亡国のイージス Official WebSite こんなにしゃべってイージスBLOG
大ヒット上映中!丸の内ピカデリー1他全国松竹・東急系にて超拡大ロードショー
亡国のイージス Official Web Site
原作者 福井晴敏 Official Web Site
主な執筆陣[カテゴリ]

ブログの作成・編集 ブログの作成・編集
goo
最初はgoo
 おすすめブログ
 【コメント募集中】スタッフの気になったニュース


URLをメールで送信する URLをメールで送信する
(for PC & MOBILE)
XML


[ だいだらぼっち ] / 2005年08月04日
ブロガーのみなさま こんにちは だいだらぼっちのだいだ(代打)N藤です。
先日もだいだらぼっちさんやK林さんからご案内させて頂きましたが、再度今後のBBSについてご説明させて頂きます。

この連載の終わった「こんなにしゃべってイージスBLOG」を期間限定の臨時BBSとして残します。8月いっぱいの予定です。
執筆者の定期的な書き込みはもうありませんが、BBSとして感想なり、賞賛なり、ケチなり、好きなことを書き込んでください。
出来る限り執筆者もお答えするでしょう。

この回のコメント欄にBBSとして書き込んで頂ければと思います。
過去のコメントもご覧頂けます。トラックバックも今までどおりご利用頂けます。
さぁ皆様、どしどしコメントをお寄せくださいネ
コメントはこちらから ( 209 )
  Trackback ( 0 )
[ だいだらぼっち ] / 2005年07月31日
だいだらぼっちであります。遂にこのBLOGも最終回になってしまいました。
何か洒落た事や感動的な事でも書かねば、と思ったのですが、小生、根っから不調法者でして、いつもの通り淡々と〆させていただきます。

昨日の、初日の盛り上がりは余りにも異常でした。
先日のジャパンプレミアでもそうだったのですが、お客様がとても作品のことをご理解いただけているということを感じました。
これは小生にとって驚愕の事実であり、本当のことを言うとちょっと涙腺が緩んでしまいました。
このBLOGを覗いていただいた皆様、書き込みをしていただいた皆様、本当に有難うございました。
キャスト、スタッフ、皆このBLOGの盛り上りがあったからこそ、勇気を持ち、成功に向けて自分たちを信じていられたのではないかと思います。

劇場で「だいだらぼっちさんですよね?」と声をかけて頂いた皆様、すみません、愛想が無くて。悪気は無いのです。
ジャパンプレミアでも皆さんに拍手まで頂いたのに、すみません、笑顔がうまくできないのです。本当に悪気は無いのです。

とにかく、初日に関しては皆様のおかげで、全国的に超大成功を収めることが出来ました。先ずは御礼。

成功すると何か通常と違ったものを口にしたくなりますね。
こういうとき、小生は必ずシャンパーニュを飲むことにしています。
シャンパーニュと言えば出雲氏の大の好物。
彼は泡が大好きで、シャンパーニュ、ビール等の発泡系のアルコールを、女性とともに嗜むのを最高の喜びとしています。

シャンパーニュはご存知の通り、発泡系のワインでの一種でありまして、フランスのシャンパーニュ地方で製造されるものしかシャンパンを名乗ってはいけません。
発泡系ワイン(スパークリングワイン)の中には、イタリアで生産される「スプマンテ」やスペインの「カヴァ」などが有名ですが、やはり「シャンパーニュ」が最も華やかで、特別な日に相応しいと思います。
シャンパーニュは一般的には「シャンパン」と呼ばれます。これはこれでいいのですが
「シャンペン」となるとこれは全く違ってまいります。
「シャンペン」は今は余り見ませんが、昔はクリスマスの前後によく街で見かけたものです。
正体はサイダーにちょこっとアルコールを入れたもので、いわるる清涼飲料水の仲間でありました。
これのおかげで日本では「シャンパン」と「シャンペン」の区別が曖昧になって、本格的
シャンパンブームがなかなか訪れなかったのです。
「シャンパン?あの甘ったるいヤツ?」と言う人が多かったのであります。

今や「ドンペリ」のおかげで日本でも「シャンパーニュ」のグラン・キュヴェが高く評価され、出雲さんのよく行くようなお店では法外な値段で飲むことが出来ます。

「シャンパーニュ」のメーカーは数限りなくありますが、有名なものでは
「クリュグ」、「ルイ・ロデレール」、「ボランジェ」、「テタンジェ」、「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」、「モエ・エ・シャンドン」、「ランソン」等が一般的であります。
有名な「ドン・ペリニオン」は「モエ・エ・シャンドン」社のグラン・キュヴェ(特級)でありますし、最近流行の「クリスタル」は「ルイ・ロデレール」社のグラン・キュヴェなのであります。

しかし小生の最も好きな「シャンパーニュ」は・・・・・
「SALON」(サロン)なのであります。
ご存知の方は沢山いらっしゃると思いますが、この「SALON」は素晴らしいのです。
どこが素晴らしいって、あまりにも頑固なのであります。
シャルドネ(白葡萄の種類)一種しか用いないこのブラン・ド・ブラン(白葡萄のみで造
ったシャンパーニュ)はその年の葡萄の出来が悪いとシャンパーニュの発売をやめてしまうのです。
したがって、20世紀100年間では40年弱しか発売をしておらず、グレートヴィンテージと言われる1995年物が20世紀では33番目のリリース(発売)となっているのです。
こんなんで会社は大丈夫なのでしょうか?本当に心配になります。しかし、出来上がって、市場に出すまで平均10年熟成させるその味わいは、切れが鋭く、それでいて芳醇で、本当に見事としか言いようがありません。

映画もまた然り。いいい原作、いい脚本、いいスタッフ、いいキャストがそろって初めて
着手することが出来るのかもしれません。
納得しなければ製作をしない、取りやめることも含めて覚悟を決める。
そんな頑固な映画が「亡国のイージス」だったと思います。
ずいぶん時間がかかりました。色々なことがありました。
やめようと思ったこともありました。しかし公開してこの日を迎えることが出来ました。

P氏の情熱、行動力にはいつも驚かされますが、今回は本当に頭が下がります。
頑固に頑張ったこの映画、「SALON]を味わうようにどうぞ味わってください。
邦画が活発になってきた昨今、「SALON」と「シャンペン」の違いを何としてもお見せしたかった。この思い届いたでしょうか?

