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お散歩猫のキキとヒゲおじさんの日常

ヒゲおじさんは元遊園地の園長で家庭料理人、今は新聞の料理コラムニスト、猫のキキと前橋な毎日と家庭料理をお届けします。

野村さんちのカジノキ、ヤギカフェのカレー、晩酌の肴…

2009-09-09 23:14:48 | ヒゲクマとキキの日記

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ユキ子さんが上京して留守、キキはユキ子さんのベットを独り占めです。

<違うよ、あたしのベットをユキ子さんにも使わせてあげているんだ…>だそうです。

  

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写真は野村たかあきさんの工房『でくの坊』にある大きな木です。

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6日にこの写真を掲載して、「でも、コウゾが、なぜか、まだ赤い実をつけていました」と、コメントを付けました。

そうしたら、nagataさんから、「赤い実は同じクワ科のカジの木ではと思います。この時期に赤い実をつけます」って投稿をいただきました。

それなんで、コウゾとカジノキの両方の資料を持って野村さんとこへ行きました。

「もうだいぶ前だけど、個展をしたとき赤城山から一枝切ってきて甕に挿したんだ。葉っぱがとってもきれいだったから。個展がすんだあと、庭に突き刺しておいたら、根付いてこんなに大きくなったんだ」って、野村さんがこの木の由来を教えてくれました。

「そうか、コウゾだとばっかり思い込んでいた。そうだよね、コウゾならば桑と同じ時期に実がなるよね」、野村さんも、ずっとコウゾだと思い込んでいたんです。

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葉っぱを見たり、赤い実を見たり、それで結論です。

これは、カジノキでした。

まず、コウゾの実は径は1cmほどで、群馬では6月に結実しますが、カジノキの実は径2cmほどで、8月末から9月にかけて結実します。この実は、カジノキの実です。

コウゾの木は、落葉低木、カジノキの木は落葉高木に分類されています。野村家の木は明らかに高木です。

私も、変だなと思いつつ、コウゾだと思い込んでました。

nagataさん、ありがとうございました!

  

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赤城山を見ながら、片貝のはずれまで用足しに行きました。

前橋の田んぼも、稲の穂が頭を垂れています。

まだ、まだ青いですが…

  

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昼食は呑龍仲店のヤギカフェに行きました。

ヤギカフェのランチは、ワンコイン(500円)です。

ヒゲクマは、ヤギカフェのカレーが大好きです。

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今日のカレーは「わさびマヨ風味サラダ゛のカレー(ジャガイモとセロリのサラダです)」です。

カレーの上に大根の千切りと、ジャガイモとセロリのわさび風味のマヨネーズサラダがトッピング。

五穀米のご飯とサラダ(トマト、レタス、春雨、ゴマ)添えです。

これで500円、安くて美味しいです。

もう何種類のカレー食べたかな、来るたびに、スタイルが変えてくれるのが嬉しいです。  

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呑龍仲店の入り口脇には、コムラサキがいっぱい実を付けていました。

  

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今日は、自宅でひとりの晩酌になりました。

肴は、しば漬け、モロヘイヤのお浸し、ミョウガの梅酢漬け、大根の梅和えの海苔巻き、サワラの味噌漬け、それとレイ子さんに届けたふりかけの残りでした。

酒は、東吾妻町の金星酒造の「小雪」です。

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呑んでいたら、キキが膝の上に乗ってきてくつろいじゃいました。

夏の間は、絶対にやらなかったことです。

「おい、重いぜ、夏の間に太ったんじゃないか?」

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<ヒッカカレタイノ!>

   

子どもたちのためのふれあい体験教室「日本舞踊」が始まりました』のウェブページを新設しました。ご覧ください。   

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200806072 今度の「ヒゲおじさん厨房に入る」は9月12日、朝日新聞群馬県版に掲載予定です。

  


中之条ビエンナーレで印象に残った作品

2009-09-09 21:40:05 | ヒゲクマとキキの日記

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キキです。

10年前、新潟県の妻有(ツマリ)地方で「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ」が初めて開かれました。

私が、ヒゲクマのところに転がり込んだ年の夏のことでした。

総合ディレクターは北川フラムさんでした。

ヒゲクマは、ユキ子さんに車を出してもらって、2回も3回も出かけて行ききました。

  

今年、「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ2009」が開催されています。

ヒゲクマは、なぜか行こうとしませんでした。

そして、2回目を迎えた、「中之条ビエンナーレ」に出かけてゆきました。

HPにある、総合ディレクター 山重徹夫さんの「ごあいさつ」に心を動かされたみたいです。

  

