高松から帰ると、今度は所用で東京へ行くことになりました。新幹線で往復しても良かったのですが、ちょうど仕事がヒマな時季だったので1日余分に休暇をいただいて片道はフェリーを利用することにしました。ただ、関西から東京へ直行するフェリー航路など存在しません。そこで、
・ ジャンボフェリーで高松へ。
↓
・ JR高徳線で徳島へ。
↓
・ オーシャン東九フェリーで東京へ。
という、明石から東京へ2泊3日のハチャメチャなルートを利用することにしました。
神戸発 0:50 の ”こんぴら II ”に乗って高松東港に 5:00 着。連絡バスで高松駅まで行くと、 5:38 発徳島行きに間に合いました。途中、徳島駅に近づくにつれて車内が混み合っては来ましたが、座席にのんびりと腰掛けて外の景色を見ているうちに徳島駅に到着しました。
「徳島駅まで行ったら立ち食いウドンぐらいあるやろ」と朝メシを食っていなかった私。徳島駅へ降り立つや立ち食いウドンの店を探しますが、それらしいお店が見あたりません(いや、ホントはあるのかも知れませんけどね)。
あきらめかけていたときに目に止まったのが、駅の地下に通ずるエスカレータ。ちょいと薄暗かったので行くだけムダかなあと思いつつ、階下へ降りてみますと……。
売店発見 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しっかし、「ぼうぜ寿司」って何じゃいな……?
とにかくメチャクチャ腹が減っていたため、「ぼうぜ寿司」の何たるかも確認せずしてとりあえず目に止まった握り寿司のパックを購入したのでありました。
買ったはいいものの、食うところがありません。……というわけで、バス停のベンチをテーブルがわりにして食うことにしました。周囲の目が気にならないわけではありませんが、背に腹はかえられぬ、ということです。
小鯛と何か(←オイ!)の握り寿司です。ゆずの輪切りが乗っかっていますよ。
うーーーむ、ウマそう!(いや、実際ウマかったんですけど、この青魚の正体は???)
わさび醤油でいただきました。持ち帰りの寿司にしては酢の加減がキツすぎることもなく、非常においしくいただきました。朝っぱらからイイ仕事してますよ!
ところで、ナゾの「ぼうぜ寿司」ですが、こういうことのようです。クッソーーーッ! 話のタネに食っておけばよかったよー!
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造船番長!
高松からの帰りは、クルマの運転がダルいので、ジャンボフェリーを利用します。船内でのんびりゆったり過ごしているだけで神戸に着くというのは明石原人にとってはヒジョーにありがたいのです。
そして、ジャンボフェリーの名物といえば、あの歌ばりの効力を持ったあの洗脳ソングと船内のうどんコーナーでしょう。
けっこうオシャレなのが笑えます(?)ね。
”こんぴら II ” のうどんコーナーにはカウンターにイスがあるため、イスに腰掛けて食うことが可能ですよ。みやげコーナーも結構広く、開放感があって好印象ですね。
この日は高松東港20:15発の便だったのですが、この便はもとより、0:50発の深夜便でも出航後の短時間ながらうどんコーナーを営業しているのは素晴らしいサービスだと思います。人員を削りに削っている中でたった一人の従業員(しかも、たぶん外国人労働者)でうどんコーナーを営業するのは大変だと思うのですが。
しかも、この日は DQN な女客の集団が階段周辺のソファのあたりに集結して大騒ぎしているのを、この従業員さんが注意しに行っていました。何というプロ意識!
この素晴らしいサービスが「合理化」の名の下に廃止されてしまわないように、みなさんもジャンボフェリーをご利用の節はぜひとも当コーナーで大いに散財していただきたく存じます。もちろん、それ以前にジャンボフェリーをガンガン、ズンズン、グイグイ利用して下さいね!
メニューはこんな感じ。
早速注文しました。全然ハラ減ってなかったので普通のうどんにしましたよ。
「名物 船内さぬきうどん(¥320)」。
この写真を見ても、あまりウマそうに見えませんね。なんちゅうか、このときはなぜか異様にダシがぬるかったんですよ……。味が期待していた以上に良かっただけに残念でした。でもまあ、従業員のおねえさんもあれやこれやドタバタドタバタする中だったので仕方ないかな。
冷凍麺ですが、喉ごし、コシともになかなかのものでしたよ。
今度は昼間の便に乗って、瀬戸内海の風景を楽しみながらカレーうどんでも食ってみたいなあと思いました。
クルマで橋を渡るのもよろしうございますが、ジャンボフェリーでノンビリ行くのもオツなもんですぜ! さあ、みんなで乗ろう(そしてみんなであの歌を歌おう)、ジャンボフェリー !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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西明石の焼鳥店「三鶴」にて骨付鳥を食った際、「これには元ネタがあるねんで」と嫁さんに話していた私。そのときから嫁さんはその "元ネタ" に興味津々だったようです。今回高松に行くことになったとき、私が「何が食いたい?」と訊くと、嫁さんは真っ先に「一鶴!」と答えたのでした。
ただ、「一鶴」はそもそも丸亀かどこかのお店。高松なんかにあったのかなあ……、と思ってネットで調べてみると、高松の街中にもあったようです。
おお! 略図をたよりにウロチョロ歩き回ってついに見つけましたよ!
キャバクラとかが入っていそうなビルですね……。
しかし! このロゴはまぎれもなくあの「一鶴」のもの! 確かにここで間違いないようです。
エレベータを降りるや、いきなりそこが店の入り口でした。少々面食らいながらもちょっとキザな格好の店員さんに、席に通されます。来る前から食うものは決めてあったので即注文。「骨付鳥 おやどり」と「とりめし」を注文しました。
それにしても、まだ18:00すぎ(しかも平日)だというのに結構なお客さんの入りでした。やっぱり人気あるんですねえ。
吉野家とは違いますので、出てくるまでに結構ヒマがかかります。ヒマつぶしにテーブルの上に置いてあるモノを撮影します。
正しい食い方なんてあったんですね。
意外にたくさんメニューがあったんやなあ!
