エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)≒愛着障害という診断名は、現状を変える力がある診断名だぁ!

2016-06-23 07:58:27 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 

 

 「発達トラウマ障害愛着障害」は、「正しいこと」を強制されるという禁忌を、税金を使ってやらかす、という虐待されているのが普通ですから、発達トラウマ障害(DTD)の子ども等は、治療ではなく、税金を使ってますます悪くされているのが、日本の現状です。

 発達トラウマ障害(DTD)という診断が日本でも普通になれば、いま苦しまされている多くの子どもが救われますし、学校そのものが変わります

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の70日目。

  今朝は、妥当性と信頼性の章の41日目。今日は発達トラウマ障害(DTD)という診断は本当の役立つの? という課題です。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)という診断名が発達したのは、臨床医たちからの情報提供の結果としてです。それも、NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)、アメリカ精神医学界、アメリカ精神科医協会、その他の精神衛生の専門家が指導しているいろんな組織や、アメリカ精神病連盟、の臨床医からの情報提供の結果としてです。この臨床医たちは、発達上不幸な対人間暴力に晒されて、愛着関係がメチャクチャになり、既存の診断では十分に、あるいは、正確に記述することができない症状のある子ども達の症状と出来ないことをハッキリと記述する診断名を必要としているのです。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)という診断は、非常に有効で、現状変革する力がある診断名です。

 

 

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1日1日が旅だから いのちの輝きが大事になるもの

2016-06-23 03:07:09 | 聖書の言葉から

 

 

 

 

 

 西村董子さんの言葉。日常生活の中に、神様に対する信頼が漲っていることが分かりますでしょ。毎日礼拝です。難しい言葉の1つもない。しかし、信頼に満ちている生きた言葉でしたね。今宵は、メイ・サートンの詩から学びましょう。メイ・サートン、武田尚子(訳)『1日1日が旅だから』より。

 

 

 

 

 

 1日1日は旅だから

 家はわたくしの奥の細道

 上り下りの坂があり

 遠回りする小道もある

 …

 

 

 ニネツド・ド・ヴァロンが

 詩に詠んだことばが いまわかる

 「命は生きるだけじゃない

 感じることです より深く」

 詩人はこのとき94才。

 

 

 

 

 

 知的に考えていただけでは、人生の意味も、人生の指針も分からない

 そもそも、物事を深く考えない考えなしの 「考え」とも呼べない代物

 人生の意味も叡智も、深く感じることからしか、生まれない

 いのちも、感じることからしか、その耀きは生まれない

 

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言葉が、「いのちのことば」になる時

2016-06-23 02:32:35 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども。演劇トラウマプログラムを通じて、言葉の豊かさと力に気付けた者は、幸いなるかな。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.345の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 役者になった若者たちは、まず、シェークスピアが言わんとしていることを、一つ一つのセリフごとに、調べます。舞台監督は、役者たちの心の耳に、言葉を一つ一つ、吹き込みます。それから、役者たちは、吐いた息にセリフを載せる様に教えられます。その過程の初めは、子ども達は一言もセリフを言えない場合が多いんです。進歩はゆっくりしていて、役者たちはひとりびとり、セリフになったいろんな言葉をゆったりと心に収めていきます。このいろんな言葉が深みと響きを湛えていくのは、その言葉を話し言葉にした声が、子ども等の連想に従って、変化するからでしょう。この考えのお陰で、役者の子ども等は、いろんな言葉に対する自分たちの反応を感じることができるようになり、その登場人物の意味を理解するようになるのです。「セリフを覚えなくっちゃ」というのではなくて、このセリフは私にとってどういう意味があるのかなぁ? 役者仲間達に、このセリフを言ったら、どんな影響があるのかなぁ? 自分がこのセリフを聴いた時、どんなことが自分に起きてんだろう?」ということに強調点があります

 

 

 

 

 

 かくして、言葉は単に情報や気持ちを伝えるもの、ということではなくなります。言葉が「いのちのことば」になり、自分の人生の意味を意味づけるもの、方向付けるものになります

 

 

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犬の生活からの卒業出来る人、卒業できないビョーキの人

2016-06-23 01:39:52 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子どものセラピーも。セラピスト自身の根源的信頼と、それに基づいた賢慮があれば、人と仲良しになれる、という訳ですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.133の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 しかし、最初は、わたくしが理学療法士に、ジャスティンが立ち上がり、ジャスティンの大きくて素晴らしい運動能力とそのコントロール力を付ける手助けをして欲しいと頼んだのは、時間の無駄だと思った同僚がいたのも確かです。でもね、1週間もすると、ジャスティンは椅子に座れるようになり、助けがあれば立てるようになりました。3週間もすれば、初めて何歩か歩くことができました。それから、作業療法士も、ジャスティンが身体を上手にコントロールし、セルフケアの基礎ができるように助けてくれました。すなわち、自分の身支度をしたり、スプーンを使ったり、歯磨きをしたり。このような、温もりのある子育てに恵まれなかった子どもにはありがちなことですし、鼻が利くようになって、食べ物や人々の臭いをかぎ、なめようとする場合がよくあることではありますが、ジャスティンが嗅ぎまわることが特に目立ったのは、犬の中での暮らしと関係があったからかもしれません。ジャスティンは、「匂いを嗅ぎまわるのは良くありません」と教えられなくちゃなりませんでしたね。

 

 

 

 

 

 ジャスティンは、犬と一緒に犬として育てられたから、鼻を利かせることが基本中の基本になりました。しかし、匂いを嗅ぎまわるようなことをすれば、人として「妙なやつ」との烙印を押されかねませんよね。

 ですから、人としては、人を知る方法として、話しを聴く、という基本的な方法を学ばなくてはなりませんね。

 でもよく考えたら、人を知る方法として、話しを聴く、という基本的なことを学んでない人が結構いますね。特にビョーキの人。打って相手の出方を見たり、ウソを言ってコントロールしようとしたり…。ブルース・ペリー教授に診てもらった方が良いでしょうね

 

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