今年は例年より早く、台風が何度となく日本列島を、通過しています。
被害にあわれた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
7月も終盤を迎えました。
お茶の世界も、夏本番であります。
まずは、ブドウの葉を使用した葉蓋、緑がいかにも涼しげであります。
末広籠の受筒に、葉を利用いたします。
蓋置は、カタツムリで夏を演出いたします。
そのほか、水差しに釣瓶を使用いたします。
その時のお茶杓のご銘は、「もらい水」となかなかおしゃれなご銘です。
お花も見ごろで、花入れに魚籠を見立て使いしてみました。
お菓子は、京都伊織さんの金玉であります。
金魚が器の中で、ノビノビとは言いませんが、なんとも楽しいお菓子であります。
目で見て、涼しさを感じられるよう工夫がなされます。
忙しさに紛れて、四季を忘れがちな毎日ですが、かろうじてお茶の世界では
時候を大切にいたします。
四季がはっきりとしている、北の国ではそれがまた楽しみでもあります。
まだまだ厳しい暑さが続くことでしょう。
しばし時を忘れて、幽玄世界で遊びましょうか。