引っ越し

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豊田市

2007-12-16 20:04:08 | 日記・エッセイ・コラム

茨城に来て3年。愛知県豊田市で大半の人生を過ごしたが、それゆえ良いところと悪いところがよく見えた。

良いところと言えば、トヨタ自動車のお膝元であるため、人口密度がかなり高く、政令都市の名に恥じず、コンビニ・スーパー・家電量販店がすぐ近くにあるということ。それぐらいだけか。

逆に、悪いところがかなり多い。

豊田市の人間のほとんどがトヨタ関係に従事しているため、平日の渋滞はすさまじい。鄰の岡崎市も、すさまじいが、そちらは、道路整備が、先行して進んでいたため豊田市ほどでもなかった。

下水道についても、30年前は、くみ取り式か、浄化槽式か、はっきりせず、今ようやく下水道が整備されている。

つまり、それまでは、家庭排水が流れ込んだ川の水を農業用水として利用していたため、愛知県有数の農業地帯である豊田市の農産物は累年の毒素蓄積があったわけである。環境汚染が指摘され改善される前の矢作川は、排水の洗剤の泡がひどかった。

高速のインターチェンジが新たにつくられ、近くに二つもできあがったり、毎月3人は事故で死ぬという交差点があったり、週に一匹は猫や犬の轢死ミンチ死体があるという町があったりと、かつて、豊田市民として誇るものは何か考えさせられることが多くあった。

「改善 カイゼン」のDNA=精神という言われ方は、一度でもトヨタ系列の仕事・アルバイトに関わった人には、過酷さを美化したものに過ぎないと感じられる。秒単位での仕事を強いることは、逆に人間性崩壊の加速を強いていることを意味するものでもあり、その結果、悪名高い「三河走り」が、生まれたのだろうとも考えさせられる。

名古屋に社屋を建てたり、北九州に生産工場をつくったりと、地元のトヨタを離れて発展的に成長するのはよろこばしい。

いずれにしても、小中高の大半を豊栄町・河合町・猿投で暮らし、友人も多いので、もっと住みやすい町になってほしい。

東海大地震や家屋の劣化や首都圏移住願望のため茨城にいるが、親の墓がトヨタ町の近くの寺にあるため、豊田市は気になる存在ではある。


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