愛知HAPPY★あいちハッピー/榊せんせの君子生活

化学を修めた君子。電池、下水浄化、うがいと手洗い、石鹸やコスメの手作り、ハーブ、香りの化学。金欠病の克服、貧乏ライフ。

身の回りには自然も科学もあふれているんですが、気づかない中学生へ

2016年07月31日 | aichi-happy理科実験2016
日本のウォークマンは歩きながらまで音楽を消費できる点で画期的でした。iPhoneは歩きながらまでネットを消費できる点で。ポケモンGOも歩きながらまでゲームを消費できる点で画期的。すべて、消費行動を極限まで増やすことが共通している。
モノやコトを売る人は、考えるよりも消費する消費者を作ろうとします。そのために考えることをかっこ悪く思わせようとしています。なぜゲームが動くのか?なぜ位置がスマホで分かるのか?スマホの内部の仕組みは?OSとは?ということに興味を持たせないようにしています。なにも考えずブームに乗って消費するだけの消費者になることは危険です。お金を使いすぎてしまう。仕組みが分からないまま、餌を待ち続けるブロイラーのようになってしまう。
かといって、いきなり中学生にポケモンGOの作り方とスマホの作り方を講義できるわけでもない。
そこで、雷と虹を例に自然に目を向けることを教えました。
雷は音と光が同時に発生して音は秒速340メートル、光はほぼ瞬時に観測者へ届きます。その早さの違いを利用して、光ってから何秒後にゴロゴロが聞こえるかで雷までの距離を計算します。
これは、人工衛星とスマホと基地局のからの電波で位置を決定するGPSの考え方の基礎だと思います。
虹は、内側から紫から青や黄色を経て赤になります。これは太陽の光を背中に受けて、霧を見ると霧の水玉の中でプリズムのように光が色をわけるために空中に虹が現れます。太陽光とはいろんな音が一斉に鳴っている音のような状態で、高い音から低い音まであります。それに対応するのが、振動の早い光(紫)と振動のゆっくりの光(赤)なのです。プリズムによって光を紫から赤に分けられるのは数百年前から知られていて、それを振動の波長の考え方で整理した人も400年ぐらい前にいるんです。
これを画面上でいろんな光を出すことでカラーのディスプレイを作って色を表現しています。
ちなみに動画の元はパラパラ漫画です。1秒間に24から30回パラパラ動くとなめらかに動いて見えます。映画は写真を1秒間に30回投影していました。ゲームはもう少し高度な動画を作っているかもしれません。背景は動かさずに、キャラクターだけを描写するような技術があるんでしょう。
音の高い低いを振動の早い遅いで合点できたら、次はマイクとスピーカーです。振動をマイクで電気に変えます。磁石を振動させて発生する電気を使って電気の振動に変えます。それを逆に電気の振動で磁石を動かすとスピーカーとして音になります。
電気の信号を今度は磁力の波で記録するとカセットテープに。
電気の信号を電波にして飛ばすとラジオになります。
身の回りには自然も科学もあふれているんですが、気づかない中学生が多いのです。

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