エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 赤ちゃんの中に芽生える信頼の証

2016-09-30 02:39:50 | 間奏曲

 
「どっちが上か」を争う諍い、および、弱さと絆
   ≪信頼≫を打つ壊しにするもの  大人の成熟って、いいですね。でも「物事を見抜く洞察力」が最初に来るのが更にいい。まるで、丸山眞男教授のような「物事......
 

 人間が信頼しだすその最初って、どんなんでしょうか?

 エリクソンの叡智に満ちた言葉を。Chilhood and Socirty から。

 

 

 

 

 

 赤ちゃんの中に、自分と人を信頼する気持ちが最初に芽生えた証拠は、おっぱいをあげやすいこと、良く寝ていること、ウンチやオシッコをよくすることです。赤ちゃんが受け取る力が徐々について、その力が、お母さんが与える腕前とお互いにやり取りする経験を積んでいくと、赤ちゃんが生まれ持った、身体のバランスを取る力の未熟さのために生じる不快な感じも、赤ちゃんはバランスを取るのが上手になっていきますね。赤ちゃんは目覚めている時間が次第に増えるなかで、いろんな感覚を試して、馴染んだ感じや、これも、あれも、自分の気分の良さと一致するなぁ という感じも、増してきます。様々な、気持ちの良い感じが、それをもらたしてくれる人と共に、お腹がゴロゴロと苦しい感じくらい、馴染のあるものになります。赤ちゃんが最初に手に入れる社会的業績とは、ですから、お母さんが見えなくなっても、不安になったり、怒ったりせずにいられる、ということです。というのも、お母さんが、赤ちゃんの心の中で当てになる存在になったからですし、実際に、赤ちゃんの見通し通りにしてくれもするからです

 

 

 

 

 

 

 ウィニコットの「1人でいられる力」と一緒です。

 その赤ちゃんの力は、お母さんが、まるで赤ちゃんと誠実な約束をしたみたいに、その約束に忠実に従っているみたいに、赤ちゃんの見通し通りに、赤ちゃんを気分良くすること、幸せな感じにする繰り返しと、必ずセットです

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