色とされる。
多くの鳥竜種が備える嘴は持たず、足指は対趾足になっており、4本の指で接触するものをしっかりと挟んで掴める骨格になっている。
この骨格は木の枝などの細くて丸い足場の多い場、つまり樹上生活を行う生物の骨格と類似しており、現在は地上付近を生息域としているプケプケだが、この脚の構造から、かつては古代樹の森の高層で樹上生活をしていたと考えられている。











最大の特徴は先端が二又したゴム質の舌で、尻尾と同様、伸縮性に優れる。
舌の内部中央には “舌骨” と呼ばれる骨があり、その骨を前に押し出して周囲の筋肉を引っ張ることで舌を伸ばす。
通常は舌の根元にある舌骨をフックに、喉奥ヘゴム糸を畳み格納しているような状態で、舌骨を前に押し出すことで縮退していた筋肉が瞬間的に伸びる仕組みとなっているのである。
調査の結果、舌の全長は4メートルを超えることが判明している。
さらに舌のゴム質はとても強く、人間の力では伸ばせない。 発達した舌骨と筋肉を持つからこそ、自在に伸縮させられるのである。この長く丈夫な舌を器用に用いることで、餌を巻き取って捕食したり、遠くにいる外敵に素早く叩きつけて攻撃する。
・生態
毒性の粘液を使ったマーキングをはじめ、警戒心や縄張り意識が強い。
主食である植物や木の実が豊富な場所に巣を構え、1日のほとんどを縄張り周辺の警戒に費やす。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1605864089817092096?s=19

https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475306938229399552?s=19






観察や研究報告により、各種感覚器官が非常に発達している事が確認されている。
その感知能力の高さは、 特徴的な丸い瞳も大きく関係している。
とある学者によってプケプケの目が研究された際、他の生物に比べて色彩を感知する細胞が著しく多いことが判明。 色の識別に極めて優れており、識別できる視細胞も「赤・青・緑・紫・黄色」 と多岐にわたっていた。
視力が発達したモンスターは多いが、プケプケは両眼で対象を捉えることができる数少ない種であり、縦長の瞳孔で光の入る量をコントロールすることで、暗所でも色を判別できる。
この優れた色彩識別能力が脅威となるモンスターを遠目からでも瞬時に見つけ出し、迅速に危険地帯から離れることを可能にしている。





優れた感知能力はすぐに侵入者を見つけ出すが、その相手の強さによって態度を変化させる。
他のモンスターから攻撃を受けると羽毛を逆立てて光の反射を大きくし、攻撃性を示す赤色に見せて威嚇する。
自身よりも小さく弱いと思われる相手であればそうした極めて高圧的な態度で即座に襲い掛かり、容赦なく毒を吐きつける。


一方、リオレウスなど自身よりも格上とみなすモンスターに遭遇すると怯えた表情を見せ、咆哮による威嚇のみにとどめて関わりを避けようとする様子が観察できる。
その際は羽毛を畳んで体をすぼめ、黄色味を帯びた色合いに変化させる事で身体を小さく見せつつ色を抑え、森の景色に自身を溶け込ませて敵から逃げやすくする。
さらに強敵に襲い掛かられると即座に縄張りを離れ逃げ出してしまう。相手の力と自分の力を把握し、生き抜くために勝てない争いはしない臆病だからこその処世術を持っているのである。
しかし、これは新大陸の古代樹の森に生息する個体群の特性であり、現大陸にて発見された個体は格上にも怯まず挑みかかるなど生態が異なる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1498550701785444352?s=19





体内に毒液を溜める袋を持ち、その毒液と捕食した植物やキノコ類を顎の袋で混ぜ合わせることで様々な性質の毒ブレスを吐く。このことから、「毒妖鳥」の通称で知られる。
精製した毒性の粘液は攻撃手段は勿論、前述のマーキングにも用いられる。




プケプケは食物を口内に溜めたまま移動したり、袋状の顎や尾に溜め込んだりする習性を持つ。この中や糞に含まれた堅果などの種子は本来の植生地とは異なる場所で排出されることもあり、そこでまた自然に還る。 プケプケの移動によって大社跡から砂原へ堅果などの種子が運ばれるなど、植生の分布域が拡大される例もあるとされる。
プケプケの縄張り付近においてとりわけ多種の植物が群生しているのも、それらの行動に起因する。





