秋津蛉のモンスターリスト

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獣竜種の書 恐暴竜 怒り喰らうイビルジョー

2024-04-03 22:59:34 | 獣竜種










「恐暴竜」

怒り喰らうイビルジョー
Savage Deviljho
獣竜種
竜盤目 獣脚亜目 不明 暴竜上科 イビル科
全長約2043.18〜2497.22cm
全高約630.6〜781.2cm
脚の大きさ約146〜153cm
・狩猟地
現大陸…孤島、森丘、渓流、原生林、古代林、水没林、未知の樹海、遺跡平原、地底洞窟、天空山、遺群嶺、砂原、砂漠、旧砂漠、凍土、雪山、氷海、極圏、火山、地底火山
新大陸…古代樹の森、大蟻塚の荒地、陸珊瑚の台地、瘴気の谷、龍結晶の地
・概要、特徴
近年その存在が明らかになってきた、恐暴竜の中でも極めて異例な個体。
その実態は過酷な生存競争を勝ち抜いてきた歴戦のイビルジョーが、異常な変化を遂げた特殊個体である。
獲物の返り血に塗れ、タールのような独特なぬめりを持つ表皮も黄色がかった黒色化をしており、常に怒り状態にある事からギルドでは「怒り喰らうイビルジョー」と命名し、通常個体とは区別している。


強靭な顎や脚部、龍属性を放出するブレスなど、通常個体を凌駕するあまりに危険な存在ゆえ、ギルドでは遭遇したら即時退避との定石が強く推奨されている。
それ故に未解明の生態が非常に多い。
世界中で遭遇例があるため、古龍観測所とギルドが共同で調査を進めているが、調査は難航している。






・特殊個体化した経緯
イビルジョーは代謝が高く、闘争も激しいため比較的短命な種であるとされる。
一方で、老成した数少ない個体のなかには、加齢などの影響から食欲を制御する機能に異常をきたし、より狂暴性を増すものがいる。
彼らは常に飢え、際限なく食べ続けるが、飽くことのない空腹感から怒り続けているという。





加えて本能に近い形で同種異種を喰い散らかし続けた結果、度重なる共喰いによって体内には龍属性が蓄積され続け、そうなると体温もより高まっていく。
そしてそれによって消費される膨大なカロリーを摂取すべく、捕食への渇望が暴走するのだという。
つまり怒り喰らうイビルジョーの異常な食欲は、体内に蓄積した龍属性によって高まった体温を維持するためのカロリーへの渇望、及び老化による食欲を制御する機能の異常という二つの要因によるものらしい。
このような性質から「飢え渇く恐暴竜」「総べてを屠り、喰らう者」などとも称される。


しかし、あまりに強大化した龍属性エネルギーを蓄えた本個体はその影響を強く受けて命を蝕まれていると考えられ、血液はドス黒く腐食している。
龍属性による異常とも言える戦闘力を獲得した代償に、怒り喰らうイビルジョーへと変貌してしまった個体の寿命は長くないともされている。
・生態
現大陸はもちろん、渡りの凍て地から新大陸に至るまで、幅広い地域において徘徊する姿が報告されている。
体内には過剰ともいえる龍属性エネルギーを内包し、普段から驚異的な筋肉の膨張を伴う。
極限の飢餓に突き動かされているために常時興奮状態にあり、餌を求める衝動がより活発化している。それゆえ、目に映る全ての動物に片っ端から襲い掛かって喰らい尽くす。




常に空腹で涎を垂らしているが空腹の衝動が勝り疲労状態を見せることはなく、怒りやすい性質となって狂暴性に拍車がかかっている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1488839466634530817?s=19
寒さでエネルギーの消耗が激しいからか、特に渡りの凍て地で捕食場所として確認されたのは5か所にも及ぶ。
他の地域でも各2か所以上と、貪欲さを知らしめている。
通常個体と比較しても常に大物を狙い、近くに大型モンスターが現れると調査員は狙われにくくなる。
ただし龍強化状態になったり、 こちらから手を出せばその限りではない。
獰猛で好戦的ゆえに多くの大型モンスターと縄張り争いを繰り広げるイビルジョーだが、この特殊個体においてはイヴェルカーナやネロミェール、死を纏うヴァルハザクや悉くを滅ぼすネルギガンテといった強大な古龍種を相手にしても、対等な組み合いを見せる。
・危険度、戦闘能力
遭遇次第即徹底が徹底されている事からも判る通り、ギルドではこの状態のイビルジョーは通常個体を遥かに上回る脅威と認識している。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1488848307463999488?s=19
その力は圧倒的な怪力で知られる通常個体を凌ぐほどで、大型古龍さえも抑え込む悉くを殲ぼすネルギガンテの剛腕を強引に跳ね除け、逆にその巨体を地面に叩き付けたという恐ろしい報告もある。