ブロガーの皆様、皆さんのことは小生一生忘れることはありません。

小生の文章のような駄文に最後の最後までお付き合いいただきまして本当に有難うございました。
「なんだよこれ、グルメジャーナルじゃないんだぞ!」などと言う声もあがっていたでし
ょう。
「少しは映画の裏話とか聞きたいんですけど・・・」等と思った皆様も多かったでしょう。
「なんでもこじつけりゃいいってモンじゃあないんだよ!」とお怒りの方も多かったと思
います。
「お前とP氏との関係は何なんだ?おまえの仕事は何なんだ?」と疑問に思ったブロガーの皆様、すみません。大したもんじゃないのです。

でも小生にとって皆様の映画や執筆者に対する温かさは、予想を遥かに超えるものでした。

人は出会いがあって、別れがあって、それが普通ですが今回は別れがたいのは小生だけでしょうか?
執筆者も皆同じ思いだと思います。毎週ネタを考えるのは結構大変で、皆で「早く公開しないかねー」等と言っていたのが遥か遠い昔のようです。

だから勝手に宣言いたします。
このBLOG、今後一ヶ月はBBSとして残します。
執筆者の定期的な書き込みはもうありませんが、BBSとして感想なり、賞賛なり、ケチなり、好きなことを書き込んでください。
出来る限り執筆者もお答えするでしょう。
M越君、大変だけど、もう少し頑張って。
N藤君、縁の下の力持ち、あと一ヶ月お願いします。
P氏、ここまできたら、サクセスだぜ!(古いか?)

それではとりあえず皆様さようなら。お元気で。

            全員、操艦!     だいだらぼっち拝


コメントはこちらから ( 54 )
  Trackback ( 0 )
[ だいだらぼっち ] / 2005年07月24日
だいだらぼっちであります。遂に遂に公開まで1週間を切ってしまいました。
夏真っ盛り。夏の風物詩、京都の祇園祭も、宵山こそ15,16日に終わりましたが、ま
だまだ31日まで盛り上がったまま続いております。
本日は還幸祭。四条~三条までの沿道は今夜は大変なことになってしまうでしょう。

祇園祭と言えば別名「鱧祭り」。
関西人、特に京都人にとっての夏の旬と言えば、間違い無く「鱧」ですね。
最近でこそ関東でも食べるようになりましたが、やはり「鱧」は夏の京都で食べるのが最も趣があります。
関東はやはり「鰻」「穴子」「どぜう」の3大ぬるぬる長物類が、夏の食材としては一般的ですが(鰻は決して夏が旬ではないのですが・・・)関西では誰が何と言っても「鱧」 なのであります。

その姿は「鰻」や「穴子」に似ておりますが、「鱧」はもっと過激な魚です。
特徴を述べますと、
①歯が鋭い。
②獰猛である。
③骨が多くて、しかも硬い。
④味は淡白で、上品。
⑤顔が怖い。
⑥生命力が半端じゃないい。
等があります。

①②等の特徴から調理の際は慎重に〆なければなりません。
ちょっと油断するとあの鋭い歯で指に噛み付かれ、大変に痛い思いをすることになります。
もし噛まれたら慌ててはいけません。自分で無理やりはずそうとしないでください。
「ちょっとちょっと、鱧にかまれちゃったよ。」と言って他の人に「鱧」の口をこじ開けてもらうのが宜しいかと存じます。
京都の人は慣れてますので「仕方おまへんな。」と言って上手にはずしてくれるのです。
(ほんまかいな?)
また④の特徴から皆「鱧」を食べたがるのですが、③の特徴のおかげで素人にはなかなか調理が出来ません。

この骨の多さ、硬さゆえ、そのまま焼いても、煮ても食べられないのです。
あんなに美味なのに本当に往生する魚なのです。
それゆえ、「鱧」を美味しく、上手に食べる調理技術が京都で発達したのです。

1.まず、「鱧」を噛み付かれない様に慎重に〆る。
2.ぬめりをとる。
3.背びれをはずす。
4.腹から裂く。
5.頭をとる。
6.太い背骨をとる。
7.小骨の処理をする。
これが大変な技術を要するのであります。
「鱧」専用の骨切り包丁でミリ単位で小骨を切っていくわけですが、その際皮一枚残すのが技なのです。本当に細かく丁寧に「骨切り」をしないとあの味は成立しないのです。
専用の包丁は大きく、重く、その包丁の重みを利用して切っていくのですよ、と聞いたことがあります。

このように丁寧に、慎重に下処理をした「鱧」の料理とは・・・
「おとし」
「鱧ざく」
「焼き霜造り」
「源平焼き」
「しゃぶしゃぶ」
「鱧茶」
「煮物」
「鱧皮酒盗」
等数限りなくあるのです。これが夏の京料理の目玉なのです。
京料理は「鱧」と「ぐじ」と「京野菜」をどのように料理するかで発展し、世界に驚きを与えたのです。

⑤の特徴はまあいいとして、特筆すべきは⑥「生命力が半端じゃない」です。
昔は京都では新鮮な魚が手に入りませんでした。
そのため若狭から「鱧」や「ぐじ」を運んでくる際、「ぐじ」は一夜干しにして、保存が出来るようにしたのですが、「鱧」は元気で、生きたまま京都に運ぶことができたのです。
ある日、若狭から「鱧」を運んでいる時、山道で「鱧」が逃げ出しました。
そのまま山で「鱧」は生き続け、発見した人は「蛇だ!」と思ったそうです。またよく見て「鱧」だとわかった瞬間、「鱧は山で採れるんだ」と理解したそうです。

生命力、獰猛さ、怖い顔、これらの特徴を兼ね備えた凄いヤツが「亡国のイージス」に登場します。
小生の一番好きなキャラクター、そうです。中井貴一さん演じるホ・ヨンファです。

凄いですよー。怖いですよー。迫力ありますよー。なかなかやられませんよー。
獰猛ですよー。でも「鱧」と同じで美味しいですよー。

日本映画最高のヒールをあの中井さんが魅力たっぷりに演じています。

今年の夏の風物詩「鱧と祇園とホ・ヨンファ」

乞御期待! 期待したところでまた来週。来週しかありませんけど・・・ 
コメントはこちらから ( 26 )
  Trackback ( 0 )
[ だいだらぼっち ] / 2005年07月17日
だいだらぼっちであります。三連休いかがお過ごしでしょうか?
学生の皆様、生徒の皆様はもう夏休みに突入されましたか?
長い休み、気を付けて楽しんでください。
小生の小学生の頃は、終業式に必ず「生水に注意」「暴飲暴食に注意」と先生に言われたものです。
「生水」なんて今ではかえって貴重なものですね。
「お茶」や「水」が有料になったのはいつの頃からだったのでしょうか?
初めのうちは「何で金とるんだ?」と不思議な気持ちになったものです。

