エレベーターで強度偽装 ＪＦＥ系商社が鋼材をすり替え（朝日新聞）

http://www.asahi.com/national/update/0712/TKY200707120426.html

長年このような事が行われていた事が信じられない。どういう仕組みで実施されていたのか徹底的な解明が必要だろう。両者の見解が違うのも納得できない。

事実はどうなのか？しかしこのような事が、日本でも堂々と行われているとすれば企業倫理上も大問題だろう。証明書を偽造しているとすれば、意図的に行われている事であり、企業の管理体制も問題となる。

日本の大手企業のコンプライアンスに対する認識はどの程度なのだろうか？もともとエレベータやエスカレータは安全第一を売りにしている。それは多くのお客様を乗せるものだから。耐震偽装の問題でも外見上は分からないが、基本的な問題があることであり、この問題も同様である。

本来企業は商品を販売するものであるが、それは単なる品物を言うのでなく、同時に「信頼性」「安心」を売っている。信頼関係がなかったら、我々は商品の品質をその都度第三者に証明してもらう必要がある。

今回の場合、被害者はそれを設置したユーザーであり、この報道がされてどの施設が強度不足か明らかになった場合の影響は大きなものとなるだろう。施設は補強工事をすれば強度は回復するかも知れないが、信頼関係は回復しない。