捕食の際は器用に舌を使って、空中に自生したはじけクルミも飛行しながらもぎ取って食べる。 舌の強靭さも、 殻の堅い植物を食すのに役立っている。
新大陸においてはそうしてはじけクルミなどの植物を主に捕食するが、この食性は古代樹の森と非常に密接な関わりを持つ。
多様な植物が生息する古代樹の森に自生する植物の種子は厚くて堅い殻に覆われたものが多く、発芽率も低いが、 プケプケが種子を食べる際に殻を割ることでその一部が落ち、発芽を促すのである。
https://twitter.com/MH_official_JP/status/935876266149814272?s=19
こうして環境そのものと営まれてきた稀有な共生関係はかなり古くから続いているものと推測され、趾指の構造から、かつてプケプケは樹上に居を構えていたとされるが、いつの時代にかリオレウスによって地上へと追いやられた可能性が示唆されている。この説は、リオレウスが新大陸へ渡りを行ってきた可能性も同時に示唆している。
プケプケはメルノスに托卵を行うことで繁殖する珍しいモンスターである。
繁殖期になると、メルノスが巣を空けている隙を狙って卵を産み付ける。プケプケの卵はメルノスの卵よりも早く孵化し、幼体は生まれてすぐ他の卵を巣から落とす。
こうして孵化以降も幼体の世話をメルノスに行わせるのである。
メルノスに育てられ、巣立ちの時期を迎えたプケプケは自力で飛び方を習得し、植物を摂取するようになる。
近年は現大陸でもプケプケの姿が目撃されるようになっているが、この近辺には翼竜種の生息は殆ど確認されておらず、本来の生息域から迷い込んできた個体であると推測されている。







・食性
植物やキノコを捕食する様子が観察されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475300703346126848?s=19
草木の葉や木の実が主食といわれるが、鞭のように伸縮する長い舌を振り回し、口に入るものならば何でも食らう。そのため体内に様々な毒物を取り込む。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475306104678543364?s=19
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・危険度、戦闘能力
外敵と遭遇すると咆哮で威嚇を行い、ハンターのような小柄な相手に対しては積極的な攻撃を仕掛けてくる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475307947425153029?s=19







プケプケは食べたものを袋状の顎や尾に溜め込む習性を持つが、外敵と交戦する際は、溜めた植物を体内の毒袋で生成した毒液と化合させ、口から放って攻撃する。







この毒ブレスは、化合させた植物によって性質が変化するのも特徴で、綿胞子草であれば霧状に、はじけクルミであれば触れた場所から弾けて毒が拡散するなど、じつに多彩な変化を見せ、「毒活性化状態」と称される。
大きく膨らむ顎には通常植物を溜め込むが、稀に防御手段として石を溜めることも。 石は毒と化合しにくいためそのまま吐き出すことから、 通常よりもブレスの放射速度が速くなることが確認されている。
また、植物と毒液の化合が進むとより強い毒性の気体が発生し、その気体は毒袋内の組織液に溶け込んで強力な毒ガスとなる。




プケプケはこの毒ガスを伸縮性のある尻尾に溜め込み、自分より強い敵と遭遇した際の最終防御手段として用いている。
このように、植物はプケプケにとって食物であると同時に攻撃や防御の手段でもあり、交戦中であっても捕食を行ったり、植物の多い縄張りから殆ど動かずに1日を過ごす理由となっている。






毒の他には舌をムチのようにしならせて攻撃にも用いる。その伸縮速度はじつに速く、熟練のハンターであっても正確に動きを捉えきるのは難しい。
槍のように突き出したり、振り回しながら突進したりと攻撃方法も多岐にわたる。




力をつけた個体は毒霧を撒き散らして身を隠し、相手の不意をつくように舌で攻撃する術を心得ている。
捕食による毒攻撃の性質変化は狩猟に際して考慮すべき生態であり、危険度は岩竜や雌火竜に比肩すると看做されている。






・利用
プケプケから得られる鱗は軽くて丈夫であり、またその森のような深い緑色に魅了されるハンターも少なくない。他にも鮮やかな尻尾の色味を愛好するハンターも多く、プケプケから得られる素材は狩人を惹き付ける不思議な魅了を放つものが数多く存在する。
翼膜の目玉のような模様や光の当たり方によって彩りの変わる羽毛などが周知され、観測例の増加に比例して近年プケプケの素材を求める声が高まっている。頭部と翼腕に見られる「鱗が羽毛へと変化、一体化している」 部位は数あるモンスターを見渡しても珍しい形状であり、今後新たな活用の手法が見つかっていくことだろう。
プケプケの素材を元に作られた武具は緑色の鱗や甲殻がふんだんに使われているほか、毒素を含んだ羽毛を武器に利用することで高い毒性を発揮させることに成功した。
その刃斬りつけた傷に毒を流し込む、ポップな見た目以上に恐ろしい能力を孕み、モンスターをじわじわと追い詰めていく。
防具には材質の異なる数種類の皮が使い分けられ、自生する綿胞子草を体力の回復に利用できる仕組みを備えた、 頭部の装備が特徴的。フードに加えてゴーグルやバイザーを着用することで、顔をしっかりと保護する。「プケプケはよく見ると可愛い」という職人が手がけたため、その面影が残されているのだとか。
それらの素材は生態から毒との相性がよく、加工する事で武器に毒を浸透させたり、逆に高い抗毒性を持つ防具を作ったりと、幅広い応用が可能。
https://twitter.com/MH_official_JP/status/1148923773212450821?s=19
最低限の素材で一定以上の扱いやすさと機能性を両立した装備が作成できる事から、新米ハンターを中心に人気も高い。
https://twitter.com/MH_official_JP/status/1148835211595022337?s=19
ちなみに尻尾は調理次第で食用になる事も確認されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1581095771805429760?s=19
・ソース
MHR:S
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg 210〜215、422〜423
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg168〜169