エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

瞳の美しさ

2015-03-04 06:56:56 | エリクソンの発達臨床心理

 

このブログと全く関係のない子です

 

 学校でクラスから飛び出す、教員のいうことを聞かない、授業に出ても、授業を「妨害」するような発言を繰り返す、校外で下級生に暴力をふるう…。どうしようもない奴だと感じる人も多いでしょうね。

 でもね、その瞳が非常に美しい。透き通った感じの6年生。

 なぜなんでしょうか?

 この子は非常に敏捷で、スポーツが得意です。公人でない個人を特定できるようなことは、このブログの趣旨からしてできないのですが、この子どもは、動物的な直感が非常に鋭い。ですから、ウソとホントを峻別する。

 今の日本の学校は、高橋源一郎さんの言葉を借りれば、「物事を曖昧に穏便に済ませる」「心を偽って生きている大人」が圧倒的多数派です。そうすると、そう言う大人の教員は、自分でも知らないうちに「ウソとゴマカシ」をやっちゃってることが少なくない。この子は動物的直感の鋭さでね、それを見抜いちゃう。そして、その「ウソとゴマカシ」に耐えられず、抗議する…。

 鼻が非常に効く子です。私ども臨床心理士にとって、一番必要なものの一つ。羨ましいくらいの鼻。心が透明だから、瞳も美しい…。

 こういう透き通った力のある子が、あと少しで学校教育からこぼれそうになっていたんですね。昔、筑波で、普通学級に在籍できないIQ150の小学生に関わったことがありましたが、その時も、日本の学校教育の浅さを感じたものです。

 

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