今日は、昨日の藤井龍徳さんの作品のほかに、ヒゲクマが感じた作品を紹介します。

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四万温泉の高台にある旧第三小学校の校舎です。

ここには、21人の作家の作品がありました。

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Photo_3 小倉良博の『しまっこ』という作品です。大きな写真にはユキ子さんが特別参加しています。若さを感じる作品でした。

   

Placefog鈴木孝幸の『place/fog』という作品です。教室の中に、砕いた岩石が積み上げられています。40日間かけて穴を掘り石を運び積み上げるという行為の結果です。

Photo_4 木村晴美の『ランチタイムショー』という作品です。ペインティング系の作品に魅かれるものが少なくて、この作品が唯一印象に残りました。楽しさをしっかり伝えてくれています。

  

Polka_dots3 李準美(Lee June-mee)の『Polka dots』という作品です。岩本公民館を独り占めにした作品、高さ5メートルほどの竹製のドームです。ヒゲクマは、藤井龍徳さんの作品に次いで長い時間この作品のそばにいました。

Polka_dots2 公民館の一室には、作家と地元の皆さんが5月から一緒に作品作りをしてきた記録が展示されていました。普段は洋画を書いている作家が、一つひとつの製作プロセスを大事に大事に積み重ねて作り出した作品です。

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ドームの中は、光の世界が広がっていました。

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ドームの外は静かな山田の風景、稲が色づき始めていました。

ヒゲクマは、自然にしっかり向き合った李さんに敬意を感じていました。

  

Photo_5 国の重要文化財に指定されている大道の富沢家住宅です。ここにもアートがありました。

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これは四方菜々子の作品です。

  

Photo_7 富沢家住宅の近くの大道公民館の外丸治の『風の会館』という作品です。壁に貼られた木の葉が印象的でした。

  

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「伊参(イサマ)スタジオ公園」には17人作家の仕事がありました。これは、花田千絵の『ある夏休みの日』です。猫もいました。

Photo_10 大和由佳の『彼方の捕獲/訪れの器』という作品です。

旧校舎の階段の踊り場の窓から鑑賞するようにセッティングされていました。

  

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最後に紹介する作品です。中田木材の外れの空き家にあった大石麻央の作品です。

今回、ヒゲクマは14会場で92人の作家の作品を見ています。

その中で、大石の作品は、ただひたすらに自分自身の想いを伝えようとする異色の作品でした。

こういうのもなくちゃいけないんだよ、ヒゲクマは思っています。

  

ヒゲクマの印象に残った作品をご紹介しました。

中之条ビエンナーレは、9月23日までだそうです。

  

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200806072 今度の「ヒゲおじさん厨房に入る」は9月12日、朝日新聞群馬県版に掲載予定です。

  


中之条ビエンナーレで、藤井龍徳さんの作品「フリソソグモノニツイテ『静かな学校』」に会いました

2009-09-08 20:52:46 | ヒゲクマとキキの日記

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<キキです。藤井龍徳さんの作品について、ヒゲクマにちゃんと書かせますのでよろしくお願いします>

   

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藤井龍徳さんの作品は上毛新聞に紹介されていました。

藤井さんは、1909年に開校した五反田小学校の歴史を、地元の皆さんから聞き取りで調べたんだそうです。

そして、歴史に翻弄されたこの小学校で学んだ子どもたちの運命を象徴する作品をつくったんだそうです。

この記事を読んで、ヒゲクマにとって、どうしても会いたい作品の一つになっていました

  

Photo 校庭には、杉丸太の廃材が突き刺さっています。

この風景を通り抜けて、校舎の中へ入りました。

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広間にワラや机が置かれ、床と背後のいた屏風に意味不明な片仮名文字が書かれています。

ヒゲクマは、この片仮名文字をじっと見続けました。

「イ ヤ ナ ン デ ス」、7つの片仮名が無秩序に繰り返していいるのに気づきました。

  

運のよいことに、作者の藤井さんが会場に来ておられました。

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「どうして、『イヤナンデス』なのですか、あのさいころを転がして文字列を作ったんですね」と尋ねました。

以下、藤井龍徳さんからお聞きしたお話を、ヒゲクマの責任で再構成させていただきます。

   

そうです、あのさいころを振って出た文字を書きました。

『イヤナンデス』って、子どもたちは言えなかったと思います。

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この部屋にある藁も、机も、棚も、みんな大切なものだったのです。

そういう大切なものの上に、避けがたいものが降り注いできました。

戦争に行って人を殺して来いと教えられた子どもたちは『イヤ』とは言えなかったのです。

そうすることが正しいと信じて、戦争に行って生命を奪い、生命を失ったのです。

  

