<昨日の小学生にお薦めの本、自分が子どものときに読んだ本でないんだね…>
「うん、そうなんだ」
<ヒゲクマはどんな本読んでいたの?>
「創元社版の『世界少年少女文学全集』、親が買ってくれたから」
<幾つくらいの頃?>
「1954年から3年間、50冊の全集だった。ヒゲクマが9歳から11歳のときだよ」
<どんなのを覚えているの?>
「ルナールの『にんじん』、ケストナーの『飛ぶ教室』、スティーブンスの『宝島』、マロの『家なき子』、ドーデーの『風車小屋だより』や『月曜物語』、トルストイの『イワンのバカ』、『水滸伝』、ジャック・ロンドンの『荒野の叫び』、魯迅の『阿Q正伝』…、いろいろ覚えているよ」
<どうして外国の人の作ったお話ばかりなの?>
「それはね、1945年まで、この国の子どもたちは外国の物語を読ませてもらえなかったんだよ」
<戦争のせい…>
「そうなんだ、戦時下の思想統制で、子どもたちは自由に本を選べなかったんだよ。それで、戦争が終わるとすぐに、こういう本が出版され、ヒゲクマは一生懸命読んだんだ」
<どうして、自分が子どものときに読んだ本を薦めなかったの?>
「うん、どうしてかな、やっぱ、ヒゲクマが子どもだった時代と今はうんと違うから、同じじゃいけない気がするんだ」
<ふ~ん…>
「今の子どもたち、芥川龍之介の『杜氏春』読むのかな、下村湖人の『次郎物語』喜ぶかな、わかんないんだな…」
12日掲載の「ヒゲおじさん厨房に入る」の原稿を仕上げてから、自転車で散歩です。
桃の木川を見に行きました。
やっぱ、川を見ているのはいいですね、なんてことないけど、いいですね。
川面では、カルガモが遊んでいます。
川岸の葦の下のほうの葉が枯れ始めていました。
ヨシキリの声が聞こえています。
草むらで、茶色の猫に会いました。
葛の花がもうおしまいになりそうです。
夏の終わった桃の木川でした。
昨日、來々軒で夕飯してたら、ユキ子さんが「今年は冷やし中華してないね」って言いました。
やった気もするのですが、今夜、冷やし中華を作りました。
肉味噌、トマト、ゆでたキャベツ、白髪ネギ、ミョウガの酢漬け、5種類の具とタレを用意しました。
とり皿に麺を取って、好みの具を載せ、タレをかけていただきます。
キャベツと豚肉の味噌炒め、マーボ春雨も作りました。
ちょいと豪華な、冷やし中華になりました。
子どもたちのためのふれあい体験教室「日本舞踊」が始まりました』のウェブページを新設しました。ご覧ください。
9月の「ヒゲおじさん厨房に入る」の掲載予定日は、12日と26日です。