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ウェブユーザビリティの法則

2012年08月08日 | Usability UX

ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版?ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版

著者:スティーブ・クルーグ

 

 

先日、樽本先生(アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング― :  http://blog.goo.ne.jp/aki-nagi-kae/e/cfafb6ca1a0291426e9d890a0a2af49b )の講座のなかで、格安ユーザビリティの本家と強調されていたので読んでみました。作者が2時間で読めるのをねらったと書いてあるとおり、さっくり読めます。
ユーザビリティワークショップを開催していると書いてあり、やってみたい!と思いました。

以下、抜粋■
◎クルーグのユーザビリティ法則
第一法則:ユーザーに考えさせない
第二法則:何回クリックしなければいけないかが問題ではない。どのクリックも考える必要がなく、明白である限りは
第三法則:各ページの言葉を半分にしたら、残りをさらに半分にせよ

○第一法則:ユーザーに考えさせない
・ユーザがウェブページを見たとき、何もかもが一目瞭然であるということだ。自明、一目瞭然。
・問題となるのは、ウェブの利用中に「はてなマーク」が浮かぶたびに、それが我々の認識能力に負担を与え、当面のタスクへの集中力が途切れてしまう。
・操作方法ごときで頭を悩ませるのは好まない
・サイト内で問題に遭遇した人々の多くは、サイトではなく自分が間違ったことをしたのかと思う傾向がある
・利用者が各ページを見るのにかける時間は、ウェブページ製作者が予想しているよりもはるかに短い

○人はページ内の文章を読まない。ざっと見るのみ
・たいてい急いでいるから
・全部読む必要がないのを知っているから
・慣れているから

○ある程度のところで妥協する
・たいてい、我々は急いでいる
・見当違いをしたからといって、たいしたペナルティはない
・選択肢を比較検討しても、勝算に対した差がないかもしれない
・推測するほうが楽しい

○「看板」デザイン入門
・各ページの階層をわかりやすくする
・”お約束”を活用する
・ページをいくつかのエリアに分ける
・クリック可能な場所を強調する
・”雑音”は最小限にする

○自分の望んでいるものに到達するまでに何回クリックしなければならないのかではなく(もちろん限度というものはあるが)、それぞれのクリックがどの程度大変かという点ではないだろうか、そして自分が正しい選択をしているのかについて、どの程度自信が持てるのかが問題

○何も考えずに、これしかないだろうと3回クリックするのと、これかなぁと迷いながら1回クリックするのとは同じ意味を持つ

○不要な言葉を省く
・そのページの”雑音”レベルを下げられる
・有意義なコンテンツを目立たせることができる
・ページが短くなるので、スクロールしないで確認できる情報が増す

○ウェブ上でクリックされるものの30~40%を占めるのが「戻る」ボタンである

○ナビゲーションの目的
・手がかりを与えてくれる
・内容を表す
・そのサイトの使い方を示す
・それを構築した人々に対する安心感を与える

○ナビゲーションをすべてのページの同じ場所に、同じ体裁で表示させておくと、ユーザは自分がまだ同じサイト内にいることを確認できる。これは製作者が想像する以上に重要なこと。

○グローバルナビゲーションに含めていいユーティリティは4~5つ

○ページ名
・大きい
・あるべき場所にある
・どのページにもページ名が必要である
・正しい場所におく
・目立たせる必要がある
・直前にクリックしたものと一致する必要あり

○パンくずリスト
・一番上におく
・>
・小さい文字を使用
・最後の項目にボールド体
・ページ名がわりにしない

○タブを好む理由
・自明だから
・見落とされることがほとんどない
・巧妙だから
・リアルな空間をかもし出すから

○アマゾンのタブがすごいのは?
・正しく作成されている
・カラーコーティングが用いられている
・アクセスされた時点で、どこかのタブが選択されている

○トップページが備えているべき要素
・サイトの素性と使命の明示
・サイトの階層
・検索機能
・見どころ紹介
・タイムリーなコンテンツ
・取引先
・ショートカット
・登録

・ユーザが探しているものを表示する
・ユーザが探して”いない”ものも表示する
・利用者にスタート地点を示す
・信頼感を獲得する

○平均的ユーザーという神話
・「ほとんどのウェブユーザには何らかの共通点がある」という思い込み

平均的なユーザなどいない!