昔に比べて高価になったものと言えば、「カブト虫」や「クワガタ」などの甲虫類です。高いものだと(オオクワガタのオス等)一匹何万円もするようですが、昔は森に明け方行って、木を蹴るとばらばら落ちてきました。いい木と駄目な木があって、子供ながらよくわかっていたように記憶しています。
また虫取りの名人がいて、彼についていくと最も貴重な「シロスジカミキリ」もよくとれ ました。
売っているものほど立派なものではありませんでしたが、それこそ「養殖」でない、「天
然物」がとれたものです。
夏休みの宿題、「昆虫採集」が流行でしたが、今考えると随分残酷な宿題だったものです。自然保護団体からクレームが付きそうな行為ですよね。食用でなく遊びで昆虫の「生命」を奪うのですから。そしてその死骸をピンでとめてさらすのですから・・・

料理の世界で「残酷」と言えば何といっても「活け造り」です。
生きたままさばいて、骨の上にまた身を乗せる。酷いことをするではありませんか。
いくら魚には「痛点」(痛みを感じる神経)が無いとはいえ、水中から引き上げられて、「身」を切られるなんて考えるとぞっとします。
しかし日本人はこの「活け造り」が大好きで、冬なら「平目」、春なら「鯛」、夏は「鯵」などを好んでいただきます。
「鯵」はとりあえず一年中大丈夫ですが、「夏」から「秋」に合いますね。あの涼しげな 感じが夏っぽいのでしょう。「鯵」は「活け造り」とは言わず、「たたき」といいますが、これは「身」を切った後、細かくたたくように切るからだそうです。
「鯵」の中でも一番美味しいのは「マアジ」です。天然の「マアジ」は「開き」にしても、「たたき」にしても一味違います。
もともと身体が薄い魚なので「焼き」や「煮」よりも「生」或いは「半生」が向いていると思われます。ただ大振りのものですと「煮付け」もなかなかよろしいようです。
「小鯵」ですと「南蛮漬け」や「から揚げ」などが秀逸です。
ただやはり「鯵」といえばあの残酷な「たたき」が最も美味しい食べ方でしょう。

さばいた「鯵」の頭と尾びれを串でつなぎ、器のようにして「身」を盛り付ける。
おろし生姜を乗せ、「たたき」を若干つまんで、醤油に漬けていただく。
「冷酒」をちょっと飲む。
面倒くさくなって生姜を醤油でとく。
「冷酒」をちょっと飲む。
「たたき」を若干つまんで、生姜醤油につけていただく。
「冷酒」をちょっと飲む。
この繰り返しです。ああ美味い。
時折尾びれがビクビクッとふるえたり、口がパクパク動いたりします。
「成仏しておくれ、ちゃんと全部残さず食べますから。」と祈りながらありがたくいただくのです。
絶対に残してはいけません。「鯵」に申し訳ありませんから!
たまに居酒屋などで隣のテーブルに半分も手をつけてない「鯵のたたき」の残骸があると、小生かなりブルーになります。
「かわいそうじゃないか!何てことするんだ!せめて新鮮なうちに平らげなくては駄目だよ。鯵の気持ち考えて見なさいよ!」と叫びそうになってしまうのです。

「鯵」はまばたきをしません。いや「鯵」に限らず魚はまばたきをしないものですが、特 に「鯵のたたき」の「鯵」の眼は潤んでいて痛々しい感じです。

「鯵」は口をききません。いや「鯵」に限らず魚は口をきかないものですが、特に「鯵の
たたき」の「鯵」は何かを言いたがっているような気がするのです。

「覚悟は出来ている。」
「さっさと殺してくれ・・・」
「そっちが出来ないのなら、自分で死ぬさ・・・」

等と言っている気がするのです。

「すまない。お前のことは忘れない。」
と心の中でつぶやいて、小生は「鯵」を食べるのです。

「亡国のイージス」の登場人物、ドンチョル。彼はヨンファの部下で「かの国」の工作員 です。
映画をご覧になりましたら、彼の最期のシーンに注目してください。ヨンファ」との芝居
をじっくり鑑賞してください。
きっと小生の言いたいことがご理解いただけると思います。

「お前のことは忘れない・・・」という気持ちになって、また来週。
コメントはこちらから ( 28 )
  Trackback ( 0 )
[ だいだらぼっち ] / 2005年07月10日
だいだらぼっちであります。公開まで遂にあと3週間を切ってしまいました。
テレビ朝日系の特番第一弾も無事OAされ、いよいよ盛り上がってまいりました。
あまり盛り上がりすぎますと、血圧が上がって大変なことになってしまうので、気を付けて盛り上がりましょう。
この季節になると、盛り上がりすぎてちょっと変わった方が色々出てまいりますので、本当に注意してください。

さて、各地の海水浴場もそろそろこれまた盛り上がってまいりました。
海水浴場と言えば、そうです。「海の家」です。
最近はレジャーも多様化して、色々な遊び、スポーツなどございますが、小生の子供の頃は、何と言っても夏のレジャーの王様は「海水浴」だったのです。(僅差で「夏祭り」「花火大会」「ラジオ体操」などがあります。)

「海水浴」の何が楽しいかって言うと「海の家」で普段食べない魅力的な食べ物にありつける。これが子供には楽しくて楽しくて仕方が無かったのです。
「普段食べない魅力的な食べ物」とはどんなものか?
①焼きとうもろこし
②さざえの壷焼き
③いか焼き
④マテ貝やハマグリなどの貝焼き
⑤焼きそば
などの、今で言う「バーベキュー」の肉無しバージョン。
なんとなく、ちょっとお下劣で、いつもはあまり家庭の食卓には並ばないメニュー。
「今日は遊びだからいか焼き食べていいのよ。ファンタ飲んでいいのよ。」なんて母親が許してくれる奇跡の日。
父親もビールをジョッキで飲み、いい感じ。
こんな幸せな日は無いんじゃないかと思う「海水浴」。
夏みかんやはっさく以外を遠慮なく食べれる「海水浴」。

小生、生家は瀬戸内海沿いの村でありましたので、歩いて5分で海に到着するのですが、そこの海岸での「海水浴」ではだめなのです。「海の家」が無いのです。
ちょっと40分くらい歩いたところの「海水浴場」がよいのです。
そこは西日本有数の「海水浴場」で、観覧車もお化け屋敷もあり、「海の家」とそれに付随する「食堂」も沢山あったのです。

