＜きょうはね、上毛新聞論壇「前橋赤十字病院の移転」検証 その３ だよ。 論壇のね「論」の無内容さについて、ヒゲクマが検証するから読んであげてね…＞
上毛新聞の論壇「前橋赤十字病院の移転」は１２字組み８０行の記事なんです。そのうち、前書き部分とおぼしきのが１６行、前橋日赤の歴史と現状についてが１６行、建て替えに向けた議論の経緯が２９行、移転についての筆者の意見とおぼしき部分が残り２５行、こういう構成です。
今日は、最後の筆者の意見とおぼしき部分についてです。
＞移転先は、過去に前橋市南部が浮上、現在も同市富士見地区や上川淵地区の住民が誘致活動を展開するなど移転先をめぐる動きは活発化している。拠点病院として市内外からの利便性やドクターヘリの運行の安全確保に考慮しつつ周辺環境や交通アクセスを含め、機能を高める努力が必要だ。（上毛・論壇）
この文章の前段の「移転先」の話、「活発化」しているからどうだっていうのかしら。「活発化している」で終わってしまっていて、何が言いたいのかさっぱり分からないやね。何考えているんだろう、筆者は。
そして、それに続けて、いきなり「拠点病院」と言う言葉が登場しています。
医療機関に関する用語で、単に「拠点病院」という用語は存在していません。「エイズ治療拠点病院」とか、「難病治療拠点病院」とか、「がん治療連携拠点病院」とかいうように、特定の疾患の治療や特定の病院機能に限定して、その「拠点」としての病院を明らかにするために使われている用語です。
論壇の筆者は、この記事の冒頭で、前橋日赤は「地域医療支援病院」で「高度救急救命センター」だと書いているわけなのですが、ここにきて、全くわけのわからない用語を繰り出しています。勝手に言葉を作らないでくださいな。
そして、論壇の筆者は、わけのわからない「拠点病院」だから、「市内外からの利便性」の確保が必要と書いています。
正しい事実に基づいて書けば、現在は、疾患別・機能別に拠点病院が設定されますから、すべての病院が県内あらゆる地域から患者が通っています。ですから、すべての病院について、県内すべての地域からの利便性の確保が必要です。
例えば、ある種のがん治療ならば、太田市の県立ガンセンター病院へ前橋からだって通う必要があります。こんなことは当たり前のことで、すべての病院が利便性を必要としているのです。
そして、論壇の筆者は「周辺環境や交通アクセスを含め、機能を高める努力が必要だ」とまとめているのですが、この文章の意味が分かりますか。
まず、この文章には主語がありません、「誰が」、「努力」しなければいけないのか明らかでないのです。
そして、「環境」と「交通」を含む「機能」を高めろというのですが、「交通」は機能ですが、「環境」は「機能」ではありません。ですから、この「機能」が何を意味しているのか全く不明なのです。
簡単に言えば、意味不明な、無内容なことを、難しい言葉を使って書いているだけです。
＜ふぁ～、あくびがでちゃうよね、こんな無内容な文章を読むと…＞、キキもそう申しております。
＞拠点病院の老朽化は全県に及ぶ不安定要素だ。移転の方針が示された今、１日も早い新病院の開院こそが県民全体の利益につながることを忘れてはならない。（上毛・論壇）
そして、この一文が、論壇の筆者の結論です。すごい気合を入れて書いてますね、「忘れてはならない」って、誰か忘れている人がいるんでしょうかね。
まず、また「拠点病院」というわけの分からない造語が登場しています。
あのね、病院はどの病院だって大切なの、太田市の太田病院だって、伊勢崎市の伊勢崎市民病院だって、高崎の黒沢病院だって、みんな大事、その「老朽化」はすべて全県に及ぶ不安定要素だと思います。前橋日赤に限った話ではないです。
古くなった病院施設をきちんと整備しなおすことはとても大切なことです。
誰か、その大切なことを忘れている人がいるのでしょうか。ヒゲクマは、忘れている人なんかいないと思います。
ヒゲクマは、大沢知事の判断の内容を批判するつもりはありません。