「おやどり 九八〇円」……。よく見たらすっげえ値段ですね!
いちおう「おや」、「ひな」それぞれの部分を拡大しておきます。ちょいとピンぼけ気味で読みにくうございますが。
灰皿ごときもやけにオサレw
……そんなことをしていると、きましたよ!
「とりめし(¥450)」。
吸い物のような上品な味の鶏スープ。鶏皮が浮かんでいます。
そしてコチラがメインの「とりめし」! たっぷりの錦糸卵に紅ショウガがトッピングされています。
鶏のダシが香る炊き込みごはんです。ほんのり甘い味付けが絶妙! ウマい!
しっとりふっくら!
そしていよいよメインの「おやどり」登場!
「おやどり(¥980)」。
ちなみに、↑こいつは西明石にある「三鶴」の「おやどり」。ホワイトバランスの都合でちょいと色合いが違って見えますが、なんとも……w
表面はパリッ! 歯ごたえのある肉は噛めば噛むほど鶏の旨味が出てきて、もうたまらん!
このたっぷりのシーズニング・オイルも旨さの秘訣なんでしょう。なんとも言えずクセになる味わいなのです。
この日は道の駅やフェリーの中や商店街のウドン屋であれこれ食っていたのでそれほどハラも減っておらず、「おやどり」一本だけでしたが、普通なら確実に二本は食っていたところです。
久々に行ったけど、やっぱり「一鶴」はウマいなあ!
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高松までやって来たものの、うどん屋の予習など全くしておりません。高松の街中をウロチョロしますが、中心街にそううどん屋などあるはずもなく……。
しかし、しばらく商店街を歩いておりますと、ありました!
「明石家」さんです。思わず心の中で「電視台……」とつぶやいてしまいますね。
割に凝った装飾が施された入口ですよ。
「ぶっかけ系」と「だし系」の2系統がメインのようですね。
中に入ると、入口附近は ”エスニック居酒屋” 風なのですが、奥へ進むと……、
おなじみ、セルフうどん店のレーンがあります。
レーンの始点でうどんを受け取り、トッピング等を付け加えて、終点で支払ういつもの方式です。
「薬味場」なる場所があり、
ねぎ、天かす、おろしショウガが入れ放題! ただし、讃岐うどんのダシは薄味であることが多いので、あんまり入れすぎるとせっかくのダシの味が台無しになりますよ。
「山かけうどん」。
「柚子おろしぶっかけうどん」。
私が「山かけうどん」、嫁さんが「柚子おろしぶっかけうどん」を注文しました。この後食事に行く予定があるので、ここではあんまり食うわけには行きません。従って、トッピングのたぐいは一切なし! うどんの値段はすっかり失念してしまいましたが、どちらも¥300ほどです。安上がりやなあ!
讃岐うどんは、冷やでバッキバキの歯ごたえのやつをワイルドにかっ食らうのも好きですが、かけにして表面が柔らかくなったやつもけっこう好きです。ここのうどんはなめらかな食感で喉ごしもよく、満足でした。
一方、バッキバキのうどん好きの嫁さんは、冷やのぶっかけうどん。期待通りの歯ごたえに大満足しておりました。
けっこうオシャレな感じのお店だからでしょうか? 女性の一人客が結構いて驚きました。「妙齢のご婦人が一人でうどんをかっ食らう」だなんて、こっちではちょっと考えにくいシチュエーションなのですが、これも文化なんですかね? だとしたら何という素晴らしい文化なのでしょう! イイぞ! 香川県!
それにしても、外観からは想像もつかないほど収容人員の多い店です。まさにウナギの寝床。間口は狭いのに異様に奥行きがありました。
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次回はいよいよ香川を代表する○○○のお店をご紹介しますよ。お楽しみにィ!
宇高フェリー。10年ほど前に(少なくとも物心着いてからは)初めて乗船し、私がフェリー大好き人間になるきっかけとなった思い出深い航路です。
他の交通機関と違って、のんびりゆったり。その上フロにまで入れてしまうというところが大いに気に入り、「短距離航路でこんなに楽しいんだから、長距離航路ならさぞかし楽しかろうなあ」と思って乗船した阪九フェリー(Fせっつ)で完全にフェリー旅の虜になってしまったのです。
阪九フェリー「フェリーせっつ」@新門司港 壁紙用はコチラ
さて、10年ほど前に乗ったときは、早朝発の便ゆえにうどんコーナーが閉鎖されておりましたが、今回は真っ昼間の便。ついに ”フェリーうどん” を食う日がやってきました!
これが「こくどう丸」。短距離航路独特の船形ですね。
座席のまっただ中にある ”うどんコーナー” 。
七味はここでかけましょう。
「うどん(¥300)」。
スンマセン、初期状態の写真も撮っていたのに手違いで消去してしまいました……orz この方のブログに初期状態の写真があります。まあ、カマボコがナルトに変わっていますが……。
具は天かすとナルト、少量のワカメとねぎです。麺は冷凍のやつでしょうね。それなりにコシのあるつるっとしたうどんです。ダシがあっさりしていてウマい! 通勤・通学にこの船を使っていたら、間違いなく毎日食ってしまいそうです。
うどんコーナーは売店も兼ねていますよ。
平成22年3月26日をもって航路撤退、との発表もありましたが、後に撤回。最悪の場合でも6月までは航路存続、とのことなので、近々もういっぺん乗りに行きたいなあ、と思っております!
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