今週末はフランスではジャックルマロワ賞、アメリカではアーリントンミリオン。正直、アーリントンミリオンの存在を忘れていたのは内緒である…
PRIX JACQUES LE MAROIS(GⅠ) ドーヴィル競馬場 芝1600m
馬名 騎手 父
1(7)Special Kaldoun D Boeuf Alzao
2(4)Librettist L Dettori Danzig
3(3)Helios Quercus I Mendizabal Diableneyev
4(10)Ad Valorem Jamie Spencer Danzig
5(8)Ramonti E Botti Maritino Alonoso
6(11)Manduro O Peslier Monsun
7(6)Peeress Ryan Moore Pivotal
8(1)Stormy River T Thulliez Verglas
9(5)Kendargent R Marchelli Kendor
10(2)Kentucky Dynamite C-P Lemaire Kingmambo
11(9)New Girlfriend Y Take Diesis
昨年のDubawiとDivine Proportionsの激突には燃えたが(あくまでレース前は)、今年もそれなりのメンバーが揃ったのではないかな(あくまでも今年で言えば)。それにしても、何気にY Takeさんがいてビックリした。騎乗馬がNew Girlfriend とはこれまた渋い・・・。
基本的に、今年の出走馬は大きく分けて3パターンに分類できる。一つはクイーンアンS組(Ad Valorem、Peeress)、メゾンラフィットのムシドール賞(GⅢ)組(Librettist、Helios Quercus、Manduro、Special Kaldoun )、そしてジャンプラ賞組(Stormy River 、Kentucky Dynamite、Kendargent)である。
ここで問題となるのが各レースのレベルの問題。格的に言えばクイーンアンS組みが圧倒的なんだが、勝ったAd Valoremの直線でのヨレは降着もんですよ、あれは。もちろん、あのヨレが無かったらCourt Masterpiece、Peeressが勝てたのか?と言われるとそうとも言い切れないくらい素晴らしい伸びを見せているのだが。PeeressはクイーンアンS後に走ったファルマスSでRajeemに上手く乗られてしまった感もあり仕方ない。ロッキンジS以後まともな競馬をしていないだけに力を出せればやれると思う。
ムシドールSはGⅢにしてはそれなりのレベルだったと思うだけにそこを制したLibrettistは注目。6戦5勝とまだ底を見せていないだけにここで好走するようなら秋に向けてかなり期待できると思う。この組のほかの馬はちょっとキツイか。相手なりに走るという言葉が実にふさわしいManduroが掲示板までならあっても不思議ではないか。
ジャンプラ賞…正直言ってすき間的な役割になってしまっているGⅠなわけですが、今年勝ったのも仏2000ギニー、セントジェームズパレスSで好走を繰り返してきたStormy River。まあ、順当と言えば順当なわけだが今年の3歳の質そのものが問題。それなりのレベルにあることは間違いないのだがエクリプスS、サセックスSなどを見せられるとまだ古馬のトップクラスと互角にやりあうには厳しいかなとも見える。2000ギニーで先着を許したAussie Rulesがあの沈みっぷり、セントジェームズパレスSで歯が立たなかったAraafaがサセックスでちょっとだらしのない競馬。まだStormy Riverでは少し厳しいか。
ここまで言ってなんだが、今一つ盛り上がりに欠ける欧州マイル路線に穴を開けるとすればRamontiのような気がするんだな。