それは、異論が存在しても、どこかで結論を出さなくてはいけないことであるからです。
その判断をしなくてはいけないのは、日本赤十字社の群馬県における責任者である知事でることも理解しています。
だから、日本赤十字社の病院である以上、推進協に何かができるわけではないのです。
ただ、判断に至る経緯は、明らかに間違っていたと思います。そして、その責任はすべて大沢知事と群馬県庁にあるのです。
だから、県議会で大沢知事は、「赤十字病院の将来的課題について十分な問題提起がなされてこなかったことは遺憾であり、お詫び申し上げたい」と陳謝の答弁をしたのではないでしょうか。
そのうえで、ヒゲクマは上毛新聞の論壇の筆者を批判します。
前橋日赤の建て替え議論の経緯をねじ曲げ、誰かの代弁をするあなたは、ジャーナリストではない！
恥を知れ！
＜………＞
このシリーズは、これでおしまいです。
ヒゲクマは、上毛の論壇のこととは別に、もう少しだけ、前橋日赤についての情報を皆さんにお届けしようと思っています。
でも、それは、論壇の筆者に言われるまでもなく、「県民全体の利益」を忘れているからではありません。誤解や中傷は拒否します。
上毛新聞論壇「前橋赤十字病院の移転」検証
その１ 「地域医療支援病院・１万８千件の救急搬送受入ということ…」
その２ 「捻じ曲げられた建て替え議論の経緯…」
その他、前橋日赤の移転問題についての最近の記事は、
１０月３日 群馬県議会での前橋赤十字病院の建て替え問題が議論された…
９月２６日 あまりに唐突な大沢知事の説明、前橋赤十字病院の移転理由は理解できません…
ランキング参加中・クリックして
注）コメントは、記事の末尾にある コメント（＊） をクリックすると、記事末尾に「コメントを投稿」と表示された入力画面が現れますよ。制限はありませんのでどなたでも書きこめます。
写真は
クリックするとポップアップしますよ
次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」（朝日新聞群馬県版）は、１０月３０日掲載予定です
いろいろ訳ありで、昨日も今日もリンゴジャムを作りました。作る単位は５個、鍋を二つ並べて煮ています。家中がリンゴの香りで満たされます。
野村さんの挿絵のラベルを使って瓶詰めが完成、届けた皆さん、みんな喜んでくれました。
玄関先のオジギソウ、ヤットコ花を咲かせてくれました。まん丸なかわいい花です。そうなんですね、オジギソウは種も面白いんですよ。あとで…
昨日のお昼は、「…厨房に入る」への出演御礼に和子さんにジャム届けたんで、そのままモモヤのトンカツうどんでした。温かいトンカツうどん、おいしかったです。
＜大好きなリバティーで休憩、いつもの椅子を借りて、大きな窓の向こうの川沿いの道をノンビリと眺めてると、とってもいい気分なんです＞
＜ヒゲクマが窓の外から撮ってくれたんです。ちゃんと香箱組んで、おしゃれに座っているのですよ＞
＜ヒゲクマは、ラプサンスーチンというお茶をいただきながら、リバティーのママに紅茶のことをなんか教えてもらっていました＞
＜それから、銀座通りのリビングとファッションの店「みちした」へ、ユキ子さんがヤカンを空焚きしてダメにしたので、注文に寄ったんです。おかみさんが、「キキちゃん、久しぶり、来てくれたんだ…」って、大歓迎してくれたんだ＞
＜突然、でっかい音立てるんで、ちょっとびっくり、大きな音ってあんまし得意じゃないんです…＞
＜それで、「うる星やつら」のテーマとイエスタデー・ワンス・モアの２曲を聞かせてもらって、さよならしました＞
＜ヒゲクマに付き合ってお散歩すると、結構くたぶれるだよね…、気を使って…＞と、キキは申しております。
クリックするとポップアップしますよ 
次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」（朝日新聞群馬県版）は、１０月３０日掲載予定です