人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

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宮古 【5】

2017年01月05日 00時14分22秒 | 日記

 マウガン

マウガンとは、宮古島で信仰されている個人の守り神

マウと言う語は「霊」「魂」などを意味する

マウガンは個々の人の守護神を指す

 

マウガンを持つことを、マウを共にする

またはマウをカミルとも言う

 

宮古島では、子供が生まれて生後八日目か十日目に

ナージキ(名前を付ける)の儀礼が行われ

ヤーヌナーと呼ぶ童名(わらびなー)が付けられる

 

ナージキの儀礼では集落内にある

どの御嶽(ウタキ)に帰属するかは、神籖によって決められる

 

神籖には祖母父母が帰属する御嶽の神名を書いた紙を振り落とし

三回同じ神名を書いた紙が落ちてきた時

その神名に決定する

 

決まった自分が帰属する御嶽は、マウウムトゥと呼び

その御嶽の神がマウガンと呼ばれる

 

この神を自身に、マウガンとして共にするのは成人に成ってから

特に運気が無くなる場合と体調不良をきっかけとして

マウを供するのが一般的である

 

仏壇とは別に、個人用のマウダナ(神棚)を作り香炉を神体として

毎月、一日と十五日に欠かさず礼拝する

 

自身が死亡すると香炉はマウダナから降ろしマウガンも無くなる

マウガンの祭祀は集落ごとに異なっている

 

マウガンの祭祀は以前、活発に行われていたが

現在では時代と共にナージキの儀式は行われないのがほとんどである

 

マウガン祭祀は継承されず衰退に向かっている!!!


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