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【COP人】先住民族サミットに参加した 米国・ナバホ族 クリシー・カストロさん(読売新聞)

2010-10-28 00:00:00 | 先住民族関連
【COP人】先住民族サミットに参加した 米国・ナバホ族 クリシー・カストロさん
民族にも多様性

 4歳の時、「パウワウ」という先住民のイベントに参加して初めて自分のルーツに触れた。祖母からは、雪の中で木を切るなど、かつての忍耐強い自給自足の生活ぶりを聞かされたという。ナバホの言語や文化を誇りに思っている。

 「ホジョ」という理念がナバホの精神構造の中心。美や調和、バランスという意味で、自然とともに生きてきた。この点は、日本人とも似ているという。

 米国だけでなく、ボリビアやニュージーランドなど世界の先住民と連携し、地位向上を求める運動をしている。COP10で来日してから、日本にも先住民のアイヌの人たちがいることを知った。「お互いに助け合って、独自性を失わないようにしたい」と呼びかける。

 「生物多様性を考えるとき、動物や植物だけでなく、人間もその一部であることを忘れないでほしい」というのがカストロさんらの主張だ。人間の中にも多様な民族がいる。それぞれの国が先住民の知恵や権利を尊重し、国際会議で各国と同じテーブルについて交渉できるよう望んでいる。

(山下昌一)


 〈横顔〉
 米国には550の先住民の部族が住んでいて、カストロさんの属するナバホ族は国内で2番目に多い。ロサンゼルスで生まれ育った第3世代。


(2010年10月28日 読売新聞)


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