そこでの一番の好物は何といっても「焼きそば」それもぎとぎとの「ソース焼きそば」だ
ったのです。
ぎらぎら照りつける太陽の下で、潮風に半裸の姿をさらしながら、食べる「ソース焼きそば」。
コーラと共にいただく「ソース焼きそば」。
子供の頃の小生には「あまりに楽しすぎて発狂するのではないか?」と思うほどでした。
あんなに味が濃くて、化学調味料いっぱいの食べ物、普段食べさせてもらえなかったのです。みかんばかりだったのです。

学生になってからも「ソース焼きそば」大好きで、即席麺の焼きそば、随分食べました。
一番のお気に入りは「日清焼きそば」。他のメーカーのものと大きく違うのは、ソースが粉末なのです。他のメーカーは「液体ソース」なので、ジューと焼ける音がいかにもなのですが、「日清焼きそば」はわりと静かに調理が出来て、ダイナミック感が乏しく、それがまたへそ曲がりの小生に合っていたのです。

その後カップ麺の焼きそばが登場し、(「ぺヤング」とか「UFO]とか・・・)焼きそば界は戦国時代に突入していくわけですが、カップ系は「焼き」じゃないよ。「ゆで」じゃないか!という厳しい意見が「真実をついている」と評価されるに至るわけです。

大人になってからも「ソース焼きそば」懐かしく、つい注文してしまいます。
いわゆる「中華料理」の立派な「焼きそば」ではなく、「塩味」でも「醤油味」でもなく「ソース味」を求めてしまうのです。

「ソース焼きそば」の魅力はもちろんあのノスタルジックな「濃い味」ではあるのです が、小生は「紅生姜」と「青のり」の存在も重要視しております。
「豚肉」や「キャベツ」も勿論大事なのですが、無くても「ソース焼きそば」は成立いた します。
「紅生姜」と「青のり」は無くてはなりません。だから「即席麺系」も「カップめん系」 も袋やカップの中に「紅生姜」「青のり」は小さい袋に入って存在しているのです。
メーカーもわかっているのです。絶対に必要だと言うことが。
「小袋」ながら、微力ながら「麺」についていっているのです。
「麺」のために誠心誠意尽くしているのです。
「麺」もわかっているのです。絶対に必要だということが。
赤と緑のクリスマスカラーが「ソース焼きそば」に華を添えるのです。

(麺)「すまない・・・君たちを巻き込んだ・・・」
(紅生姜、青のり)「・・・自分たちは・・・考えがあって、ついてきました。・・・」
(麺)「・・・・」
(紅生姜、青のり)「・・・・」

なんてことを焼かれる瞬間に会話しているのでしょうか?
お互いの眼をじっと見詰め合っているのでしょうか?
先にフライパンへと落ちていく「麺」を「紅生姜」と「青のり」はどういう気持ちで見送っているのでしょうか?

「亡国のイージス」胸に迫るものがあります。是非ご覧ください。
胸に迫ったところで、また来週。
コメントはこちらから ( 40 )
  Trackback ( 0 )
[ だいだらぼっち ] / 2005年07月03日
だいだらぼっちであります。遂に7月となりましたね。
観測史上例の無いほどの暑い日が続いた今年の6月。暑さはまだまだこれからです。
もっともっと燃えて、最高の夏にしましょう。

さて、7月と言えば旬のものは何でしょう?
7月の声を聞くと突然頭に浮かぶものとは・・・そうです。「鮎」なのです。
勿論もっと早い季節から「鮎」はメニューにのります。解禁されています。
特に「稚鮎」と呼ばれる「鮎」の少年少女時代は評価が高く、骨ごと頭から食べられるのも魚愛好者に人気がある理由の一つでしょう。
「塩焼き」は勿論ですが、「から揚げ」「フライ」でも美味しくいただけます。
しかし「鮎」が本領を発揮するのは6月の下旬から7月にかけてです。
「鮎」の魅力の一つは、あの何とも言えないいい香りです。
川底の「苔」を食べるので、おそらく「苔」の香りも影響しているのかも知れません。
いい「苔」の育つきれいな川の「鮎」はやはり美味しいと評判になります。
あの香りは「稚鮎」の時代にはまだまだ出ていないのです。

日本人が好む「鮎」。いったい何がそんなに日本人に響くのでしょう?

①一年しか生きない潔さ
 「鮎」は例外を除くと一年しか生きません。
 だから「若鮎」などと、爽やかな人を評したりしますが、「鮎」は皆若いので
 す。
 「若鮎」もへったくれもないのです。
 「桜」や「蝉」のように一瞬の輝きを好む日本人には、「鮎」の生き様が美しく
 見えるのかも知れません。

②見た目の美しさ、爽やかさ
 これは説明の必要は無いでしょう。川魚はもともと美しい魚が多いのです
 が、「鮎」は光沢といい、あのフォルムといい、他の追随を許しません。
 「背ごし」にしたときの、料理としてのヴィジュアルは「オー、マイ、ガッツ石
 松」なのです。「たいしたもんた&ブラザーズ」なのです。

③味の素直さ
 「鮎」は「塩焼き」よし。「煮浸し」よし。「造り」よし。「から揚げ」よし。
 「南蛮漬け」よし。「うるか」美味し。
 とにかく味が素直で上品なので、様々な料理で食べられます。
 「鮎づくし」のコースがあるほど、料理人にとっては魅力のある季節の食材
 なのです。

④香りの独特さ
 これは先に述べました。とにかくあの香りはほかの魚にはありません。
 「鮎」を「香魚」とも書く所以ともなっているのでしょう。

などなど魅力は尽きませんが、潔くて、爽やかで、美しくて、素直で、清流に住んで、
若々しくて・・・とにかくカッコいいやつなんですよ!「鮎」は・・・

しかしそのカッコいい「鮎」が一番仲のいい奴、知っていますか?
「蓼(たで)」なんですよ!実は・・・
「蓼」って知ってますか?道端や水辺に生える、さえなーい野草なのです。
「蓼食う虫も好き好き」と言うことわざになっているくらい、食べると苦くて辛くて、普通は口に入れるのもありえない野草なのです。「野草」ですよ、「野草」。
いまどきわざわざ「野草」食べなくてもいいじゃありませんか。
「山菜」ならわかりますよ、「山菜」なら。「野草」なんですよ。
しかしこの「蓼」は「鮎」と出会って本当によかったのです。
いやむしろ「鮎」は「蓼」に出会ってしまってよかったのでしょうか?

