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花暦 [ hanagoyomi ]

週末しかまともな料理をしない
ノンベイで食いしん坊なオンナの
「週末ごはん」とお気楽日記

銀山温泉社員旅行記 第三話

2005-05-16 | 花・風景・旅・他
=いよいよ温泉
宿泊先の「銀山荘」は温泉街からちょっとはずれた銀山温泉エリアの一番入り口にある、割合新しい旅館である。

宿にチェックインして荷物を置き、温泉街を散歩する。
旅館が川(銀山川)を挟んで両側に並び古いままの姿を残した木造の建物と旅館ごとにかかるいくつもの橋の様子が風情ある雰囲気を作っており、現在では電線は地中化され景観良く保たれている。そう強くはない硫黄の匂いがまた温泉情緒を醸し出す。
銀山温泉はNHKの朝の連ドラ「おしん」の舞台になって一躍有名になった。今ではここの名物(有名人?)は旅館「藤屋」の青い目の女将であるが残念ながら改装中で宿は閉まっていた。そしてなんと言っても圧巻は「能登屋」である。銀山温泉の象徴といってもいい立派な宿で大正からその姿を保つ木造4階の建物は国の文化財である。

=銀山と温泉の歴史
550年ほど前に近くの山で銀鉱石が発見され、採鉱が始まった。それから約60年後の1614年に温泉が発見されたが、一般に利用されるようになったのは1640年頃らしい。銀山がもっとも栄えたのは1631頃でそれからたった70年あまりで銀鉱は枯れて閉山されたが、その後も温泉は湯治場として続いた。

=また宴会
まだ東北は肌寒いこの季節、お散歩用に各宿あたたかなコートを貸し出してくれるのがうれしい。それでもちょっと体が冷えたので旅館に戻り温泉に入る。

腹ごなしもできたし、温泉で元気復活したところでまたまた宴会の時間がやってきた。夕食は地物の料理で川魚の刺身は今一歩ではあったものの、山でもどこでもマグロや海老の刺身を出すような宿よりよっぽど気が利いていて良い。 本当は地酒を冷酒でいただきたかったのだが、もうお酒は控えようと思っていたのでぐっとこらえて役職者のご希望に合わせ熱燗をちょっとお付き合いするだけでやめておいた。 本来ならばここで大宴会となるのが一般の社員旅行なのだが、この会社の場合はそれ以前で走りすぎてしまって本番でしぼんでしまう。この日もおとなしくビールで乾杯し、熱燗を10本ばかりで宴は終了した。旅館の酒代は高いのでその分安上がりに終わるのと、騒いで他のお客の迷惑になることがない分幹事としてはうれしい。

お腹一杯食べて満足したところでまた温泉街のお散歩に出かける。
お目当ては・・・

銀山温泉社員旅行記 第二話

2005-05-13 | 花・風景・旅・他
=飲む・飲む・飲む
普通は旅の車中といえば「缶ビール」だが、この会社ではなぜかワインである。今年は8人の参加者に対して用意されたワインは8本。豪勢!っていうより、飲み過ぎだ。

この集団のあたりは相当酒臭かっただろう。そのうち禁煙車ならぬ禁酒車の要望が寄せられるかもしれない。(タバコは煙でも人の健康に影響があるが、お酒は匂いだけでは直接的に周囲の健康への害は及ぼさない分ましか?それでも携帯電話の使用より、過度の飲酒の方が迷惑行為であることは間違いないと思うが。)
何より車両の席の配列が東海道/山陽新幹線と違い通路を挟んで左右2列ずつであるのと人数が8人であったということは席ならびとして幸いだった。

8時36分発のつばさに乗り発車とともに宴会は始まった。
「お昼においしいお蕎麦と天ぷらのお店をご用意してますから程々にして下さいねー」
なんて幹事の忠告が通じるわけがない。8本のワインは順調に空いた。

=そして、食べる・飲む
新幹線は正午少し前に「大石田」駅に予定通り到着した。
山形には「そば街道」と言われる場所がいくつかあり、大石田、そしてそのお隣の尾花沢にもそれぞれいくつかのお蕎麦屋が点在している。

駅前でタクシーをひろい、10分ちょっとで尾花沢市内の「手打ちそば たか橋」に着く。他に何件か電話予約を試みたのだがGW中は昼の予約はどこも受けてもらえず、ここも到着時間厳守ということでやっとOKしてもらったのだった。

山形の蕎麦は田舎蕎麦が多く、板そばといって低い縁のついた大きな板皿に蕎麦が盛られる姿をよく見る。色は濃く歯ごたえはかなりしっかりとしている。「たか橋」はお蕎麦はもちろんおいしいが天ぷらもまたいい。おまけにこのあたりの蕎麦屋はお漬け物がサービスでたっぷり付く。おなかがそう空いているわけはないのに、かなりの量をたいらげた。

蕎麦といえば、やはりお供は日本酒である。一行はあれだけ車内で飲んだにもかかわらずここでもさらに飲むのだ。山形地酒ファンの私としてはここの地酒をお目当てにしていたのだが、このころにはもうお酒は見たくなくなっていたので注文は人任せで銘柄は気にしなかった。(ちょっと後悔)

=でも少しは勉強(とってつけたように?)
もうこうなると旅行というよりは移動宴会である。
しかしながら一応は観光もしなければ名目が成り立たない。というわけで松尾芭蕉の資料を残す「芭蕉・清風歴史資料館」を訪ねた。松尾芭蕉は「奥の細道」の道中この尾花沢に一番長く滞在したと言われここの豪商・鈴木清風が世話をしたそうである。

こうして芭蕉の歴史の一部を見ながらも一句詠むでもなく、再び車で宿泊地の銀山温泉に移動した。

銀山温泉社員旅行記 第一話

2005-05-12 | 花・風景・旅・他
正直これを旅というジャンルに入れて良いものやら・・・?

