大好きなピアノの先生からの贈り物。
今日、先生の形見となってしまいました。
一度も先生の体調不良などでレッスンをお休みにするようなことがなかった先生が、癌という病気でお休みされてから一年でした。
今日までの私の人生で一番好きだった先生。
音楽そのものだった素晴らしい先生。
私の誕生日に「エリーゼのために」を弾いてくれた先生。
先生の声がこだまします。微笑む顔が浮かびます。
いつも、たおやかで、美しくて、優しくて。
先生のピアノの音色が大好きでした。
誰よりも素敵でした。
シューマンの恋の話も、リストも、シューベルトも、モーツァルトもベートーベンも演奏会をされていた、ヨーロッパのお話も、みんな覚えてます。
お年を感じさせないきれいな声で語ってくれました。
ピアノを弾いているすぐ脇で歌ってくれました。
先生に出会えて、クラシック音楽が私の生活の中に息づきました。
先生ともう話せないことが寂しいです。
先生に歌ってもらえないことが悲しいです。
先生がいつも微笑んでいたから、そのお顔しか思い出せないです。
涙がとまりません。
先生はクリスチャンではなかったけれど、「四声の響きはとても美しいのよ」といってよく讃美歌を弾いてくれましたね。
今、その音色が私を包んでくれています。
その響き、いつまでも忘れません。
先生、私の人生の先生、喜びの時をありがとうございました。
感謝でいっぱいです。
さようなら、先生。