一週間の休みを利用してフォークリフトの講習に行った。
学科はきつかった。物理学や工学を、咀嚼し切れていない老人講師の聞き取りにくい言葉や、はしょり気味な講師の説明でなされ、試験問題は、テキストに載っていないものもあり、引っかけ問題があった。
力のベクトルや体積の計算方式を物流現場では、使用されることは滅多にないはずなのに、講師は滔滔と述べ、それが試験に出されていた。
笑ったのは、「ティルトシリンダーは、車体とインナーマストにつなげられている」の正否を問うもの。
どうやったら、こんな愚問を作れるのか。ワォーキーリフトを操作した経験があるので私は理解できたが、リフトに触れたことがない人には、難問の部類だっであろう。
自動車免許を持っていない私には、追加の講習もあり、学科で1.5日。
実技講習が、3日続いたが、効率の悪い順番待ちで、他人の実技課程を見ていることに大半を費やされた。実際リフトに乗った時間は、一日平均一時間にも満たなかった。
半クラッチ走法なんていうのは、マニュアル車免許の人には分かるが、オートマ車の人には分かりにくい。
リフトの職に長年就いている人には、腰痛・痔持ちのが多い。リフトにはサスペンションがなく、サスペンションが弱い原付バイクを一日乗り回しているようもの。
端から見ると楽そうに見えるが、狭い通路の直角走行を繰り返すと、頭がくらくらする。
自動車なんて、免許の試験場で、夜、警察官であるバイト教習者が隣に乗ってガーガーわめき立て、四回ほど教習を受けただけで自動車に乗ることが嫌になった経験があり、今回のリフトのハンドル操作には最後まで手こずった。
教科は満点だったが、実技は時間超過とパーキングブレーキ忘れで80点代。
茨城の教習所だったが、日系ブラジル人が多く、モグリでリフトに乗っていた人もいた。