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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年07月25日
 Pです。パンダサンが新しい仕事で昨日の夕方に成田を発ちました。よって私が代打です。何だか9回裏2アウトランナーなし、13対0で負けてる中での代打、って感じで「なんだかなぁ」です。
さぁて、初めての最終回だし、公開5日前だし、だいたいのことはパンダサンが書いちゃってるし・・・。だったら7人の執筆者やこのブログによく登場してたスタッフのことなどを書いてみようか、と。
その前に、このブログに長い間お付き合い頂いた皆様に心より御礼申し上げます。我々が皆様にお伝えするだけでなく、逆に皆様よりお教え頂いたことが多々ありました。
本当にありがとうございました。

で、トップバッターは、

パンダサン 殿  
2月28日から延々と製作報告を分かり易く、時にはすんごく分かりにくく説明してくれて感謝(笑)。ジェーンの回からじゃなかったかな、みなさんの書き込みがちょいと「熱」を帯び始め“ここの場所”がこっち側のモンじゃなく、みなさんのモノになってったのは。正直、ライターの割にはあんまし文章上手くないよね(笑)。しかし、あんた、一切の虚飾をせずに「イージス」と向き合ってくれた。そいつには本当に感謝。
それと、まぁこれはバラしていいだろう。M越のコメント、それの90%はパンダサン、あんたが書いてたよな。よく脚本の長谷川さんに相談してたっけ、コメントの内容。こちらの深夜の電話にもちゃんと出てくれて、嫌な顔(声)ひとつ見せずに(聴かせずに)コメント書いてくれたよな。
帰国したら焼酎おごるわ。
感謝!

しょうりょうかん 殿
夢がかなったのは貴殿のおかげです。
今まで何度、映画公開時に発売出来るゲームの企画を試みたことか・・・。日本一のゲームソフトを創り上げたことのある貴殿だから出来た離れ業でした。もちろん松本さん始めコーエーの皆さんの大奮闘がなければ今回の快挙は実現出来なかったでしょう。しかし、それも貴殿の人脈、企画力があって初めて不可能が可能になったわけです。感謝です。本当に感謝です。
そして、ローソンキャンペーン。これもD通とタッグを組んだ貴殿の空軍力がなければこれほど大きな展開にはならなかったかも知れません。26日からは毎日ローソンで6缶パック買いまくりますので(笑)。
しっかし、去年の暑い夏、コーエーさんに行ったあと日吉の居酒屋で飲んだ生ビールはホントに美味かった。また飲りましょう。
本音で感謝!

ペンギン 殿
最初は嫌なヤツかと思ってた(笑)。お互い様か(笑)。このブログの盛り上がりを辛抱強く底辺から支えたのは貴女だね。貴女なくしてこのブログはここまで「大切なモノ」にはならなかったと断言出来るわ。
そしてモーニング。他誌から急遽移籍の貴女と私を前に編集長だったっけ?「以前からペンギンを高く評価していて本誌に迎えたかったんです。と、いっても恋愛関係にはありません」あの人マジだった(笑)。
売れてきたねぇ~横山ジンジン。これからが楽しみだぁねぇ~
で、ペンギンっ!万が一おまえさんがアノ人と上手く行かなくなってだな、ある朝忽然と家財道具が消えていたならすぐに連絡するよーに!速攻で先任伍長とおたまサンとトリオで捜索隊を組んでやる!我が海上自衛隊の誇る対潜哨戒ヘリSH60Jにかかれば家財道具がどこに身を潜めようと即座に見つけ出し、先任伍長にたった一人で取り返しに行ってもらうわ!えっ?あんたは何をしてくれるって?遠くからワイワイと口で攻撃したる(笑)。強いぞ、この3人が組んだら。心配せんと家財道具揃えたりや!
最後に言うたる、ペンギンっ!貴女はK談社でいっちゃんキュートでナイスな編集者だぞっ!ガンバレっ!ペンギンっ!!
いっぱい感謝!