東京駅から山形新幹線で3時間20分の大石田駅からさらに車で30分ほど山間に走ったところにかつて銀鉱で栄えた銀山温泉がある。

=「暴飲暴食は控え目に」
こんな注意書きが書かれていた、社員旅行予定表。
暴飲暴食を控えるならばわかるが、控えめな暴飲暴食なんてあるのか?
正しい日本語ではないが、これが我が社では常識なのだった。

=「あとはよろしく」
幹事は3人いるが1人は責任者で実質計画は2人でたてる。幹事Aが行程案を出すも無理が多くことごとくBが却下し、ようやく落ち着いたところで幹事Aは「あとは昼食場所探しと予約、移動のタクシー手配よろしくね」と幹事Bにゆだねる。

・・・あとは、ってワープロ打っただけであなた何もやってないじゃないですか。
えぇ、やりますよ、やりますとも何でも。所詮私は20年近く勤めてもいまだに下っ端ですから。
幹事Bはつまり私である。

仕事そっちのけで(注:これも一応立派に仕事ではある)山形の蕎麦屋数件に電話をしまくり、タクシー会社の山形弁のおっちゃんと話をし・・・なんだか訛りが移ってしまった。

これが旅行前日ギリギリの話なのだった。 

ちょっとだけ親孝行

2005-05-05 | 日記
GWといえば、誰しも旅行に行ったり田舎に帰ったり。
世間のジジババの家には孫を連れた子供達が里帰りしたり。。。 今年からはGW恒例の陶芸広場の「百人展」もオーナーが変わったことからなくなってしまったので思いっきりフリーになった。 

というわけで、姉と実家で待ち合わせて父に昼食と夕食の1品、2品を作ることにした。
毎月2人で実家に行って父を連れてお墓参りをして、3人で外食というのが常だったので実家で食べるのは久しぶりだった。 豪華なものは何もなく普通の食事だったが自宅でお膳を囲んでの食事に父はとても喜んでいた。

自己満足ではあるが、ちょっとだけ親孝行をした気分。
本当はもうすぐ母の日なので母にもしてあげたかったのだが・・・ 母は「ずるい~」とちょっぴりむくれながらどこからか見ていたかもしれない。

傷に絆創膏

2005-05-02 | 日記
ちょっとドジなことをして膝にすりむき傷を作ってしまった。
たいした傷ではなく、ほんの1センチばかりの打ち身の一部がかすかにすりむけただけなのだが、ジーンズをはくにはちょっと痛い。

そんな私を散々バカにしたダーリンが、やさしいことに絆創膏をはってくれるという。
そんな大げさなもんじゃないから絆創膏なんていいのに・・・と思いながらもせっかくの好意なのでお願いした。

あれ?そんな横のほうだっけ?と思いながらもまかせていた。
「はい、できた」
傷絆の両サイドのテープをさらにしっかりと押さえる。

・・・と彼の表情が焦ったものになった。
「あーーー、傷の上にテープはっちゃった!」

確かにちょっとはる場所が変だと思ったけど、まさか傷の上にテープをはるなんて。
貼られたショックも大きかったが、傷にぴったりと張り付いたそれを剥がす痛さを考えると恐ろしくて青ざめた。

まさかわざとじゃあるまいな?

笠間(茨城県) 陶炎祭(ひまつり)

2005-05-01 | やきもの(陶)
GWは日本各地で陶器市が開催される。
関東では栃木の益子、茨城の笠間が有名である。

益子は「やきものストリート」のように器の販売店や窯元の店が一本の道の両サイドにずらり並んでいる場所がある。陶器市はその通りを中心に店自身と、店の軒先や裏の駐車場を借りた作家が出展している。 

笠間は店も窯元、作家も点在している。
「陶炎祭(ひまつり)」と言われる陶器市は、芸術の森という広い公園の一角に会場を設け手作りの店で窯元、作家が自らの作品を販売する。

どちらとも「○○焼き」といった昔ながらの民芸色の強いものよりも自由、個性的な現代的作風が多くなっている。 特に笠間の方は私がその名を知ったときからすでに「笠間焼きという定義や特徴がないのが特色」と言われるくらいだった。 笠間は日本各地からいろんな若手が移り住んでいるとも聞く。新参者が受け入れられやすいのだろうか?

毎年どちらに行くか悩むのだが、昨今は「笠間」に行っている。 会場が一カ所にまとまっていて案内図もしっかりしているので見やすいのと、やはり各々の個性で自由に作られたもの多く楽しいというのもある。器を買うのはもちろん好きだが自分が作るもののアイデアとして刺激をもらう(というのはおこがましい言い方だが)のも目的の一つである。

去年に引き続き今年も「豊田恭子」さんの器を購入した。
白磁にワンポイントの「丸に「K」銀彩」もかわいいけれど、涼しげでありながら冷たさを感じさせない青白磁がお気に入り。 



笠間の陶炎祭は4/29~5/5まで。
車で行く場合は午前9時前に到着すれば駐車場待ちもあまりないかと思われる。