会津古城研究会長 石田 明夫
会津若松市一箕町の大塚山 国史跡「会津大塚山古墳」の大塚山斜面にあり 磐越道会津若松ICから10分
福島県会津若松市の市街地北東に位置している標高269.6メートルの大塚山は、4世紀前半の全長114メートルの前方後円墳があることで知られています。昭和39年に発掘調査が実施され、出土物は国指定重要文化財にしてされています。 その大塚山の斜面には、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、蒲生氏郷氏郷の5大名だけが焼くことができた戦国時代の大窯が1基あります。会津大塚山窯では、天目茶碗や航路も皿が焼かれています。大窯編年では1590年から1610年に該当するもので、前田利家の越中瀬戸窯に非常に良く似ています。そのことから、蒲生氏郷が、職人を前田家から連れてきたことを示しています。出土遺物は破片で、天目茶碗や碗、菊花の押印の皿、窯道具が出土し、その製品は、若松城下、会津若松市神指町の東高久遺跡、高野町の上吉田遺跡、山形県米沢市、酒田市、福島県三春町から出土しています。 会津の歴史は「考古学から見た会津の歴史」へ