「減らすビジネス」が利益を生む（日経ビジネス）

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20090203/184810/?P=3&ST=spc_fl

『売電量が増えた時、その時の利益の増加は売電価格の30％で、一方、顧客の電力使用量を減らすコンサルティングやシステム構築をビジネスにして、その利益率が70％だとしたなら、電力会社は「電力使用量を減らすビジネス」を取り込む方が利益が増えることになる。』
『 環境エネルギー問題は新しい社会システムを作ることによって大きな前進を見ることができるだろう。この時、たくさんの「減らすビジネス」で民間企業が利益を得ることができると、環境問題の解決と経済成長を両立させることができるだろう。 』

まさに逆転の発想だ。経済的には拡大することで利益が出ると考えるが、現実的には販売量を削減しても付加価値をつけることにより利益は拡大する。それは素人でもわかる発想だ。販売価格で業界１位である事も必要かもしれないが、実は利益率が高いことが意味のあることだ。いかにして利益率を高めるのか？

そこには、よそにないサービスの質や、工夫が必要だ。人と同じことをしていたのでは競争に勝てない。通常１週間から１０日かかる製造を１日でできれば、それはビジネスチャンスもある。必要な時にすぐに部品が手に入ればビジネスチャンスも拡大する。お互いWIN、WINの関係となる。顧客満足も向上する。

しかしそのようなことはすぐにできない。そのような発想があってもできない理由がある。技術がないとか、人材がいないとか、資金が不足しているとか。さまざまな要素がある。しかし本当にできないとすれば、それはその人がやるべきことに対する執着が少ないことが原因だろう。できない理由を自分で作っていることになる。人間本気でやりたいと思えば、方法を考える。

そこにビジネスの面白いところがある。技術的にはそれほど難しくないことでも、上記の理由で参入するチャンスがある。ピンチはチャンスにつながることを理解する必要がある。