だいだらぼっちであります。先週は海外に行っておりましてようやく帰国したばかりであります。
帰国すると先ず食べたくなるのは和食と皆さん仰いますが、小生はそれほどではありません。むこうでもそこそこ食べておりますし、帰りの機内でも食べられますので、所謂和食というものには飢えていないのです。
どちらかというと和食というより日本のスナック菓子です。最近では海外でも「和」ブームで、味さえ気にしなければ大概のものは口に出来ます。ラーメン(特にとんこつラーメン)やカレーライス(特にカツカレー)等はさすがに日本の味が恋しくなりますが、寿司や蕎麦、うどん等はそこそこ何とかなる感じです。しかし海外ではなかなか日本のスナック菓子にはお目にかかりません。小生、「湖池屋のポテトチップス(のり塩)」や「かっぱえびせん」が大の好物なので、帰国したら先ず食べたくなるのがこの2種類です。それに「なとり」の珍味「イカフライ」、「ベビースターラーメン」、そして「カール(チー ズ味)」が加われば大満足、となるわけです。
とりわけ「かっぱえびせん」は日本が生み出した食品の中でも最高傑作の一つではないでしょうか?
日本初のノンフライスナックの座は明治製菓の「カール」に譲るものの(カールは1968年)、その歴史、存在感は他を圧するものがあります。また見ようによっては一種異様な、謎を孕んだスナックであることにもその人気の秘密があるのかも知れません。
その形状はまるで「赤ん坊の指のよう」で色も肌色。赤ん坊の指を口に入れるその感覚が 食べる者をして陶酔の世界に引きずり込むのでしょうか?そしてそっと噛んだ時の「サクッ」、「カリッ」、「サクカリッ」、「カリサクッ」といった感触、音が「やめられないとまらない」の無間地獄に誘うのでしょうか?
ちょっと変態風の文章になってしまったのでここでちょっと気を取り直します。
しかし何故ゆえにあの形にしたのでしょう?全長約5センチ。幅約0.8センチのやや曲がり気味の形状。本当に赤ん坊の指みたいじゃないですか。(まだこだわっている)
あれを口に入れて噛むなんて・・・美味しい・・・
また変態の度合いが上がってきたので気を取り直します。
さて「かっぱえびせん」の「おいしさの秘密」をしっていますか?
①ノンフライ製法
「かっぱえびせん」は脂で揚げず、焙煎することでサクサクッとした歯ざわりに仕上げます。
その後、適量の植物脂を吹きかけ、味とのどごしをまろやかにしています。
②天然えび丸ごと使用
「かっぱえびせん」にはクルマエビ科の「キシエビ」「アカエビ」「サルエビ」と通称甘えびと呼 ばれる「ホッコクアカエビ」の体長8~10cmほどのえびを丸ごと使用しています。
③えびのカルシウム
「かっぱえびせん」には、えびを丸ごと使用しているので、120mg/100gのカルシウムが 入っています。
ということです。「サルエビ」ってどんなエビなんでしょう?
それからあのCMソングです。「やめられないとまらない。かっぱえびせん」このフレーズ誰でも口ずさむことが出来るでしょう。そうなんです。このCMソングのおかげで「かっぱえびせん」を食べ始めると無くなるまで食べ続けるようになってしまったのです。
また食べ続けてもいいんだと自分を許すようになったのです。しかし本当にやめることが出来ません。外国人は単純なのでこの現象を恐れて「かっぱえびせん」の輸入を制限しているのでしょうか?国を傾けるのは絶世の美人ではなく「かっぱえびせん」だ、という結論に達したのでしょうか?
映画館では「かっぱえびせん」を売っていません。「ポップコーン」と違って「サクサクカリカリ」騒がしく、永久に音が止むことがないからでしょう。「かっぱえびせん」は中毒性のある合法スナックなのです。あああー・・・無間地獄に落ちていく・・・。
「亡国のイージス」この映画もそうです。観始めると一気に最後まで突っ走ります。時のたつのも忘れ、息をすることも忘れ(出雲あきら氏は酸欠になって倒れていました)、エンドクレジットが終わるまで一心に観続けるのです。
そうです。「亡国のイージス」も中毒性のある合法映画なのです。
この映画のキャンペーンを「かっぱえびせん」に学んでみるのはどうでしょう?
この作戦を「かっぱえびせん大作戦」と名づけましょう。
もちろんTVCMは「やめられないとまらない。亡国のイージス!うっふん」です。
またおかしくなってきたので、気を取り直して、また来週。