とめちゃん's 本ログ

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表現の技術―グッとくる映像にはルールがある

2012年08月27日 | Usability UX

表現の技術―グッとくる映像にはルールがある表現の技術―グッとくる映像にはルールがある

 

 

映像製作に対する考え方をまとめた本。
「笑い」こそ作り上げるのが難しいというのは心にとめておこうと思います。

以下、抜粋■

○CMとは
 探しても見たくなるもの
 教えたくなるもの
 を広告は持っていなければならない

○Webの世界の才能たちの表現は、国境や世代や文化的背景を超えて伝わっていく魅力をあらかじめ持っていないと「面白く」ないし、「面白く」ならない

○優れた表現は、心の振り子の揺れに大きく作用する。振り子を揺らさない表現は、存在する価値がない。表現は、それと出会う前後でその人になにか変化を作り出すために存在している

○起承転結な表現は平凡でありがちです。それが、この順番を入れ替えるというスキルを持つだけで凡庸な企画とは一線を画すことが可能になる

○「つくっている人間がはしゃいでいる」ことは、観客の興がさめる大きなポイント。さめると絶対に心の振り子は揺れない

○天才CMディレクター「笑いは笑いながらは作れない」と断言。笑いは表現の技術を駆使して作り出すもの。鍛錬すれば、誰でも作れるようになる

○笑いの種類
 (1)言葉遊びの笑い
 (2)即興的な笑い
 (3)キャラクターによる笑い
 (4)関係の笑い
 (5)不条理の笑い

○山田洋次監督「企画する人の都合が見えるものは面白くない」

○オムニバス禁止。目指すべき感動は「忘れられないもの」であるべきで、その映像によって本当の経験をしのぐ心の動きを作るべき

○「みんなはこう思うよ」という話より、「僕はこういうときこう思った」という話のほうが強く、逆に普遍的なものになる

○テーマの発見は、とても大事

○アートと広告の違いは、その表現が「目的」を持っているか否か。

○表現だけを考えていても表現は魅力的にはなりにくい。どういう変化を与えるべきか徹底的に考えること
 :制作者が達成したら面白いと思えるミッション
 :クライアントが巨額の広告費を投じてやってみたいと思うミッション
 :視聴者が変化したくなるミッション

○商品を決してネガティブにとらえない。世の中との関係でポジティブな存在にすること

○ゴールに向かって最適な方法をその都度考える

○自分にフィットしたつくり方をつくる。つくりたいものに自分が近づくための方法を考える。自分の文法を考える。それを使ってより高い次元の答えをつくる

○ポストイット脚本術
 (1)プロット<ショート>
 (2)プロット<ロング>
 (3)3幕分解<大目的>
 (4)各幕を数章化<中目的>
 (5)各章をシーン化<小目的>
 (6)エピソードの入れ替え<伏線>
 (7)各登場人物管理<感情>

○正しいことは、どんなタイミングで言ってもいい。言わないことは考えていないに等しい。

○「違和感」を大切にする。違和感が一つもない状態を作り出す。その後、自分の人格をクライアントや他者に設定し直して、もう一度違和感を探す。最後に、違和感がない違和感を探す

○好きなことを好きなだけやる。それが仕事になるのだから。こんな幸福なことはない

○なんかええな をつくる


啓発系の本は、どうしてこうも、背景色「白」文字色「黒」になるんだろう・・・

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