「鮎」の料理の代表格は何といっても「塩焼き」ですね。
生きのいい「鮎」に串うちをして、天然の塩で化粧して、炭で焼く。
脂が炭に落ちて、すす臭い煙があがらないように丁寧にじっくりと仕上げていきます。
綺麗に焼けたら様子のいい器に、笹の葉なんかしつらえて、いかにも「若々しく泳いでいます」なんて見える格好に盛り付けて、そしてそして・・・・
「蓼酢」の登場なのです。「蓼」の葉をすりつぶして酢と合わせた「蓼酢」。
深い緑色が鮮やかで、「鮎の塩焼き」と言ったら必ず添えられている「蓼酢」。
「蓼酢」は「鮎の塩焼き」以外ではほとんど使いません。
いや「蓼」自体、あの強烈な苦味が強すぎて「蓼酢」以外の使用方法を探すのが困難なほどなのです。
あの独特のほろ苦さが「鮎」の香りにこれまたぴったり合うのです。
いやむしろ「鮎」が「蓼」の添え物でもあるように、「蓼酢」に最も合う料理は「鮎の塩焼き」なのです。
別に「鮎の塩焼き」、大根おろしと醤油で食べてもいいじゃないですか。
おろしポン酢で食べてもいいじゃないですか。レモン汁だけだっていいじゃないですか。
しかし何も指定しないと「蓼酢」が登場するのです。
「うちの蓼酢は美味いですよー。蓼が違いますから。」などと言う板前さんもいます。
「おいおい鮎はどうなっているんだ?蓼酢ばかり自慢されてもねー。」
「いやいや一回食べてみてくださいよ。他の店の蓼酢とはぜんぜん違いますから。」
等と言い出す始末。
どうなっているのでしょうか?「鮎」はそれでいいんでしょうか?

なんだかハンサムで、家柄もよく、成績も優秀で、スポーツも万能、それでいて爽やかで、明るく、威張りもしない、そんなカッコいい奴が何かの間違いで、さえない、偏屈な、感じの悪い奴と親友になってしまった。
どこがいいのかわからないが、いつも一緒にいるので他の友人と会うことも無くなってしまった。皆は心配しているけれど、本人は特に気にしていない。満足している。
そんな感じではないでしょうか?
きっと「鮎」にとって「蓼」は何か話が合うのでしょう。きっと遠慮の無い「蓼」が言ってくれる言葉が「鮎」にはいいヒントになるのかもしれません。
当人同士しかわからないことがあるのです。
男女も、女同士も、男同士も・・・

「亡国のイージス」でもよくわからない二人組みが登場します。小生はこの二人のシーンがかなり好きなのですが・・・その二人とは
防衛庁ダイスの渥美本部長と瀬戸内閣情報官です。
二人とも超エリートですが、性格は全く違います。
何故この二人の会話は心地いいのでしょうか?
この二人がこんな会話をしていて大丈夫なのでしょうか?
渥美は佐藤浩市さんが、瀬戸は岸部一徳さんがそれぞれ演じているのですが、その取り合わせの妙はさすが千両役者。
「鮎」と「蓼」でもこうはいかないかもしれません。
二人がそれぞれ考えている「国家」というもの、「国家」のありかた。素直に「こういう考え方もあるのか。」と感じ入ってしまいます。
難しい政治の話ではなく、映画のストーリーとして考えさせられてしまいました。
さすが、両名優ですね。じっくり観ていただければここもまた見所の一つです。

「鮎の塩焼き」には美味い「蓼酢」と、いい映画。
この組み合わせで今年の夏、乗り切りましょう。

瀬にこがれ行く若鮎の 慕うがゆえに 慕うなり    藤村

慕ったところでまた来週。   
コメントはこちらから ( 42 )
  Trackback ( 0 )
[ だいだらぼっち ] / 2005年06月26日
だいだらぼっちであります。雨だったり、晴れだったり、暑かったり、涼しかったり、はっきりしませんね。「亡国のイージス」公開の頃は夏真っ盛り、入道雲あたりが出ていると雰囲気盛り上がりますね。
入道雲には「西瓜」「かき氷」「麦わら帽子」「虫取り網」「ランニング」などが似合いますね。今週は「かき氷」あたりをテーマにしますか・・・・・・・
と思っていました矢先、小生、なんと「おでん」を食べに行ってしまいました。
「こんな季節におでんですか?」などと質問されそうですが、行ってしまいました。
「おでんには熱燗が一番似合うのではないのか!?」などと詰問されそうですが、行ってしまいました。
「なんでなんですか?」と聞かれても答えられないのですが、行ってしまいました。
でも本当は理由があるのです。
「おでん」が食べたかったのです。
「おでん屋」に行きたかったのです。
先日の断食以来脂っぽいものが苦手になり、「魚」や「うどん」ばかり食するようになっ
てしまいましたが「おでん」もその延長上にあるのかもしれません。
なんたって「ねりもの」主体のメニューですので、見た目よりもあっさりしているのが本能に合ったのでしょうか、夕方突然「おでん」が食べたくなってしまったのです。
よく味のしみ込んだ大根にからしをたっぷりぬって、あちあちと言いながら、はふはふと言いながら食べたくなったのです。
勿論、この季節のことも考慮に入れました。
「大丈夫だろうか?熱くて途中で嫌になったりしないだろうか?」
そう思いながら「おでん屋」の暖簾をくぐりました。大丈夫。冷房はバッチリ効いている。この人工的な冷気さえあれば「おでん」の湯気もまた心地よし。
店も混んではいないが、寒々とした感じではなく丁度いい。
飲み物は道々考えに考えてきた「焼酎の緑茶割り」。
さあどうだ。まずは大根、玉子、(おでんの場合「卵」ではありません。)、ちくわぶ。
からしたっぷり、いやーこの「和がらし」が一番合うのは「おでん」だねー。
・・・・・などと完全にご機嫌モード。何の心配も無く「緑茶割り」飲んでさらにご機嫌。梅雨の「おでん」もいいもんです。

「暖簾」「湯気」「和がらし」「焼酎」「緑茶割り」・・・「おでん」は根っから「和」
の食べ物ですね。
さて「おでん」の「種」にはいくつかのパターンがあります。

①植物そのまま素材系
 これは何といっても一番人気。大人はこれを必ずおさえます。
 「大根」「じゃがいも」「こんぶ」(野菜ではなく海草ですが)「えのき」「銀杏」
②動物そのまま素材系
 これもなかなかの人気者。ちょっとコストはお高め。
 「玉子」「たこ」「げそ」「つぶ貝」「牛すじ」
③植物加工系
 「こんにゃく」「豆腐」
④動物加工系
 「竹輪」「ちくわぶ」「さつまあげ」「つみれ」「すじ」「はんぺん」
⑤組み合わせ系
 これは子供に人気の「種」です。でも本当は大人も大好きです。
 「ごぼう巻き」「イカ巻き」「ウインナ巻き」「きんちゃく」「うずら巻き」
 「ばくだん」「ロールキャベツ」
等々いろいろありますが、皆さんのお好きな「種」はなんでしょう?

