今日は、空は青く澄んでいたけれど、やっぱり寒かったですね~。
風が冷たくて、体がまた、固く縮こまってしまいます。
生きがいセンター月木クラスのおはなし会がありました。
15名全員参加で、ワイワイと近況報告から
「寒い日が続いて梅もなかなか咲かないわね~~」と、
やはり皆さん、いつまで寒さが続くんだろねぇと声をそろえていましたね。
最初のわらべうたは、
かわいい手振りをつけて、「梅と桜とあわせてみれば~♪」
つづいて「ずくぼんじょ♪」
それから、リクエストもありました!
「でんでらりゅうば」です
テレビCMで見て、「あれ~これ知ってるわ~」と思って、早く私に伝えたかったと、すごく楽しそうに話してくれました。
さて、今日のおはなしは、杉みき子『小さな雪の町の物語』から
「冬のおとずれ」「きまもり」「風と少女」「マンドレークの声」を朗読しました。
ここには静かな語り口で書かれた雪の町に生きる人の姿があります。
静かではありますがしかし、故郷を、生まれ育った家を愛するものの叫びがあります。
「きまもり」では、涙される人もいました。
柿の収穫時に、全部採ってしまわず、ひとつ「きまもり」として柿の実を残しておく。
この家に一人住む加代は、雪の降らない土地へ出た子どもたちから、家を処分して一緒に住もうと何度言われても断る。
「私が死んだら、どうとでもしておくれ。私はこの家にいられさえすれば極楽なんだから、せめてこれだけは想うようにさせておくれよ。」
「マンドレークの声」でもまた、胸が痛くなりました。
離村が続き、荒涼とした北の村にたった一世帯になった老夫婦のことば。
「わしら、ここで生まれたんだすけ、ここで死にますわね。なんだせったって、生まれたとこよりいいとこは、どこにもねえだすけ。」
この本は、1972年に書かれたものです。
しかし、震災、原発の事故、あの日から一年経った今、胸に響き、想いは重なります。
みな、想いはひとつでした。
帰れない人がいる、失ってしまった人がいる。
その痛みを苦しみを思わないではいられません。
昨日の追悼のろうそくの灯が、目の前に浮かびました。
それは、待っている人たちの、堪えている人たちの心の灯でもあります。
巨大津波、史上最悪の原発事故、恐ろしい闇の世界を彷徨っている今、
復興への強い願いの灯は、ずっと心に灯し続けたい。
一日一日、着実に全ての復興が進みますように。