国立本店でのおはなし会は「木の語りべ」というもの。
フルスイングさんの木の家具と本のコラボでした。
机や椅子、面出しの本棚が置かれ、なにか、私の書斎からお届けするような落ち着いた気持ちで、絵本と紙芝居を時間いっぱい読み語りしました。
このお話を依頼された時、すぐにピンときたのが、女の子が森へ散歩にでかけ、留守のくまの家に入りこみ、木でできたちょうどいい大きさの椅子に腰をかけ、ちょうどいいちゃわん、おさじで、おじやを食べ、ちょうどいい高さのベッドで眠ってしまうロシアのお話「三びきのくま」でした。
最初の絵本は迷わずこれにしました。
(プログラム)
・『三びきのくま』 レフ・トルストイ作/レーベテフ絵
・『まいごのどんぐり』 松成真理子作
・紙芝居『さるとかに』 日本昔話
・『モチモチの木』 斉藤隆介作/滝平二郎絵
・『月夜のみみずく』 ヨーレン詩/くどうなおこ訳/ショーエンヘール絵
・『大きな木』 シェル・シルヴァスタイン作絵/ほんだきんいちろう訳
・詩語り「遠くに見える木」 谷川俊太郎
最後は少しだけ、賢治の話をして、賢治の「星めぐりの歌」をリコーダーで吹きました。
今回「木」につながる絵本を紹介しましたが、どの絵本にもいえるのは、「木」はだまってそこに立っていて、待っていてくれる。優しさを与えてくれるというものでした。
木があるから私たちは息ができ、知らずに心を育ててくれるかのようです。
「木」から与えられる愛の形は、「無償の愛」。
普段、忘れているけれど、それがどれだけ私たちを幸せにしているのかを時には想う事がいるかもしれません。
「木」があるところに土があり、水があり、風があり光があります。
私たちがなによりほしいものです。
林を歩いたら、並木道を歩いたら、上を見上げてたまには「気持ちがいいね、ありがとう」と木に声をかけてあげたいですね。
木登りがしたいです、無性に。小さい頃にしたように。
そこから夕日を見たいです。