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「米国第一主義」を掲げた孤立主義はどこへ

2017-04-21 11:59:48 | 政治


そのトランプ氏が第45代大統領に就任してまもなく100日になる。就任当初、米主要メディアはこう予測していた。
 
「『米国第一主義』を掲げるトランプ政権は対外的な関与を弱める孤立主義、経済・通商では保護主義路線を取る」ところがどうだろう。就任後100日にならない前からトランプ大統領のおかげで米国も世界も大混乱に陥っている。
 
当初掲げていた「就任当初から取り組む100日計画」を実現しようと、トランプ大統領は大統領令を連発した。だが、与党議員の一部を含む議会からの反発を買ってすべて挫折している。
 
これまで公約通り決まったのは空席の最高裁判事に保守派のネイル・ゴーサッチ連邦巡回裁判所判事を指名、議会の承認を得て就任させたことだけだ。

オバマケア(健康保険改革)廃止もメキシコとの国境に壁を建設するという大風呂敷も広げたまま、今後どうなるのかも不透明だ。
 
他方、外交面では、孤立主義どころか、大統領選挙中、おくびにも出さなかった「人道主義」を持ち出して中東に介入した。

 
化学兵器を使用して「ビューティフルな赤ん坊を含む善良な市民を殺りくした」として、シリアのアサド政権の基地に巡航ミサイルを撃ち込んだ。核開発とミサイル開発を続ける北朝鮮の金正恩政権と本気で一戦構える姿勢すら見せている。
 
就任当初、ロシアとの親密な関係をテコに米ロ関係の改善に意欲を見せていた。だがシリア攻撃で米ロ関係は冷戦後最悪の状況に陥っている。
 
ご本人は「予想不可能な政策をやるのがオレの強み」とうそぶいているが、その朝令暮改ぶりに世界は緊張の度合いを深めている。

JBpressからの引用記事


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