Horse Racing Cafe

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2006香港國際賽事(3)

2006-12-11 00:17:32 | 海外競馬(香港)

 簡単に各レースの感想でも書いておこう

【香港ヴァーズ】
 Ouija Boardがスクラッチした時点で日本馬2頭にもチャンスはあるかなと思っていたのだが結果は案外。アドマイヤメインは菊花賞のように後続を離したレースをしなかったとしても単騎で行けたときはある程度の結果は付いてきていただけに今回は体調面に問題があったのか。まあ、Ouija回避による影響を一番受けたのはメインだろうしある程度マークされる立場であったから仕方が無いか。ソングオブウインドはスタートしてから自分の世界を築き上げ、3~4角で一気に進出するプチディープ張りの競馬をしたわけだが先に抜け出したCollier Hillを捉えきれないどころか、最後はKastoria、Shamdaraにも交わされ4着。前にも述べたように菊花賞は〝嵌った〟という印象が強くまだこのクラス相手にこの競馬では厳しいということでしょう。来年飛躍するためにこれを糧にすべきか。
 Collier Hillは強くなったな~。シーマクラシックで2着になった時は「2着なのに物凄い喜びようだった」とか皮肉られていたのにこれでカナディアン国際と併せて制覇か。タイムも含めてよく対応できたな。KastoriaはYeatsを下した愛セントレジャーのパフォを見ればこのくらいは走って当然。良馬場で巻き返した。Shamdaraは昨年の4着から一つ着順を上げたか。この馬もミラノ大賞典のように強い時もあればヨークシャーオークスのような時もある。この馬は分からんね。


【香港スプリント】
 メイショウボーラーはムラ駆けとかそういうレベルではなかった。とりあえず無事でヨカタ。藤田小姐は特に目立つところなし。このレベルでの馬もダメと言うことになると桜驀進王様のピーク時でも向こうの馬とタイマンはれるか分からんぞコリャ。
 Absolute Championはプレミアボウルの勝ちっぷりが素晴らしく本番でも当然有力候補だと思っていたら当初はレートが足らずに補欠候補だったのよね。出走できないというリスクを恐れずこのレース一本に絞ったホール調教師は賞賛されてもおかしくはない。タイム、勝ちっぷり共に文句無く来年は王朝建設かな~。まあ、時計のかかる馬場や直線競馬になったらまだ分からんけれど。
 今年から何度も言っているように1200mに変更になったわけだがあまり変わらんかった。直線1000mで行われたスプリントトライアルとの比較をしてみると以下のようになるわけだが。

トライアル(着順) →香港スプリント着順
1 Able Prince  →7着
2 Down Town  →4着
3 Natural Blitz  →11着
4 Silent Witness →2着
6 Sunny Sing     →5着
8 Scintillation  →8着

 Natural Blitzなんかはやっぱりダメダメだったと。今回そこそこ走ったSunny Sing、Down TownがAbsolute Championの勝ったプレミアボウル(1400m)でもそれなりに走っていることを踏まえると、求められる適正は1000mではなく1400m寄りなのかな。日本馬も純粋なスプリンターというよりも1400m重賞勝ち馬連れて行ったほうがいいかもしれない。スワンSなんか時期といい絶好のトライアルになりそうだが。


【香港マイル】
 いや、Armadaさんゴメンナサイ。うそ臭いとか言っていましたがその実力は紛れもなく一流馬のそれでした。The Dukeが念願の香港マイル制覇となったわけだがArmadaの伸び脚が目立ったレース。そう考えるとマイル路線にもスプリント路線と同じく世代交代の波が来ているのかな。まあ、Bullish LuckやらJoyful Winnerは春になると調子を上げるからチャンピオンズマイルはBullish Luckの3連覇!とかありそうで怖いけれどww是非ともArmadaには安田記念出走をお願いしたい。気になっていたRamontiは3着というのはどーなんだろ。香港でこのくらい走れるのだから来年欧州マイル路線に戻ればそれなりに勝てそうだけれど。唯一の惨敗がジャックルマロワ賞なので直線競馬には不向きなのか。
 ダンスインザムードは好スタート→控える競馬→直線ぶつけられる→沈む・・・というチグハグな競馬。馬体減の問題なんかもあるけれどアメリカではそれなりに結果を出しているわけだから香港がダメなんか。まあ、牡馬混合重賞レースを中2週でずっと使っているわけだから女の子には少し厳しいローテだったのかも。

【香港C】
 PrideにおけるC.ルメールの絶大なる信頼を垣間見せたレース。道中はPride、アドマイヤムーン、ディアデラノビアが後方3頭を占めた。Prideなんかは昨年のVengence of Rainを差し損ねたトラウマがある分2頭よりも早く仕掛けた感じだが、この馬なら実力も十分承知している日本馬2頭の追撃は凌ぎきれるとルメールの読みもあったのだろう。実際、祐一のアシスト?なんかもあってPrideがムーンの猛追を凌ぐんだがムーンってこんなに強い馬だったのか。個人的にミスプロ系にありがちなトライアルホースだと思っていたのだがこれは見方を変える必要有り。QEⅡなんか遠征したら勝てるんじゃないかと。エンドスウィープの成せる業かね。
 Vengeance of Rainは去年くらい走っていると思うのだが昨年より強い馬が2頭いたということだろう(ペリエ@02年フェブラリーSを少し改変)。今後もこの路線における香港の関門的な役割を担うのか。Hello PrettyはPrideと人気が接近している時点で可笑しいだろwwViva Patacaも印象に残らない競馬だったな。
 Alexander Goldrunはいいところなし。やや中途半端な競馬だったか。ディアデラは直線で伸びきれず。このメンバーでは少し厳しいのかな。

 
 そういえばViva Patacaの漢字表記「爆冷」って超人気薄という意味なのね。今日一番勉強になった気がする。