出雲あきら 殿
お願いだからキャバクラは止めませんか?貴殿にはD通での重要な立場と映画界での崇高な使命があるでしょう?チェ・ミンソを独り占めするとか彼女の劇用の靴を盗もうとしたりとか(未遂)、そんなのは問題じゃぁない。もうちっと夜の時間帯を映画に使いましょう!「イージス」のためにキャバを控えたここ3ヶ月、貴殿には禁断症状が出るどころか顔つきも精悍になり、みつばちハッチ似のT村も魚介類が一切食べられない仁科(アルファベットが上手く使えない!)も抜群の働きで俳優陣の全国キャンペーンを支えたではないか!つまり、貴殿は、本当はキャバクラが苦手なのだ!ホントはキャバが嫌いなんだ!無理やり好きだと思ってたんだよ、出雲さん!
映画界にとって大切な人物を更生させた・・・その意味に於いても凄い作品だわ「亡国のイージス」。六本木「M」のSちゃんゴメンネ。
D通チームに心から感謝!

S?A?T?C? 殿
貴女の八面六臂の活躍にはローソンのLoppiも敵わなかった!
初めての映画、初めてのアソシエイツで貴女は何事にも真正面から取り組んだ。分からないこと、ハッキリしないことには猛然と立ち向かいダラシナイ男どもにペシペシとビンタを喰らわし、海幕広報室の猛者たちをも震え上がらせ、軟弱な宣伝部のスタッフをひれ伏させたその鋭利な舌鋒で「イージス」宣伝戦略の道筋を一から切り開いた蛮行、否、勇猛果敢な立ち振る舞いに心底拍手、そして感謝の意を表します。本当にありがとうございました。頭、ガツンと下がります。最後のダメ押しとなるTVnavi別冊のパーフェクトガイド。あれは貴女のチカラワザだねぇ~、かなりすんごいわ!100万人が見ちゃうんだかんね。宣伝部、感謝しなさい!でね、S?A?T?C?さん、貴女にお願いがあります。確かお子さん一人ですよね。あと5人、いや可能姉妹ならば、あと10人ドッカーンと産んでくれちゃったりしませんか?貴女のような母親を持ったこどもたちは絶対に大丈夫!間違いなく大丈夫!やれフリーターだやれニートだなんて逃げることばっか考えてるヤワな人間にはなんないから絶対、貴女のこどもたちは絶対!だから、S?A?T?C?さんバンバン産んじゃいましょう!そしていい新聞作って下さいな。
S田社長!子育て休暇宜しくお願い致します!!
本当に感謝!

おたまじゃくし 殿
貴殿のこと、多くは語りません。ただこれだけはブログに参加してくれたみなさんに伝えておきたいと思います。
プロデューサーが誰であろうと、監督が交代しようと映画「亡国のイージス」は完成したでしょう。しかし、3佐。あなたの代わりはいなかった。貴殿なくして本作はあり得なかったと製作スタッフの総責任者である私は断言出来ます。
本当にありがとうございました。「イージス」の全スタッフ・キャストを代表して心より御礼申し上げます。
こちらに戻られたら、元住吉の居酒屋で一杯やりましょう。待ってます。
最大に感謝!!

だいだらぼっち 殿
「君を忘れない」、「ホワイトアウト」、「はつ恋」、「ソウル」、「ココニイルコト」、「卒業」、「川の流れのように」、「ekiden」、「カルテット」、「深呼吸の必要」・・・いったい何本一緒にやったら気が済むんだよ、お互い?どう見ても相性のいいタイプではないし、一緒に仕事して楽なコンビでもない。ましてや尊敬出来るような間柄では決してない。しかしだなぁ、今回も一緒のクレジットなんだなぁ。次回は別々のトコにしてやる。絶対そうする。でも、まぁ、また一緒に映画作るんだろうな。残念!!
でも、感謝!

