習近平国家主席の招きで訪中した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日から15日までの三日間、北京で国賓としての訪問日程をこなした。しかし、中国側は終始「国賓招待」の外交慣例を守らなかった。
14日の首脳会談後、共同で結果を発表する場もなく、晩さん会のあいさつも公開されなかった。国賓訪問のハイライトとも言える晩さん会は丸一日近く写真が1枚も公開されなかったが、韓国側だけが非公式で撮影した写真を遅まきながらメディアに公開した。中国側は文在寅大統領が国賓として訪問した三日間のうち、たった1回しか食事のもてなしをせず、その姿さえもとうとう公開しなかったのだ。
中国側は事前協議の時から、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題を中国の意向に合うように処理するように圧力をかけており、文在寅大統領が北京に到着した時には次官補クラスの人物を迎えに出した。
王毅中国外相は首脳会談の場で「国賓」である文在寅大統領と握手をした後、「同格」であるかのように腕をとんとんとたたいた。「大国」を自称しているが、その風格を見せるどころか国際社会の一般的外交規範にも合致しない行動を続けた。
14日の国賓晩さん会は儀典慣例上、習近平主席が彭麗媛夫人と一緒に文在寅大統領夫妻をもてなす場なので、それ相当の待遇が必要だった。ところが、両国とも国賓晩さん会がいつからどれだけ、どのように進められたのか明らかにしなかった。
中国側は首脳会談後にメディアに提供した発表文に「両首脳が会談した」「会談前に習近平主席と彭麗媛夫人が歓迎式に出席した」という内容だけを入れ、国賓晩さん会については言及もしなかった。中国メディアでも関連報道は見つからなかった。
中国側は普通、首脳の昼食会や晩さん会の写真・映像公開に消極的な面がある。しかし、これほどひどくはない。先月9日のドナルド・トランプ米大統領夫妻の訪中国賓晩さん会の時は関連資料と共に写真を公開し、国営中国中央テレビを筆頭に各中国メディアが映像まで大々的に報道した。
トランプ大統領の孫娘が中国語の歌を歌う姿が晩さん会会場の大スクリーンに映し出された様子も公開された。
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