今日から、「イトウヨーカドー前橋店弊店を考える」というシリーズを少し書き続けることにしました。
少々、お固くなりますんで、通常の日記とは別立てにします。
毎日はかけないかもしれませんが、お付きあいください。
第一回は、「百貨店の消えた街」です。
3月15日の朝日新聞「ルポにっぽん 百貨店 消えた街」を読みました。
ルポは、東京吉祥寺駅前の伊勢丹の閉店に始まります。
いま、大都市でも地方都市でも百貨店の閉店が続いています。
そして、一流企業であった百貨店は店舗の整理とリストラに追われています。
北海道室蘭でも「丸井今井」が閉店、その室蘭では地元商店街の新しい取り組みが始まり、百貨店で働いていた人による移動販売も始まっています。
そして、ルポは岡山市へ飛びます。岡山高島屋と天満屋という二つの百貨店の生き残りをかけた挑戦です。
写真の記事をクリックしてポップアップ画面で是非読んでください。
岡山市の百貨店が地元の企業や商店街と連携して新しい試みを始めている姿です。
ルポには、2010年に閉店する全国の百貨店のリストが掲載されています。11の百貨店が姿を消します。
この中には、金沢市に本拠を置く百貨店・「大和」も含まれています。
新潟、上越、長岡、小松(石川県)の4店舗が閉店します。
コチラのブログをのぞいてください、「大和小松店」が閉店する小松の街をルポした記事が載っています。
このブログの記事は、数年後の前橋の街を見ているような気がしてなりません。
「私はイトーヨーカドー前橋店が閉店しても誰も困らない」と主張してきました。
その一方で、イトーヨーカドー前橋店の閉店が意味していることを、とても怖ろしく受け止めています。
それは、前橋の中心市街地では、大型商業施設がもう成立しなくなってきている可能性を感じているからです。
イトーヨーカドー前橋店は間もなく閉店します。イトーヨーカドーを経営するセブン&アイ・ホールディングスは、セブンイレブン、イトーヨーカドーのほかにそごう、西武、ロビンソンという三つの百貨店28店舗を傘下におさめる流通最大手です。
180店あるイトーヨーカドーのうち、前橋店を含む30店を今後3年間で閉店予定です。
百貨店も、西武百貨店の有楽町店、札幌店の閉店を相次いで発表しています。
まるで、コンビニの閉店みたいな感覚で、大型商業施設の閉鎖を続けています。
この会社には、コンビに以外の商業施設を経営する能力がないかのようです。
そして何よりも、こういうやり方が、地域社会と大型商業施設のつながりを絶ち、ますます大型商業施設に対する不信を拡大して行くことになりそうです。
朝日新聞のルポに出てきた、岡山市の高島屋と天満屋の話とは、大きな隔たりを感じます。
イトーヨーカドー閉店を前に、前橋のまちは、もう一度、地域社会と大型商業施設の望ましい関係を考えるよい機会を迎えている気がしています。
今ならまだ間に合うかもしれません。
小松市や室蘭市のような事態になる前に…。
「イトーヨーカドーが閉店する前橋を考える」
第1回は3月21日「百貨店の消えた街」、
「第2回は3月24日「前橋の中心はスズラン百貨店」、
第3回は3月28日「大手流通業者に食い荒らされた街」、
第4回は4月9日「たった23年のヨーカドー、まちには50年以上続く店がたくさんあるぞ」、
第5回は4月18日「前橋サティーの閉店」、
第6回は4月27日「熱血店舗開店支援事業をイトーヨーカドーが撤退した曽我のビルに適用するの?」です。
第7回は5月12日「市民を惑わす前橋街づくり協議会の「駅周辺再生」提案」
全部をお読みになりたい方はコチラからどうぞ。
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