顔回の一期一会

時の徒然なるままに

うつた姫

2016-11-06 17:02:04 | 癒し

重くて湿った雪が降りました。

いよいよ冬本番です。

折角の照葉も綿帽子を被ったようです。

これはこれで、風情があります。

 

 

昨日の土曜日、お茶室では炉が開かれました。

皆紋付のお着物、盛装でお席入りです。

 

 

お軸です。感謝をこめてと、いう文言であります。

 

 

床の間には、新茶が入りました茶壺が置かれてあります。

これから、作法に法って新茶を口切ます。

 

 

新茶が出された後に、飾り結びをした茶壺を飾ります。

結び方に約束があり、正面が真の結びで、長緒を用いた両わな結び、

客付は行の結びで、乳緒を用いた総角結び、勝手付は草の結びで

乳緒を用いた淡路結びとしてあります。

 

 

床柱には、顔回(瓢)の花入れに、白玉、紫陽花の照葉が水に繋げて

静かに鎮座しています。

 

 

お菓子には、栗と柿、これは古い時代に果物がお菓子として使用された名残りであります。

今でも、果物を水菓子として用います。

また古くから御目出度い物として重宝されてきました。

戦、お正月には欠かせない一つでありました。

 

雪の中こうして炉開が、粛々と行われました。

なお一層の精進を、と心に言い聞かせて退出いたしました。

心持清々しい気がいたしました。

長い冬を乗り切りましょうと自分自身に言い聞かせております。