朝は雨模様。空気が冷たかったです。
昼前ごろ、陽気がもどり明るくなってきました。
すぐ近くに公立の小学校があります。その周りには、図書館や児童館があり、毎日のように歩いているところです。
小学校から響いてくるいろいろな音があります。実にいい音。たぶん私も経験があるから、懐かしく感じるのもあるかもしれません。
足を止め、しばし、耳を澄まします。今日は・・・
ドド ソソ ララ ソー・・・
♪「きらきら星」です。鍵盤ハーモニカで聴こえます。ピアニカと言ってましたけど、私の頃は。
低学年生が一心に弾いているような音です。可愛らしい光景が浮かんできます。
すると、重なり合うように笛の音も
♪「カノン」です。パッへルベルのカノン。この曲は、私の高校の卒業式の入場曲でした。
あの日は、「仰げば尊し」を歌ったなぁ。今でも歌われているのでしょうかね?
埃っぽい体育館の匂いが思い出されます。
さらに、しっかりした笛の音で聴こえるのは・・・♪「威風堂々」。
卒業式に弾くのでしょう。送り出す高学年の子達ですね。
この♪「威風堂々」はまさに卒業生への激励の曲にぴったりです。
「志を高く持って、元気に羽ばたいてほしい」という願いも込められます。
「志」って、しかと持ってもらいたいですね。明日の未来を担う若者たちに。
小学校から中学への階段は結構大きなステップだと思います。
頭も心も柔らかい。すごい成長期でもあります。
「志」ひとつで人生が大きく変わるでしょう。
わたし達大人は、子どもたちのために何ができるのでしょう。
子どもの世界を大人の思い込みの枠の中へ押し込んではないでしょうか。
自由に想像の世界を広げさせているでしょうか?大人の作る商業の世界に巻き込んでいないでしょうか?
大事に大事にしていきたいです。子どもたちの世界。既存のもの既存の情報を取得させるのではなく、瑞々しい感覚、感性を磨いてたくましく、心豊かに育ってほしいです。
ここに来るといつも思うのです。
子どもたちの笛の音に心の響きを感じました。とても素直な一生懸命な音。
きっと卒業生に伝わりますね。
ますます陽光が明るくなってきました。
散歩が楽しくなります。しばらくカノンを繰り返してつぶやく日が続くでしょう。
「唇に歌を持て」です