小生は「ちくわぶ」なのです。

「なんでなんですか?」と聞かれても答えられないのですが、「ちくわぶ」なのです。
あまり人気の無い「種」らしいのですが、「ちくわぶ」なんです。
でも本当は理由があるのです。
「ちくわぶ」は「おでん」以外に生きる場所が無いからなんです。
「ちくわぶ」こそが「おでん種」の中の「おでん種」なのです!
他の「種」は「おでん」以外でもなんとかなるんです。他の食べ方が存在するのです。しかし「ちくわぶ」だけは「おでん」の客に見捨てられたら生きていけないのです。
だからあんなに、汁をしみ込ませて、あのもともと真っ白な身体をおでん汁の色にに染めて頑張っているのです。

⑤の「組み合わせ系」もいずれも「おでん」のために組み合わされた「種」ですので「お
でん」以外ではあまり使われませんが、所詮「組み合わせ」です。ばらばらにしたらそれぞれ引き取り手がいるのです。どこか行くところが探せるのです。
しかし「ちくわぶ」にはここしかないのです!「おでん」でしか存在価値がないのです。

「亡国のイージス」の中でも仙石先任伍長と如月一等海士が甲板で同じ様な会話をしていました。
「他に行くところ、ありませんから。」
「そうか・・・俺もだ・・・」
二人とも「護衛艦」の上でしか生きられないのです。
この二人だったら「ちくわぶ」の気持ちがわかるでしょう。
「ちくわぶ」も彼らの気持ちが理解できるはずです。

きっと「おでん鍋」が危機に陥ったとき、(例えば「和」の「おでん」が外国の食材に侵されそうになったとき)「ちくわぶ」はきっと立ち上がるのです!
今ですら「ロールキャベツ」や「ウインナー」の様な外来「種」が入っていることも、気に入らないのかも知れません。
でも子供たちの人気「種」なので、やさしい「ちくわぶ」はきっと我慢しているのです。
自分からは決して攻撃を仕掛けないのです。

「おでん」が本当に「おでん」であるための最後の「盾」になろうとしているのです!
皆さん、「亡国のイージス」観て下さい。
そして「ちくわぶ」思い出してください。
きっと皆さんなら「あのシーン」で「ちくわぶ」を想ってグッとくるものがあるに違いありません。保証します。
保証したところで、また来週。  
コメントはこちらから ( 35 )
  Trackback ( 0 )
[ だいだらぼっち ] / 2005年06月18日
だいだらぼっちであります。公開まで1ヵ月半をきり、本格的な戦闘モードに入ってきま した。ちょっとどきどきしますね。
なぜかP氏のおかげでばれてしまっているようですが、小生公開を控え、身体を清める意 味で、断食療養所に行って参りました。
永年の暴飲暴食のつけを一部でも返済するつもりでこの荒行を決断したのですが、実際は 荒行などという野蛮なものではなく、小生にとって人生観が変わるような素晴らしい経験 でした。
初めの3日間は朝「酵素ジュース」一杯、夕方「おすまし(具なし)」一杯で過ごし、4日目からは「おもゆ」→「おかゆ」→「玄米食」と徐々に回復食モードになっていくのですが、頭の中がからっぽになり(もともと?)、内臓脂肪が燃え、自律神経が正常に戻り、最終的には体重が○kg、ウェストが○cm、体脂肪率が○%減少いたしました。
しかしそれよりも、それよりも色々なことを学びました。

「人間は動物なのである」
即ち、人間にはもともと「人間」という動物に合った食事がある、ということなのであります。
①食事の50%は穀類を食べましょう。
 人間の歯の半数は奥歯(臼歯)です。これは穀類を食すのに適した歯なのです。
 もともと身体がそういう様にできているのです。
②その土地で採れた食材を食べましょう。
 これは当たり前。日本人は米を食べるのが一番よろしいのです。
 果物も「ドリアン」「マンゴー」「パパイヤ」よりも「柿」「みかん」「りんご」等の
 方が、日本人には合っています。
③タンパク質は、豆類から中心に摂りましょう。
 動物性タンパク質はできれば魚がよろしいようです。
 動物を食べるのならば丸ごと食べられるものが望ましいのです。

野生の動物は闘って勝てるものを食料にしています。
人間は牛と闘って勝てるのでしょうか?なかなか簡単には勝たせてもらえません。(たま に「牛殺し」などという人もいますが)
魚、貝、鶏は大丈夫、せいぜい豚がぎりぎりなんとかなる感じでしょうか。
丸ごとであれば「鰯」「鮎」等の魚がよいのでしょう。

等ということを学んだのです。
「よくわかるが、ちょっと極端すぎないかい?」と思われる方、それもそうかも知れません。
「当たり前のことじゃないか」と思われる方、そりゃそうですね。
しかし小生、このようなこと考えたこともありませんでした。考えるきっかけを与えて頂いたこと、感謝です。

療養所から東京に帰ってきて、「肉類」を食べたいか?と自問しましたが、それほどでもありませんでした。暫く「魚」と「温野菜」を食べていましたが、そろそろ「肉」でも食すかと思ったとき、初めにうかんだのが・・・
「豚しゃぶ」でした。
まず「豚」だから勝てそうだ。(苦戦はしそうですが・・・)
「しゃぶ」だから「野菜」「豆腐」なども摂れるだろう。
という単純な発想。
「しゃぶしゃぶ」系の中でちょっと異端な「豚しゃぶ」。
それは「冷やし」もあるからです。
他の「しゃぶしゃぶ」は「牛」にしろ「鮑」にしろ「鯛」にしろ「蛍烏賊」にしろ「湯」をくぐらしてから、再度「冷やす」ことはありません。一部ではあるらしいのですが、少数派ですのでここでは省略させていただきます。
「熱々」でも「冷やし」でも美味しい「豚しゃぶ」。一年中楽しめるメニューです。
しかも他の「しゃぶしゃぶ」よりぐっとお値段も手ごろで、カロリーもぐっと抑えられ、家庭料理としてもよろしいのではないでしょうか。
この季節なら「水菜」を入れるとまた格物ですね。鍋に入れてすぐ取り出してシャキシャキ感を味わいましょう。