P氏 「そんなわけで先に帰るぞ」
K林 「あれっ、いつもの『L』には寄ってかないんですか?」
P氏 「今夜は真っすぐ帰るわ、地下鉄に乗って・・・」
K林 「・・・珍しいですね」
P氏 「たまには幸福な食卓にでもつかないとな・・・」
K林 「・・・・・・」
P氏 「あっ、それから台風・・・」
K林 「えっ?」
P氏 「きっと来るぞ台風、ジャパンプレミアに・・・」
K林 「・・・」
P氏 「面白くなるねぇ・・・じゃ、おつかれさん」
K林 「おつかれさまでした・・・」

「亡国のイージス」公開まであと5日!がんばろうなっ!ペンギンっ!

                 イザヤ・パンダサン代筆P氏 一部会話K林




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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年07月19日
さぁて、ラス前である。思えば遠くへ来たもんだ・・・などと感傷に浸っている場合ではないのが「イージス」である。この3日間も鳥取→大阪→成田→札幌→東京とかなりハードな移動のP氏に同行中だが、「仕事だかんねぇ~、好きでやってるワケだし・・・そんなに大変じゃぁないよ。だいたい、撮影がとても厳しかった・・・とか寝ないで撮ってたとか泣き言ばかりの映画屋が多すぎだな。嫌ならヤメればいい・・・それに映画を特別だと思ってるバカも多すぎ。どっちが偉いかってったら安くて旨いスシ職人の方が断然得点高いな。アホな自称映画屋より・・・」とラストに向けてだんだん冷めて来た(笑)。
そんなP氏も舌を巻いたのが宮津副長を演じた寺尾聰の「たたずまい」である。「・・・なんかねぇ全編せつないんだよな・・・。それでいて凛としていて芝居にスキがない。かと言って観るものを拒絶はしない。でも距離感がある。最後の行とのシーンにはヤラれたわ、本当」と珍しく俳優さんの演技に言及していた。
宮津家は3代続いた海軍魂の家系である。もちろん旧海軍と海自とは根本的に別組織、別の理念で構成されている。しかし、よき伝統というものは受け継がれるのである。黙っていてもDNAは伝わるのである。私が思うにそれは「恥の文化」なのだと思う。”恥をかいたらハラを切る”本当にハラを切ってはいけないが、絶えず身も心も誰にも恥じぬよう普段から整えておく・・・そういった身近な覚悟が海の男の本懐だったのだろう。そうでなければ大海原で命を繋ぎ会う者同士、本当の仲間、本当の武人とは認められなかった・・・そんな気がする。だいたいがあの白い制服、汚れがすぐ目立つ。艦内には鏡が多い。身だしなみから整える気風は今も残ってるようだ。
で、寺尾さん。海自の制服が一番似合ったてたのは実は寺尾聰だと思う。お父上から受け継いだ反骨の役者魂。それが放つ渾身の気迫が本作の屋台骨を支えたと強く思えるのである。多くは言えないが、物語終盤に全てを引き受ける彼のたたずまいは、静かなる「もののふ」のそれである。紛れも無い武士の姿がそこにあった。こころが揺れた。

で、ペンギンっ!それに比べておまえさんのアノたたずまいは一体何だ!?父ペンギンも泣いてるぞ!それになぁ、あんた長浜の屋台での帰り際、「もったいない!」って立ったままイモのテンプラに齧りついてたよなぁ?世界の真田も凍ってたぞっ!真田さんがジャパン・プレミアに凍ったまま戻って来たらおまえさんのせいだからな!も一度よく分からんががんばれっ!ペンギンっ!!
                  イザヤ 拝


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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年07月11日
昨年のちょうど今頃である。三沢基地に打ち合わせに行くP氏に同行し、そのまま青函トンネルをくぐって函館まで足を伸ばした。
「浩市さんがね撮影中だからね。橋本御大も一緒だしちょいと陣中見舞いだな」
そう言ってP氏は青森駅で東京行きの乗車券を払い戻し函館行きの特急券を買った。

函館駅に降り立つと本州とは趣が異なる潮の香りが鼻をついた。明日は撮休ということで橋本御大が「ここはな、安くて旨いんや」という小料理屋を予約していてくれた。佐藤は本作への思い、つまり「この国の未来への憂い」を言葉少なに、しかしキチンとP氏と橋本さんにぶつけていた。「巧言令色少ナシ仁」・・・である。

