春は、足踏みしながら近付いて来ています。
先日お天気に誘われて、実家のあった近くのビール園へ出かけました。
薄暮の中で、バスを降りると、昔懐かしい札幌ビール工場の、昔のままの建物が、
威風堂々と存在感を示すように、毅然と建っていました。
残雪の中、薄暮の青さが映えて、眩いばかりでありました。
北海道の、開拓と共に歩んできたサッポロビール園、思わず目をみはりました。
長い煙突も健在で、幼き頃近くの公園へでかけると、この煙突が見受けられました。
今は、資料館、ジンギスカン、ビール園等札幌の一大観光地であります。
この日も沢山の方々が、観光バス、タクシーで来ていました。
言葉も色々耳に入り、記念のカメラを向ける方が大勢でした。
隣には商業施設があり、かなりの変貌を遂げていました。
近くの公園は変わらずに、まだ少し雪に埋もれてありました。
今はもう昔の家もなくて、更地になり、両親も黄泉の国へ旅立ちました。
この景色を見たなら、きっとビックリすること請け合いです。
長い歴史のある建物を、きちんと保存するには、ご苦労が多々あることでしょう。
願わくは、いつまでも消えることなく、残しておいていただきたいものです。
レンガと煙突に残された歴史を、懐かしんだ、一時でした。