顔回の一期一会

時の徒然なるままに

冬木立

2013-11-28 15:41:44 | オアシス

静かな夜明けでした。

不思議と雪の朝は、全体がシーンとしていて、

窓のカーテンを開けると、白く彩られていました。

建物の屋根、遠くの山々が幻想的にさえ見えました。

いよいよ冬到来です。

とうとう来ましたね、数か月ぶりです。

これからの北国は、厳しい季節を過ごします。

今日は、比較的暖かくて、木々には綿のような雪が

載っています。

これも又、とても綺麗で絵のような佇まいです。

この後は、ただ解けて消えるのを待つのみです。

降ったり、解けたりを繰り返して根雪になります。

そうは遠くなく、沢山の雪が降り、根雪になるのでしょう。

 

友人からお預かりした植木、環境が良いせいなのか

お花を付けつつあります。

踊子草(バレーリーナーのようなお花をつけます)??が

色付きました。

外は、白一色の世界なのですが、室内ではお花が色付く、

これも寒い国の喜びです。

これからは、心して過ごします。

又春の喜びに、巡り会うために~~~~

 


初冬

2013-11-21 10:45:56 | 静寂

近郊の山々は、薄化粧から一転して、峰に雪のみとなりました。

これから冬本番前の、静けさを保っているようです。

一度雪が降ったので、冬囲いがあちらこちらで、見受けられます。

少し前までは、人々の目を楽しませてくれました満天星ツツジも

マンションの人々によって、囲いがなされました。

雪の重みに耐えて、来春には青々とした垣根になることでしょう。

ご近所でも、囲いがなされ、まもなくの冬を感じます。

それでもお部屋の中は、暖かくてお花が咲き乱れました。

いつも綺麗に咲いてくれて「有難う」と、言葉をかけています。

このお花が終わると、しばらくは緑だけの世界になります。

北の国の宿命ですが、冬はやはり色々な面で大変かも??

しかし、水不足等とは無縁のお話、四季がはっきりしていて

メリハリがあります。

お人の知恵で、冬を楽しく過ごすのも、北の国に住む者の、

特権かもしれません。

季節を大事にする心を、大切ししたいと思う此の頃です。

 

 


炉火緋し

2013-11-11 10:43:27 | 好日

11月に入り、そこここで初雪の便りが届きます。

窓から見渡せる手稲の山々も薄化粧をはじめました。

 

そんなある日、炉開きがありました。

八十八夜からお茶摘みがはじまり、行程を得て壺に収めておきます。

それを初めて、新茶として壺より出していただきます。

茶の世界のお正月とでもいいましょうか。

この日のお軸は、「壺中日月長」 玄道御老師のお筆です。

床には、新茶を収めていた壺が飾られます。

紐が結ばれています。(正面、真、向って右横、行、左横、草)

床柱には、今日に相応しく、顔回の花入れに、吉祥草、沙羅双樹の照葉が

水に繋げてあります。

どれもお目出度いお仕度です。

昔の囲炉裏の名残りで、炉が開かれます。

少しでも暖かく、お客様へ火を近付けます。

お部屋を暖かくして、火が見えるだけで、ホッとした感じがします。

お香も今までの、白壇、沈香ではなくて練香を使用します。

香合も、焼物にかわります。

織部の弾香合です。(お香銘は松重)

お菓子は、子孫繁栄、無病息災を祈念する中国のしきたり

から来る亥子餅で、日本でも平安時代から玄猪として、儀式があったようです。

こうして、新茶と新しい設えでお客様をお迎えします。

元気で、炉開を迎えられた喜びを、亭主とお客様共に分かちあいます。

 

長い冬を迎え、無病息災を祈る気持ちは、何方にも大切なことであります。

一時の楽しい時間を過ごし幸せな気分で、帰宅しました。

 

 

 


立冬

2013-11-09 16:18:22 | 好日

11月7日は、早くも立冬です。

暦の上では、冬ですね~~~

まだまだと思いつつ、秋の名残りを楽しんでいます。

マンションの満天星ツツジが、ここぞとばかりに、

存在感を見せてくれました。

見事な朱色、通りすがりの方々も、足を止めて見入っています。

立冬とはいえ、暖かな日は、とても穏やかな感じがします。

お部屋の中には、本当はクリスマス頃??に咲くという

デンマークカスタムが、お花を開き始めました。

2鉢あるのですが、片方が早く咲き始めました。

お花がある風景は、何よりも優しい気持ちにさせてくれます。

色違いのもう一鉢も、まもなく咲くでしょう。

暖かい西向きのお部屋なので、いつも一年に3回くらい楽しんでいます。

植物を育てるのは、あまり得意ではありませんが、この種類のお花だけは、

毎年元気に、咲き揃います。

お花のある風景に憧れていましたので、毎日ニコニコと過ごしています。

 

 


龍田姫

2013-11-04 12:59:31 | オアシス

山から街へと、龍田姫が舞い降りて来ました。

ブログをご指導いただいているお2人と共に、

近隣へと、撮影に出かけました。

目にも鮮やかな、紅葉が迎えてくれました。

オトギの国へタイムスリップしたようです。

こんなにも、綺麗に変身するのかと~~しばし見とれていました。

幾何学模様のような、不思議な蔦が成長しつつあります。

 

札幌のオアシス、中島公園へ着きました。

沢山の方々が、散策していました。

次に目に飛び込んできたのは、紅葉の錦神の間に間に、そのものでした。

オシドリも、マルマルと肥えて気持ちよさそうに、水面のお散歩です。

公園はどこを見渡しても、絵になり素晴らしい被写体です。

札幌の街のビルの谷間の、オアシスです。

ホテルから見える公園は、きっと人々の心を癒してくれていることでしょう。

高層ビル群の中にあって、安らぎを見いだせる場所となっています。

四季それぞれに、大人も子供も恋人も楽しめる貴重な場所であります。

自然は、平等に安らぎ、憩を与えてくれます。

これから来るであろう冬将軍、耐える心をも養ってくれます。

来年は又どんな龍田姫が、舞い降りてきてくれるのでしょう。

北の国の短い秋が、終わりを告げようとしています。