そんな「豚しゃぶ」、歴史はそれほど古くはありません。
それは「豚」という食材が、菌がつきやすく、よく火を通さないと食べられなかったからです。
今でこそ、SPF等、細菌がいない「豚」が開発されていますが、当時は半生の「豚」は危ない!と言われていたのです。40歳より上の方、そうでしたよね。

昆布をきかせただし汁を煮立て、しゃぶしゃぶ用のピンク色の「豚」をくぐらせ、さっぱりとポン酢でいただく。一部は氷の上にとって「冷やし」でいただく。ここでは「ごまだれ」でご飯とともに食べるのもよいでしょう。
豆腐と水菜を間にはさみ、しゃぶしゃぶいただいたあと麺(特に中華麺)をいれて固めにゆで、塩、胡椒で味を整えスープと一緒に「塩ラーメン」にして仕上げます。
体にも負担のかからない夏のメニューですね。動物としても大満足。

人間が動物だったと再確認すると、生き続けることの大変さ、素晴らしさ、自分の身体に対する感謝の気持ち、それを意識するようになります。
「どんなにみっともなくてもいい! とにかく生きろ!」
この仙石先任伍長の台詞、また別の意味で感じ入ってしまいました。

「豚しゃぶ」・・・「とんしゃぶ」なのでしょうか?
         「ぶたしゃぶ」なのでしょうか?
どちらでもいいのですが、「ぶたしゃぶ」の方がかわいかったりして・・・
身体の癒えた小生、今後も頑張ります。    
宣言したところでまた来週。   
コメントはこちらから ( 5 )
  Trackback ( 0 )
[ だいだらぼっち ] / 2005年06月12日
だいだらぼっちであります。このBLOG最近すごいですね。
なんだか大変なことが起こりそうな気配ぷんぷんです。書き込みをしていただいている皆 さん、本当に有難うございます。この映画の最大の功労者は、もう既に皆さんなのかも知れません
マスコミ試写もそろそろ始まり、「亡国のイージス」の全貌がようやくうっすらと見えてきた感じですね。
試写会に行くとどうしても内容を他の人に喋りたくなります。感動すれば感動するほど 色々な人に伝えたくなるものです。これが口コミとなり、より効果的な宣伝になるのです。
しかしリスクもあります。内容がいま一つの場合、かえって口コミが命取りになるのです。今回のイージスの大試写会キャンペーン、作品に自信がなければ出来ません。キャスト、スタッフ、宣伝チームの自負の表れとお思いください。(やけくそになって実施しようとしている、との声もあります。)

さて皆さん、口コミといえば・・・誰でもお気に入りの店ってありますよね。それを他人に教えますか?「いいよー」と紹介しますか?
小生の経験では、店の種類によると思われます。
例えば、すぐに教えたくなるのは「焼肉屋」
中々教えたくないのは「寿司屋」なのです。
何故なのでしょう。

「焼肉屋」であればやれあの店のハラミは最高だ!とか、
あの店は良い肉出しているのに滅茶苦茶安いとか、
あの店の親父は昔は洋食屋のシェフだったらしいとか、
あの店、この前芸能人の○○が来てたよとか、
人に沢山の情報を与えるのに抵抗がありません。
相手に「いや、俺の知ってるこっちの店のほうが安くて美味いぜ。」なんて言われ易いのも「焼肉屋」の特徴です。自分のお気に入りの店を皆持っていて、自慢し合うのが心地よいのです。やはり「焼肉屋」は席数も多く(例外もありますが)皆でわいわい食べるのが楽しい、といった理由によるのでしょう。

ところが「寿司屋」になるとちょっと違います。お気に入りの店のくせに「ちょっと高いんだよね・・」とか「中トロは美味いんだけど大トロはいまいちなんだよ。」とか言って他人から距離をおきたがります。
この理由としては
①「寿司」の好みは自分の人格と同じだと思っている。つまり「寿司屋」のレベルによって他人から自分をランク付けされる気がする。
②「寿司屋」のカウンターは席数が少ないので、常連の人数を制限したいという本能が働く。
③「寿司屋」のカウンターで知人に会うのが嫌だ。何を注文しているか知られたくない。
④「寿司屋」の大将は自分が独占したい。いいネタを独り占めしたい。
⑤誰も知っている人がいないところで、格好よく、渋くきめたい。
等が考えられます。
しかし小生の考える最大の理由は・・・・
「寿司のネタには旬がある」
だと思います。

季節のネタ、それもハシリのネタはなかなか他人には言いたくないものです。なにせ数が 限られているのに加えて、お値段もそこそこよろしいので、他人と行くと散財する可能性 もあるのです。自分の店だといつも自慢していれば、ご馳走しなければなりません。

この時期は「生とり貝」と「新子」です。
「新子」は7月からだとお思いの方、多いでしょうが実は6月からあるのですよ。ふふふ
「新子」とは「小肌」の幼魚です。
決して「お新香」ではありません。
「新子」→「小肌」→「コノシロ」となる出世魚の最初の呼び名であります。
「小肌」よりもあっさりしていて、ほんのり甘く、シャリとの相性抜群で、これぞ「寿司ネタ」といった逸材なのです。
この時期だと体長3センチ位なので、握り一貫につき、3~4枚付けになります。

小生実は「醤油」も「煮きり」も「つめ」もつけずに「寿司」をぱくぱく食べる習性がありますので、この「新子」の味わいが大好物なのであります。
何故つけないかと申しますと、「醤油」等はあまりに旨すぎるので、「寿司」の味が判らなくなってしまうからなのですが、それはまた別の話。

この季節、「寿司屋」に「新子」の入荷を確認すると、誰にも知られぬようにこっそりと出掛けていくのであります。
あんなに小さい「新子」を、開いて、酢でしめて3~4枚まとめて握る。この技を見るのもこの季節の楽しみです。
原価は下手をすると本鮪に匹敵するとも言われるこの季節の主役。
皆でこぞって食べられた日には、小生、気が気ではありません。
「良いじゃないか!新子は別にお前のものじゃないだろう!」
その通りです。すみません。
でもちょっと小生の気持ちもわかって下さい。
「新子」の旬の間はじっと黙っていて、季節が終わると、「あそこの新子は最高だよ。今年は終わっちゃったな。来年行こう。おごるよ。」なんて毎年同じ事言ってる人いませんか?嫌な奴ですねえ。
しかし、その気持ちちょっとわかってしまう小生も、人格破綻者なのでしょうか?
それほど店や「新子」を大事にしているというのはただの言い訳でしょうか?

