人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

  日々の生活で思った事を記す
  

宮古 【6】

2017年01月10日 00時02分19秒 | 日記

  宮古上布 <1>

宮古上布は約400年以上の歴史がある

宮古島に伝わる苧麻(ちょま・ブーとも言う)を原料とする織物

 

熟練した職人が1反織るのに2~3か月以上もかかる最高級品

「東は越後」・「西の宮古」と呼ばれる日本を代表する織物である

 

16世紀頃、稲石刀自(とじ=とじとは妻の意味)が宮古上布を

完成させたと伝えられている

 

琉球国尚永王(1573~1588年)の時代に

中国明朝への進貢船に稲石刀自の夫(ムアテガーラ)が乗っていた

航海の途中嵐に遭い舵を操る綱が切れ運航不能になる

 

ムカテガーラは嵐の海へ飛び込み船の舵を操る綱を取り変えることに成功し

進貢船は無事琉球の首里に帰り着く事が出来た

 

尚永王は、この功績を讃えてムカテガーラに

下地の地頭の位を与え平民より士族に出世した

以後下地真栄と呼ばれるようになる

 

夫の出世を喜んだ稲石は

国王に返礼として「綾錆布(あやさびろ)」と言う銘の麻織物を献上した

 

綾錆布は紺細上布で苧麻の原料に染色を施し織り上げた物で

同じ技法で織り上げたのが「宮古上布」と呼ばれるようになる

宮古上布はその後も琉球王府に献上され続けていく

 

献上したことが世に出るきっかけになった〝宮古上布〟

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宮古 【5】 | トップ | 宮古 【7】 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事