今日は日本からアサクサデンエンとハットトリックが出走するドバイデューティフリーに出走する馬を紹介。今年から、アジア・マイル・チャレンジの第2戦に指定されているだけにレベルもなかなかのものになった。特徴としてこのレースに限らず、ドバイの芝コースは差し馬が比較的有利なので日本から出走する2頭にも十分チャンスがあると思う。
Bullish Luck せん7 39戦9勝 Royal Academy×Wild Vintage(父Alysheba)
主な勝ち鞍/05チャンピオンズマイル、05スチュワ-ズC、04香港ゴールドC
去年の安田記念にも来日し、4着になったことで日本でも馴染みのある馬。Silent Witnessに初めて土をつけたことだけがクローズアップされがちであるが、実力もかなりのもの。最近はマイルでの戦跡が安定していたものの、前走の香港ゴールドCで2000もまだいけることを証明しただけに注目。
David Junior 牡4 9戦5勝 Pleasant Tap×Paradise River(Irish River)
主な勝ち鞍/05英チャンピオンS、05セレクトS
昨年の英チャンピオンSをPride、Maraahelを破って優勝し、一躍ヨーロッパのトップクラスに名乗りをあげた。一息入れて、これが今年の始動戦。一度使われている馬が多い中で、多少の不利はあるものの、今年の欧州中距離路線を牽引すべき馬がここで無様な競馬は出来ないであろう。
Fields of Omagh せん8 40戦12勝 Rubiton×Finneto(Cerreto)
主な勝ち鞍/03コックスプレート、06フューチュリティーS
今年から生まれ変わったアジア・マイル・チャレンジの記念すべき第1戦、フューチュリティーSを制したのがこの馬。03年のJCに来日し、大惨敗した時のことを知っている人は鼻で笑うかもしれないが、あれは明らかに距離が長すぎた。コーフィルドCでは2着に入っているが、この馬は2000以下の方が力を出せる。いくら、ボーナスがあるからといって無謀な遠征はしないであろう・・・(03年の時もそう言っていたが)
Host 牡5 17戦8勝 Hussonet×Colonna Traiana(父Roy)
主な勝ち鞍/03チリ2000ギニ-、05キーンランドターフマイルS
チリ在籍時にはチリ2000ギニーを楽勝。アメリカに移籍した後はブリーダーズCマイルの前哨戦、キーンランドターフマイルSを制するも本番は7着。その後もシガーマイルH、アップルトンHを連敗しており、どこまで力を発揮できるかは疑問。
Irridescen 牝4 12戦7勝 Caesour×Meretricious(父Dancing Champ)
主な勝ち鞍/05ウーラヴィントン2200、06バランシーン
昨年のダーバンジュライは5着だが、それ以来の休み明けとなった先月のバランシーンを快勝。Ipi Tombeを送り出したM.デコック調教師が放つだけに魅力的な存在。ただ、ダーバンジュライを勝ち、ドバイ入りしてからも牡馬相手にジェベルハッタをレースレコード勝ちしたIpi Tombeに比べると若干の小粒さは否めないか。
Linngari 牡4 9戦6勝 Indian Ridge×Lidakiya(父Kahyasi)
主な勝ち鞍/06アルファヒディフォート、06アルラシディヤ
アルラシディヤ、アルファヒディフォートとドバイ・カーニバルを2連勝。と言っても前走のメンバーは同じトライアル的要素を持つジェベルハッタよりもメンバーが落ちるだけに強気にはなれないか。でも、9戦6勝の戦績は見事なもの。
Perfect Promise 牝6 27戦8勝 Caesour×Meretricious(父Dancing Champ)
主な勝ち鞍/06C.F.オーアS、02ケープフィリーズギニーズ
先述のFields of Omaghが豪州の牡馬代表なら牝馬代表はこの馬。フューチュリティーSはFields of Omaghの5着だが、その前のC.F.オーアSは逆に3着に下しているように力関係は同じくらいか。ちなみに父Caesour、母父Dancing Champの組み合わせはIrridescenceと同じ・・・・てゆうか姉妹。
Russian Pearl せん5 22戦8勝 ソヴィエトスター×Velinda(父Veloso)
主な勝ち鞍/06スチュワ-ズC、03ベイヤ-C
前走の香港ゴールドC8着は殆ど競馬になってはいないので気にする必要はないか(その時の記事)。1月のスチュワーズCでベストギフト、ブリッシュラックを沈めた末脚はかなり怖い。
Seihali 牡7 16戦7勝 Alzao×Edwina(父Caerleon)
主な戦跡/06ジェベルハッタ3着くらいか・・・
ジェベルハッタ3着くらいしか強調点が無い・・・。昨年のデューティフリー10着だからそれほどまでに怖がる心配なし。それにしても、この馬03年以降はナドアルシバでしか走っていないのね・・・。
The Tin Man せん8 23戦9勝 Affirmed×Lizzie Rolfe(Tom Rolfe)
主な戦跡/02C.L.ハーシュ記念ターフ選手権S
02年、03年にはHigh Chaparralの勝ったブリーダーズCターフで両方4着になったこともある実力馬。最近は長期休養が多く順調に使えていないが、1年以上の休み明けとなった昨年末のアローワンスを勝ち、前走のサンマルコスSも快勝。勢いに乗っているだけに怖い1頭。
Touch of Land 牡6 30戦9勝 Lando×Touch of Class(父Be my Guest)
主な勝ち鞍/04、05ドラール賞、06ジェベルハッタ
前走のジェベルハッタを快勝し、勢いに乗る一頭。ただ、今までと比べてパワーアップしたかと言われると困ってしまう。やっぱり、典型的なGⅡ大将でしょ、この馬。こういう馬がいるから、GⅠには価値があるのである。
Tyson せん5 20戦9勝 Silvino×Telle Belle(父Sledgehammer)
主な勝ち鞍/04サマーカップ
昨年のダーバンジュライで11着と惨敗・・・。ドバイ入りした後は2連勝と調子は良かったものの、前走のジェベルハッタはTouch of Landの5着とイマイチ。掲示板に載れば御の字ではないでしょうか?
Valixir 牡5 17戦8勝 Trempolino×Vadlamixa(父Linamix)
主な勝ち鞍/05クイーンアンS、05イスパーン賞、04ニエユ賞
昨年のイスパーン賞~クイーンアンS~メシドール賞の連勝は見事の一言。それ以来低迷中で、リフレッシュが期待された前走のジェベルハッタも期待にこたえられず気難しい面を出して7着。実力をだせるようならこのメンバーでもお釣りが来るだけに、2回目の騎乗になるフランキーがどこまで乗りこなせるかにかかっている。しっかし、この馬も環境がよく変化する。これだけ変わると落ち着く暇がないんじゃないの?
Whilly 牡5 20戦8勝 Sri Pekan×Santa Rosa(父Lahib)
主な戦績/05ドバイデューティフリー2着
昨年のデューティフリー2着馬。ただ、昨年はElvestromのスローペースに助けられての感もある。有力馬に差し馬が揃った今年も展開の助けを見込めるが、サンマルコスSを含め2連勝中だった去年に比べ、今年は昨年の7月から4連敗中と勢いに不満。