交戦中の相手に対しても強引に飛びかかり拘束し、 捕食を試みる行為が見られる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1488837550827470854?s=19
獲物を喰らう事で瞬時にエネルギーを蓄え、全身に巡る龍属性エネルギーを増幅させていく。





龍属性エネルギーを直接ぶつけるブレスの頻度も格段に増え、直線的あるいは薙ぎ払いなど、 多彩に使い分ける。足元へ持続的に吐き続け、爆発を起こすこともある。










怒りが昂ると龍属性エネルギーの制御も効かなくなり、天を仰ぐかのような咆哮と共に眼が赤々と輝きだし、頭部を中心に龍属性エネルギーが溢れ出す。
筋肉の隆起により広がった筋からも抑えきれなくなった龍属性エネルギーが漏れ出し、赤黒い雪が飛び散る禍々しい姿で不気味さと恐ろしいまでの威圧感を醸している。
龍属性の噴き出し方には個体差があるようで、あるハンターは 「赤黒いオーラが血しぶきのように噴出していた」と話したが、別のハンターは「帯電しているかのようなオーラだった」と話す。
同じ個体かどうかは不明だが、ともするとこの異例個体にも様々な種類が存在し、その生態にも違いがあるのかもしれない。
暴虐的なまでの力を発揮するその姿は龍強化状態と呼ばれており、外敵への怒りを誇示し、渇きに飢え、激しい憤怒をも溜め込む。
この龍強化状態では、全身の膂力も飛躍的に増強される。
怒涛の連携攻撃を以て外敵の排除に執着する姿は、目にした調査員の誰もが慄いたという。





また、噛みつき攻撃すらも龍属性やられを誘発し、頭部に近づくだけでも龍属性エネルギーに蝕まれ体力を奪われてしまう。 クラッチクローで頭部に張り付き、返り討ちにされた者も少なくない。
龍属性エネルギーを吐きつけるブレスの多様性も鑑み、 龍属性への対処は必須といえる。









外敵との交戦においては、本種の一挙一動が体内の龍属性エネルギーを増幅させてしまうため、放っておけば龍強化状態の脅威を免れない。
しかし、頭部に衝撃を与え続けることで、その状態を抑制できることが判明している。
また、 龍属性の変異か、あるいは宿し方の違いかオドガロン亜種に見られるような龍属性エネルギーに満ちた頭部がこちらの属性攻撃を無効化するといった性質は持ち合わせていないことも確認された。
この結果に基づき、雷属性を放つ武器が極めて効果的であるとの研究結果も出ている。





さらに付け加えると、一瞬の反撃の噛みつきに転じる本種に対し、相手の虚を衝くように強い衝撃を加えることでも龍強化状態の鎮静を図れるという。

いずれにせよ、狩猟に際しては積極性を欠かないことが大切であろう。





・利用
過剰な龍属性エネルギーに蝕まれて腐食した結果、血液はドス黒く変色しており、その血は極めて希少価値が高い素材として知られる。
返り血に塗れ、変質した皮も通常の個体の皮とは区別して扱われ、それらの素材暴虐の限りを尽くさんとする衝動と見境のない憤怒が、己に流れる血を黒く染める。
ともすれば、 素材を扱う職人すらも、満たされることのない渇望に見舞われるという。
防具は膨張した筋線維と血脈を模した意匠、そして化粧により比類なき破壊の力が発揮されるという。
さらに恐暴竜の真髄を得た者は、その一撃で相手の抵抗力を大きく削ぎ取る。
身につけた者の精神を蝕み、狩人に巨竜をも蹂躙する蛮力を与えるという。
武器の使用感について、 肉片を否、命そのものをすり潰すかのような手応えを感じると語る者も少なくない。
龍属性および龍封力の高い効果は、素材に用いるドス黒い血由来か。

本種の狂暴性を、生態環境として利用できる場合があるという。
翼を持たない鳥竜種や牙竜種を咥え込むと、振り回しや回転などで執拗に攻撃を加えるのだが、そうした行為を逆手に取るのである。
本種の痕跡が確認できる地域においては、狩猟エリアに生肉を置くことで誘い出せる可能性が高く、意図的に狩猟目的のモンスターを襲わせる、というもの。推奨はできないが、巻き込まれる危険を覚悟のうえで利用するのも一興だろうか。
・ソース
MH3G
MH4G
MHXX
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