五、「教会とわたしたち」(307)
4.近代の教会の夜明け
―宗教改革―スコットランド
(この闘いを最後の戦いとして、後継者としてアバディーンから呼んで、エディンバラ教区の牧師として助けを受けていたジェームズ・ロウソンを彼の教会の後継者であることを公に表明した。1572年11月9日の聖日に、セント・ジャイルズ教会(教区教会)で就任式が行われた。ノックスはいつものようにトルブース教会で説教を語った後、セント・ジャイルズ教会まで足を運び、ロウソンの就任式で勧告を述べ、牧師としての義務を語り、会衆の牧師に対する義務を説いた。彼が語ったことは、会堂が広すぎたこともあり、音声弱く少数の人々の他にほとんど聞き取れないほどであり最後に神を讃美し祝祷で終わった。就任式後(ここまで前回)
杖にすがりながら、ゆっくりと会衆全員に付き添われながら、街道筋を宮殿に向って100メートルほど下ったところの左側にある、現在、「ノックスの家」と呼ばれて保存されている家に向った。この日以後、彼は二度と外出しなかったといわれている。この二日のちの11月11日、激しい咳に悩まされ、呼吸困難に陥り、側近の人々は医師を招くことを彼に勧め、彼はこれに同意して、「わたしは、神が間もなくわたしの生命を終わらせてくださることを知っています。」と静かに答えたという。その翌日、彼はその僕と従者たちに礼を尽くした後、彼らに「熱心に神を畏れて生活(つづく)