○テスティングに関するいくつかの真実
・素晴らしいサイトを構築したいなら、絶対にテストが必要
・1人のユーザをテストするだけでも、まったくテストを行わないよりは100%ほどマシ
・1人のユーザーテストをプロジェクトの早い段階で行うほうが、終わり頃になって50人のテストを行うよりもよい
・代表的なユーザを募集することの重要性を過大評価しない
・テストを行う目的は、何かが正しいと証明することでも、間違いがあると証明することでもない。制作者の判断を整理するために行う
・テスティングは反復を要するプロセスである
・利用者のナマのリアクションほど、有益なものはない

○シンプルなテスト
被験者の人数 3~4人
採用方法 とにかく何人か選ぶ。ウェブを使いそうな人なら誰でもいい
場所 オフィスや会議室
進行役 適度に忍耐力のある人
事前計画 わずかな準備の時間さえあれば、ほとんどいつでも行える
準備 被験者に何を見せられるのかを決める
いつ、何を、テストする? ウェブ開発の過程で、小規模なテストを繰り返し何度も実行する
費用 約3万円(5000~10000円/人)
テスト後 当日、開発チームにその日のうちにフィードバックする

○信頼感を増すもの
・利用者がサイトで行いたいと考えている主な事柄について知り、それらを明白かつ容易にしておく
・ユーザが知りたい事柄について情報を与える
・できる限りユーザが必要とするステップを省略する
・最大限の努力を払っている
・ユーザーがどんな質問をしそうかを把握し、それに回答を与える
・読みやすく印刷できるレイアウトのページのような快適さを提供する
・エラーから容易に立ち直れる
・疑わしい場合はあやまる

○信頼感を減らすもの
・ユーザーが欲しい情報を隠している
・サイトの設定した方法から外れるとお仕置きされる
・本当に必要としていない情報をたずねる
・惑わせるような言葉遣いが多い
・シューシューという音が行く手をさえぎる
・サイトが素人くさく見える

○すぐにできるアクセシビリティに関する5つのこと
・すべての人が混乱するようなユーザビリティの問題を修正する
・記事を読む
・本を読む
・CSSを使う
・簡単なところから手をつける
 :すべての画像にalt
 :スクリーンリーダーがうまく機能すること
 :メインコンテンツにスキップする というリンクを各ページの先頭に用意する
 :すべてのコンテンツにキーボードからアクセスできる
 :正当な理由がない限り、JavaScriptを使ってはいけない

☆こんなこといってもいいのかと思ったコメント
自分が、その日にテストする素材の制作に関わっていない場合は、「私を傷つけてしまうんじゃないか、という心配はご無用です。これからご覧いただくページは、私が制作したものではありませんから」
→日本人の場合でもいいのかは要検討

 

 参考文献=====>

Web情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチWeb情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチ

著者:ルイス ローゼンフェルド,ピーター モービル

 

 

なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学

著者:パコ アンダーヒル

 

 

決断の法則―人はどのようにして意思決定するのか?決断の法則―人はどのようにして意思決定するのか?

著者:ゲーリー クライン

 

 

Jacob nielsen's Website

 

 

ホームページ・ユーザビリティ ~顧客をつかむ勝ち組サイト32の決定的法則ホームページ・ユーザビリティ ~顧客をつかむ勝ち組サイト32の決定的法則

著者:ヤコブ ニールセン 他

 

 

ディフェンシブ・ウェブデザインの技術―「うまくいかないとき」に備えたデザイン、「上手に」間違えるためのデザインディフェンシブ・ウェブデザインの技術―「うまくいかないとき」に備えたデザイン、「上手に」間違えるためのデザイン

著者:37signals

 

 

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論

著者:ドナルド・A. ノーマン,D.A. ノーマン

 

 

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Usability.gov research-based guidelines