~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

文学サロン 火曜の会

2010年01月27日 | おはなし会・語りの会
今年から趣を変えた新・火曜の会です!
おはなしする部屋が、掘りごたつの部屋から、洋間へ移りました。
ゆったりとしたソファ、美しいお人形にお花、壁の絵。
フレッシュな気持ちで始めました

まず、作家の紹介、私論の作品鑑賞などレジュメの説明をしてから朗読しました。

最初は、太宰治『雪の夜の話』

太宰の家族へのあったかい想いが垣間見える作品だと思います。
身籠っている姉に、自分の眼に焼き付けた真っ白な雪景色を見せたいと、いつもは、でたらめ言う兄の話を(デンマークの難破した若い水夫の眼球の網膜に、美しい一家団欒の様子が映し出されていたという)それだけは信じたいと、強く言い切る妹の姿が、この雪の白に重なり、作品がより美しく感じられます。
純白の雪景色が、澄んだ心を現す様で、太宰の人の良さも出ていると思いますね。

いろいろ感想を聞いているうちに、「色の白いきれいな子を生むために、トイレを磨く」という話になり、さらにお嫁さんのお話へ発展。

「うちのお嫁さんの話なのだけど、いつも、本当にトイレがきれいだから、感心して褒めたらねこう言うのよ」
「家族6人が毎日お世話になっているところだから、一番感謝している場所ですってね。」
「なかなかいいお嫁さんだわよねぇ」っと。

その考え、心に留めさせていただきました。
本当に一番みんながお世話になっていますね。
私も「トイレを磨き、心を磨く!」の気持ちになりました。
まず学びひとつ。

次は、志賀直哉作『転生』
毎日何かと小言を言う良人と、やんわり受け止める細君。
生まれ変わったら、鴛鴦になる約束をした夫婦のちょっとおかしな物語。
私も、ちょっと、父と母のコンビを思い出しました。
文句を言いながら、生まれ変わっても、呑気な妻をずっと待っている良人の話に、父や母もこんなかしら・・・っと思い描いていました
皆さんも、くすくす笑っていました。
きっと、心に残っている、ご主人との温かい二人の思い出が甦ってきたのですね

その後は、歌舞伎の話へと発展!?
確か、白樺派の説明をして、それから・・・あらぁ
今日も、心に花が咲きました。
「白い花」だそうです。
笑顔で終了


次回は、2月23日(火)14:00~16:00です。
どうぞ、お気軽にご参加くださいね。









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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
noboさんへ (やえ)
2010-01-29 10:20:27
こんにちは。
お元気そうで良かったです。
焦らずゆっくり治してくださいね。
おはなし会は、ずっと続いていますから、いつでも参加してくださいね。
お待ちしております。
春が待ち遠しいです。
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こんにちは (nobo)
2010-01-28 10:06:45
やえさんこんにちは。
お久しぶりです。
文学語りいいですね。
足の方は少しずつよくなっています。
もう少し暖かくなったら、こちらの会も参加したいです。
やえさんも体調崩されないようにお気をつけくださいね。
返信する

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