橋本 「そうや、浩市の云うとおりや。いいか○○○ちゃん(御大はP氏のことをいつもそう呼ぶ)、この写真はエンターテイメントだけではダメやでぇ。ちゃんとな、大人が逃げんと現実を考えなぁアカン。国がようなるならワシの命なんかいくらでもくれてやるわ。アホな政治家に任しとったらエライことになるでぇ・・・」

佐藤 「橋本のオヤジ(佐藤は御大のことをこう呼ぶ)、オヤジの命は大切にしてもらわないとダメです。映画界だけじゃなく社会に対してもっともっと苦言を呈してもらわないと・・・」

橋本 「浩市、どれだけワシを嫌われモンにすれば気が済むんや?ええ加減にせい。ハハハハハ・・・」

一同、語り、笑い、しこたま飲んだ。しかし、佐藤も橋本御大もそしてP氏までもがその瞳の奥では決して笑っていなかった。
それがとても印象に残る函館の夜だった。

そして今年の5月24日丸の内ピカデリーでの完成披露試写会の夜。招待客も俳優陣も全て帰り、スタッフ以外はひと気が消えた会場でP氏との帰りがけ、柱の影にひとりポツンと誰かいる。
佐藤浩市だ。

P氏 「あれ?浩市さん、どしたの?」
佐藤 「あ、いや。楽屋のスタッフにお疲れさん言おうと思って・・・」
P氏 「・・・」
佐藤 「・・・」
P氏 「ほな、先帰りまっさ。お先にぃ~」
佐藤 「あ、どうも・・・」

P氏が何故いい加減な大阪弁を使ったのか、今はよく分かる。
人間はいきなり嬉しいことに遭遇するとヘンになるようだ。
その夜、P氏が珍しく酔いつぶれたのは言うまでもない。

で、ペンギンっ!「巧言令色少ナシ仁」ならぬ横山 仁画伯が描くところの「モーニング」連載中の「イージス」では佐藤浩市演ずる渥美がいっちゃん感じがエエで・・・とP氏が絶賛!「もっと宣伝せんかい!」との伝言だよ~ん!
あと3週間だ、噴き出す鼻血、そのカイナで拭いながらがんばれ!
おっとペンギンっ!P氏から伝言パート②だ。
「中洲撃沈写真はこれで許してやるわ。武士の情けだ。ハッハッハッ!それとな、おまえさんはなかなか女の子らしかったぞ。まぁ、小生の関わった映画のヒロインで言うと、「松嶋菜々子よりは内山理名」、「田波涼子よりは香里奈」、「田中麗奈よりは真中瞳」って感じかな~どうだこんだけ誉めたんだから全力でガンバレよ南部藩士!!」
よく分からんががんばれペンギン!がんばれみんな!
公開まであと19日!!
                          イザヤ 拝