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外に突き立てた丸太は、降り注ぐものをあらわしています。

同時に、この学校からの出立をあらわしています。

  

今も、この学校には空からガンマー線が注がれています。

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隣の部屋の水の底には、降り注いできたガンマー線量が記録されています。

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数字が書かれているのが見えるでしょう。

降り注ぐガンマー線は宇宙から自然に降り注いで来るもののほかに、人間が作り出したものも混ざっているのです。

それを浴びることがイヤでも、拒むことはできません、浴びるしかないのです。

このプールの底の赤い色、これは石油から造られた人工の赤です。

もともとの赤ではないのですが、私たちは受け入れてしまっています。

  

この学校のことをいろいろ調べていたら、この地でも天然の酸化鉄が採れていたんだってことを知りました。

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地元で地質の研究をしている方に教えてもらって、探したらちゃんとありました。

私が採取した天然の酸化鉄、大切なものなので、中央の机の引き出しに納めました。

  

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降り注ぐものを拒もうとする、「イヤナンデス」と言わなくてはいけないときがあると思います。

そのときのために、「白旗」をたくさん用意しました。

外の丸太の先に、この白旗をいっぱい掲げて、意思表示するのです。

子どもたちにはできなかったことですが…

   

藤井龍徳さんに会えたのは、本当に偶然でした。

会えてよかったです。

藤井龍徳さんは、誠実で、真摯なアーティストでした。

  

ヒゲクマは、すごく感動していました。

校庭の丸太に、たくさんの白旗がはためくさまを想像していました。

    

藤井さん以外の作品については、明日見ていただきます。

中之条ビエンナーレは、9月23日までです。

 

大事なことを一つ、沢渡の温泉病院に寄って、リハビリ中のレイ子さんを見舞いました。

お土産は、梅干とふりかけです。

元気でした、復帰の日も近そうです!

   

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キキです、ヒゲクマは中之条ビエンナーレで藤井龍徳さんの作品に出会って感動してます、でも…

2009-09-07 21:06:54 | ヒゲクマとキキの日記

Dscf3056 キキから皆さまにお伝えします。

ヒゲクマは、確かに中之条ビエンナーレに朝から出かけました。

先ほど戻ってきて、たくさんの写真の整理を始めておりました。

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旧五反田学校の、藤井龍徳さんの「フリソソグモノニツイテ『静かな学校』」という作品です。

ヒゲクマは、この作品に痛く感動しています。

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キーワードは「イヤナンデス」なんだそうです。

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色は赤なのだそうです。

   

作業をしていたら電話が来ました。

フジエイの高橋社長からです。

「シムラが会いたがっている」。

  

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そいで、出かけちゃいました。

スンマセン、ごめんなさい。

あした、詳しく説明させます。

   

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城東地区市民運動会、初秋のでくの坊、明日は中之条ビエンナーレに行きます

2009-09-06 21:49:49 | ヒゲクマとキキの日記

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今日は城東地区市民運動会、城東小学校の通学区域の町内対抗の運動会でした。

朝食前に、資材運びやテント張りのお手伝いに行きました。

朝ごはんを食べてから、またしばらく見物に出かけていました。

お天気が良くて、良かったです。

「おい、ご無沙汰だいね」、日吉町三丁目のNさんから声をかけられました。

「顔出しない、一緒に飲もうぜ」、若い頃日吉町三丁目青年会でお世話になった会長さんです。

  

お昼過ぎ、自治会長さんから「おい、優勝したよ…」って電話がありました。

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「キキ、城東町4丁目が運動会で優勝したってさ、すごいね」

<優勝ってなあに…>

「一番になったんだよ」

<一番になるといいことあるの?>、猫には分からないみたいです。

  

12日掲載の『ヒゲおじさん厨房に入る』の原稿ができたので、朝日新聞に送信しました。

それから、資料を挿絵の野村たかあきさんのところへ届けに行きました。

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野村さんの工房「でくの坊」も秋めいていました。

でも、コウゾが、なぜか、まだ赤い実をつけていました。

野村さんは留守で、息子さんに資料をお願いしてきました。

  

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「でくの坊」からまちの中まで移動する間に出会った猫たちです。

涼しくなってきたので、出会う機会が増えています。

   

何かまとまりのない一日が過ぎました。

でも、こんな日がたまにあっても良いのですよね。

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今夜の夕ご飯です。

ナスと豆腐のソテー、大根おろしとポン酢でいただきました。

そして、モロヘイヤをのせた冷たいそうめんと、焼いた豚のレバーです。

あと、もやしの黒コショウ炒め蛾ありました。

  

明日は、朝から中之条ビエンナーレに行って来ます。

  

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