とことん青春!

愛は憎しみより高く、理解は怒りより高く、平和は戦争より気高い。

BLOOD+ 30話感想 『ジョエルの日記』

2006-05-10 20:58:58 | BLOOD+

小夜の約束の認識が今回の話の目的だったかと。
30話簡易感想。                     

◆哀れなディーヴァ 
ディーヴァがあの様な狂気の人物になったのも、初代ジョエルから「人間」ではなくて「(実験対象の)道具」として扱われていたからだったんですね。
ディーヴァに小夜の様な(「人間」が当たり前に備えている)喜怒哀楽の感情が全く無いのも、彼女が「道具」として扱われたからに他なら無いと思う次第です。                       

そう考えても、作中においては「兵器」としての道を進まざるを得なかったディーヴァと「人間」としての道を進む選択肢も持っている小夜とが対比して描写され得ると思う次第。
そうなると、必然的に物語の落とし所も見えてくる訳ですが…。         

◆約束             
ハジ…             
約束だよ           
全てが終わったら…
 

それがあなたの望みなら

ありがとう…                

また、例の『殺してね』約束が出て来ましたね。               

この演出を見る限りでは小夜が「死」を望む【過去の自分】を知った上で如何に「生」への道を切り開いていけるかが物語上のポイントになると思う次第。
彼女の立ち位置が明確になりつつあると感じ得ます。

◆約束を果たした後のハジは             
あなたの願いを叶えるまで私はあなたについていきます         

つまり、小夜の願いが叶ったらハジは小夜の下を離れるという事。
仮に小夜が【兵器としての自分】に「生きる意味」を見出した場合、小夜は全てが終れば「死」の選択をする事になる。
そうなると、ハジは必然的に小夜の下を離れる事になります。             

しかし、もし、小夜が【兵器としての“役割”から脱した自分】にも「生きる意味」を見出す事ができれば、彼女は「一人の人間」として生きていく道を選ぶ事になる。
そうなった場合、ハジも【兵器である小夜の従者】として生きる事ができなくなる。

即ち、小夜が生きる道を選んでも死ぬ道を選んでもハジは小夜の下を離れざるを得なくなるのです。       

いずれの場合でも、彼は【人間である小夜の生(若しくは兵器である小夜の死)】を胸に刻み一人で生きていく事になります。
正に『そこにあなたの声が聞こえなくとも姿が見えなくとも不思議とあなたを感じる事ができたのです』の状態になるのが現状ハジのENDかと。

◆小夜に「生きる意味」を見出させる存在は「人間」カイ       
こうなると、小夜の【兵器→人間】という流れが物語的には作中テーマを結実させる為にも一番妥当だと思う訳ですが、この流れにする為にはカイが一役担う必要があると思う次第です。
なぜなら、彼は【自分が自分である】と主張できるだけの「生きる力」を内に秘めているのだから。 

今回、ラストで一人ぼっちな様が描かれたカイですが、彼の内に宿る「生きる力」で小夜が【兵器→人間】へと感化されん事を願うばかりです。
ただ、現状のカイも完全孤独状態ゆえに迷走状態に入りかねないので事の顛末はまだ見えない訳ですが。

いずれにしろ、現状では小夜&シュヴァリエ組とカイとの間には高い壁があると思う次第です。

以上、感想終わり。



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
生きるということは・・・・? (Mr.dosan子)
2006-05-14 21:58:49
はじめまして。



人(私)はどこから来て

何のために生きて

どこへ向かっているのだろう・・・?。

この世界の終末はどうなるのか?



私は、若い頃から人生についていろいろ考え、

人間はどこから来て、何のために生きて

どこに向かって生きているのかを問い続けて来ました。



神の存在、人生の意味は何か、いのちと死の問題」など

について、初心者にも分かりやすくブログでキリストの福

音を書き綴っています。



どうか、時間のあるとき、ご訪問ください。



http://blog.goo.ne.jp/goo1639/





   
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