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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年07月05日
パンダサンであります。「ついに7月となりましたね。観測史上例の無いほどの暑い日が続いた今年の6月。暑さはまだまだこれからです。もっともっと燃えてどーすんだよ?!」とP氏がだいだらぼっちサンの執筆にニヤニヤといちゃもんつけてます。機嫌がいい証拠です(笑)。どーしてかってゆーと、本日のキャンペーンの終わり名古屋では(ヤッター!)、仙石伍長を囲んでスタッフ全員で「櫃まぶし」(ひつまぶし)を食することになっているからです。これは「青柳ういろう」とともにP氏の名古屋での好物らしく日ごろ食事には無頓着なオヤジも子供のように喜んでいます。
このあたりでだいだらぼっちサンの解説が欲しいところですが、簡単に私が・・・。「櫃まぶし」とはすんごく簡単に言えば「うな重」(うな丼でも同じ)をグシャグシャにかき回した、つまり「うなぎのまぜごはん」。で、お櫃(ひつ)でまぜたんでしょうね、だから「櫃まぶし」。
ところが今回は先週一足先にヨンファさまがキャンペーンにここ名古屋を訪れた際スタッフを連れて食し、皆を感動させた「釜まぶし」。これこれペンギンや、「釜まぶし」からOスギやP子がいっぱいに混ざり合った図を想像するでない!そんなもんは食えねーだろうが・・・。これも超簡単にゆーと、お櫃の代わりに一人分のお釜で炊いたゴハンにうなぎが混ざってるってやつ。非常に旨い。とてつもなく旨い。最初はそのまま一膳目。次にはたっくさんのネギをまぶして二膳目。そしてだし汁をかけてお茶漬け風の三膳目。おい、一人分のお釜なのにまだ半分残ってるよ・・・。P氏がベルトを解いた。すでに松竹のK谷さんら3人はリタイア。しかし、ここのお店がおじいちゃんとおばあちゃんの二人でやってる・・・と聞いた仙石伍長は箸を休めない。黙々と四膳目を茶碗によそい始めた。ストイックな画である。何故か切なさすら漂う。やはり伍長である。中間管理職的な立場の中で全ての乗員の心を掌握する男である。おじいちゃんとおばーちゃんが愛情込めて炊き上げた「釜まぶし」のお米は一粒たりともムダにはしない。現場を生き抜いた男の背中がそこにある。
でもって当方もP氏も危険な五膳目に突入。全てが終わったあとあたりは急に静かになった。これが本当の静御前。
P氏がだいだらぼっちサンを真似て一句ひねった・・・。
「櫃まぶし 尾張名古屋で 暇つぶし」・・・・・・失敬!

いいかペンギンっ、いよいよ、とうとう、遂に、結局おまえさんも部隊に、否、舞台に立つ日が来た!お願いだから鼻血は止めとくんだよ!
明日は広島!紅葉まんじゅうだいっ!  イザヤ 拝

 
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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年06月28日
強行軍であります。P氏は在来線のハードなクーラーにノドをヤラれて、声が全く出ない状態です。でもって♪花はどこへ行った?ならぬ梅雨はどこへ・・・と叫びたくなるほど暑いですわ、日本列島。仙台も秋田も青森も、岡山も松山も、そして高知もどこもかしこも本当に暑い。勝地涼もこれほど暑いと名前負けしてしまいますね(笑)。
しかし嬉しいことに、本当にありがたいことに、各地で「イージス」チームはとても暖かく迎えて頂いております。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディアの方々の熱心な取材はもとより、今回の目的のひとつである「映画館訪問大作戦」では実際に吉田栄作や勝地涼が劇場を訪問してスタッフの方々に直に「イージス」をプッシュさせて頂いてるので、みなさんの熱烈な大歓迎を受けています。今後真田さんも劇場での試写会舞台挨拶やシネコンへのプロモーション訪問が予定されています。どこかでみなさんとお会い出来るのを楽しみにしています。スケジュール(お願い!S田さん!)は一両日中には「M越通信」で発表させて頂きますので、どうぞご注意下さいませ。

さて、珍しい2人がお茶を飲んでいます。P氏とだいだらぼっち氏であります。ほとんど聞き取れないかすれ声でP氏がキャンペーン中に食した秋田の稲庭うどんと四国の讃岐うどんの違いだかなんだか、を話しているようですが・・・。

P氏 「イナニワ ニハ ニワ ニワ ニハ ニワ ニワトリ ガ イル・・・」
だいだら氏 「ニワ ニハ ニワ ワニ ガ イル・・・」

2人 「・・・怖っえぇぇぇーーーー!!」

いいか、こんなヤツらにまかしてたらダメだ!今週はガンバレよペンギンっ!!とうとう私のブログも今日を含めてあと5回!そしていよいよ公開まであと32日!!あー、はやっ!


