引っ越し

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絶対語感

2007-12-30 07:17:35 | 日記・エッセイ・コラム

外山滋比古著『わが子に伝える「絶対語感」』.飛鳥新社.2003年を読んで

 最近のしゃべり方の速度は、かつてよりはやくなっているらしい。落語の「笑点」のしゃべり口と、漫才師のしゃべり方を比べれば、分かる。外山氏は、これでは子供が日本語をうまく習得できないと主張する。言葉は「こころ」を表すものでもあるから、むべなるかな、「こころ」の籠もった言葉を普段聞き取ることがない現代の子供の心は、荒んでいく一方なのか。また、無責任な一方的な感情の歌が多く、国民として共有できる歌詞が少なくなっていることも一因でもあり、悔やまれることではある。言葉の習得を、テレビ任せにしておくことは、こういう意味でも危うい。

 読み聞かせが家庭でできている子供と、そうでない子供とでは、文章を音読させると雲泥の差がある。言葉無くして、高度な知識の把握はなく、心無くして濃密な触れあいはない。


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