「亡国のイージス」はあなたにとって「寿司屋」でしょうか?「焼肉屋」でしょうか?
ご覧になってもし面白いと思ったら他の人にどう伝えていただけるのでしょうか?
「寿司屋」のように自分のものとして大事にしていただきながら、自分だけのものにせず、「焼肉屋」のように皆で盛り上がる。観ていない人に「あの映画は良いよー」と宣伝していただく。
そうしていただけるような映画になっていれば幸いです。

そろそろ「カンパチ」も旬ですね。また来週。
コメントはこちらから ( 10 )
  Trackback ( 0 )
[ だいだらぼっち ] / 2005年06月05日
だいだらぼっちであります。なんと一週間の早いこと。もう6月ではありませんか。
梅雨の季節です。
いよいよ生牡蠣の季節がやって参りました。
「何だと?牡蠣は冬のモンだろう。Rのつく月しか食べたら駄目なんだろう!?」と仰る皆さん。その通りです。けれどもその通りではないのです。

今、生牡蠣をメニューに並べているお店は少数です。しかし少数でも存在するのです。
初夏から登場する牡蠣、それは「岩牡蠣」なのです。主に日本海側で採れる「岩牡蠣」は通常の冬の牡蠣より大型で、厚みもあり、食べがいのある牡蠣なのであります。
今はまだ小さいものが出回っておりますが、7月~8月にかけて、とても一口では食べられないほどの大型の「岩牡蠣」が威風堂々と入場してくるのであります。まさに「牡蠣の王様」です。
その威容に小生などは圧倒され、
「食べてもよろしいでしょうか?」とこわごわ尋ね、
「岩牡蠣」様が何も仰らないことを確認し、
箸でさわってみて、レモン汁をかけ、
「岩牡蠣」様が攻撃してこないことを確認し、
ようやく安心していただけるのであります。
口一杯に「夏の日本海の香り」が広がり、つるりと飲み込むときの喉ごしを楽しむ。栄養たっぷり、グリコーゲンたっぷり、ビタミンたっぷりの海のミルク。どうです。最高でしょう。ごっくん。
冬の牡蠣食いとはまた違った味わいがあるのです。

さて、「生牡蠣」と相性のいい飲み物は何でしょう。
通常は白ワインと言われております。白ワインといっても酸味の強いタイプ。
「シャブリ」「サンセール」「ミュスカデ」等がおすすめの銘柄でしょう。
「シャンパーニュ」で合わせるのもよいでしょう。白葡萄だけで造った「ブラン・ド・ブラン」等がよく合います。
しかし「岩牡蠣」様の場合は「日本酒」それも「純米吟醸」がよろしいかと存じます。
「大吟醸」も勿論OKですが、「夏の日本海」の香り、「磯」の香り、「潮」の香りを味わいたいときは「純米吟醸」がベストではないでしょうか?
夏の生牡蠣、何故最高かというと、「岩牡蠣」をきりりと冷えた日本酒で食する。これなのです。夏ならではの組み合わせなのです。「生牡蠣も日本酒の冷酒も冬にだってあるじゃないか。」と仰る皆さん。その通りです。けれどもその通りではないのです。
冷酒は美しいガラスの徳利と猪口で飲みたいのです。できればガラスの器、或いは木製の桶に水を入れ、氷を浮かべ、それでガラスの徳利に入れた冷酒をキンキンに冷やして提供していただきたいのです。冬ではないのです。冬は大ぶりの猪口に常温の日本酒をついで、あぶった「口子」や「からすみ」でいただきたいのです。

どうしても日本酒に抵抗があるといった皆さん、安心してください。白ワインやシャンパーニュにあう生牡蠣もあります。
それは「南オーストラリア」「タスマニア」等、南半球産の生牡蠣です。
南半球は現在初冬。まさに生牡蠣の旬の季節なのです。
日本産よりもやや平べったいもの、やや小ぶりで丸っこいもの、味が濃いもの、さっぱりしているもの。食べ放題です。
ちょっと前まで考えられなかった「夏の生牡蠣」。ちょっと洒落たオイスターバーに行けばいつでも食べれるようになりました。「近くにそんな洒落たところないよ。」と仰る皆さん、地元の居酒屋で是非聞いてみてください。「岩牡蠣ある?」と。
大丈夫。きっと大将が仕入れてくれます。何たって本当に美味しいのですから。
夏の海の香りを是非是非楽しんでください。

海の香りといえば「亡国のイージス」
イージス艦が舞台です。海が舞台です。仙石先任伍長が如月一等海士と会話するシーン、イージス艦が堂々と巡航して行くシーン等は、本当に「潮」の香りがしているという錯覚に陥るほどのシーンだと思います。

観る前に「岩牡蠣」ちゅるんと食して、口中に「潮」の香りを残したまま、映画に臨むというのは如何でしょう?
ちょっと気持ち悪いか?・・・・気持ち悪くなったところでまた来週。
コメントはこちらから ( 49 )
  Trackback ( 0 )
« 前ページ   
最新のコメント
Unknown<br>/編集者・M越?
あこ/編集者・M越?
ラブ・イージス/渋谷の密会。
シァン/渋谷の密会。
投稿コメントでちゃってイージス?/日本アカデミー賞雑感
書込み可能になってますけど。/日本アカデミー賞雑感
える/初めまして。
み2号/感謝祭レポ&重要なお知らせ
まゆき/感謝祭レポ&重要なお知らせ
メグ/感謝祭レポ&重要なお知らせ




2024年8月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
前月 翌月
過去の記事
2005年08月
2005年07月
2005年06月
2005年05月
2005年04月
2005年03月
2005年02月
最新の投稿
感謝祭レポ&重要なお知らせ
お待たせしました!!
☆★期間限定BBS★☆ その2 !?
★☆ 期間限定BBSです。!? ☆★
シャンパーニュで乾杯、そして別れ
感謝!感謝!
出航前夜に
私とP氏とだいだらぼっち
お楽しみはこれからだっ!!
Thank you for your everything !
プロフィール
イザヤ・パンダサン
映画ライター/英国の映画学校卒業後、ヘラルド・トリビューンの芸能担当、夕刊フジ等を経て現在フリー。本作の制作全過程を密着取材。好きな歌手はかぐや姫のパンダさん。かのイザヤ・ベンダサンは母方の叔父である、わけがない。
しょうりょうかん
EXILE好き。
夜行性ペンギン
アラビア語は読めても地図が読めない女編集
出雲あきら
夜の演劇ライター。ロケハン先で、風俗通い。
S?A?T?C?
Sは酒、Cは千鳥足。酔ってつぶやくオンナの本音
おたまじゃくし
釣って捌けるパイロット
だいだらぼっち
夜の巨人