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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年06月20日
先日、メトロポリターナ取材中の原田美枝子さんにご挨拶をした。
現在OA中の連ドラの髪型は、一段と若く見えて、女優というものはいつまでも変わらないこともワザのひとつか・・・などと納得してしまうほどである。

2年くらい前だったろうか、脚本の長谷川さん、福井さん、阪本監督、そしてP氏の4人はいわゆる膠着状態。どうしても宮津芳恵のくだりを映画でどのように描くのか意見が分かれたまま、福井さんのタバコの煙で会議室は霞んでいた。意見は真っ二つではなく文字通り「四分割」である。まとまる訳がない。

具体は避けるが、本作で唯一「男たちの悲劇」を一手に引き受ける「海」のような存在、母であり、そして妻である宮津芳恵はとてつもなく重要な存在である。「芳恵さんはねぇ、原田美枝子さんしかいないと思う」とP氏がハナッから他の意見を寄せ付けないのは正解だったと思う。福井さんも監督も長谷川さんも、それには「異議なし!」だった。
しかし、これも詳細は避けるが、原作の「例のくだり」がそのままのシーンとなるのか、変更されるのか、はたまた全く別の「発明」がなされるのか・・・。作品全体のバランスを考えても、そう簡単に結論の出るシークエンスではなかった。

誰がどう言ったのか・・・それもここでは伏せておく。しかし、確か5日間に及ぶこう着状態を経て宮津芳恵のシーンに関して、ある決着がついたのである。
それはどうぞ、映画をご覧頂き、ご自分の目で確かめて下さい。当方はとても納得したのですが、皆さんはどのように思われるか興味津々ではあります(笑)。

で、P氏に試写の感想を訊かれた原田さんは、

「・・・やるじゃん!って感じ」

そう言ってニッコリと微笑んだ。
それを聞いたP氏は珍しく声を立てずに笑った。

「その言葉で、当分シンドクても大丈夫です」

たったこれだけの会話で全てが伝わってしまう映画屋というのは、単純なのか、はたまた奥が深いのか・・・いや、きっと単純なんだろう。

映画『亡国のイージス』公開まで、あと40日。
あんたもな、いつまでも変わらない努力をするんだよ!いいか、ペンギンっ!!

                   イザヤ 拝


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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年06月13日
昨日あのトレバー・ジョーンズさんからメールがあったそうです。次回作の作曲スケジュールを調整して下さり、7月27日のジャパン・プレミアに出席いただけるとのご連絡。そしてその際、以前から興味のあった「大相撲」をご覧になりたいとのこと。
「そのあたりは名古屋場所だぁね。いい席押さえなきゃ」と、いそいそとどこかへTELし始めたP氏の顔もとても嬉しそうです。しかし、その横顔を見ているうちに・・・私の脳裏には、絶対に思い出したくなかったあの日の、「あのP氏の顔」がまざまざと蘇って来ました。ああっ、思い出したくなかったのに・・・。

ここでちょいと「戦国自衛隊1549」ばりに、 タァーーーィム・スリップッ!!

ここは、あのロンドンはアビーロードスタジオの3スタ。時刻は朝の6時すぎ。トレバーさん、阪本監督と一緒に、最終作業を終えたサウンドトラックをハードディスクにコピー中。終了次第、遙か彼方ハリウッドで待ち続けている録音監督、橋本文雄大明神のもとへ、一刻も早くこのハードディスクを届けなければならない状況・・・なのに、このコピーがとにっかく時間がかかる。いつまで経っても終わりゃあしない。
「あのぅ、あと、どのくらい?」とめっちゃ丁寧に訊くP氏に、ミキサーのアンドリューは、「んーー、2時間くらいかな。でも正確なとこはマックにしか分かんない」とウインク。しかも両目。やっぱり眠いんだな相当に・・・。
まあでも、あと2時間で終わってくれれば8時過ぎにスタジオを出て、9時過ぎには空港着。飛行機の出発時刻は10時だから何とか間に合う。国際線慣例の2時間前チェック・インはハナっから無理だけど、一時間弱もあればいくら厳重警戒のヒースローでもなんとかなる、はず。
ところがその日、何の祟りかアンドリューのマックは機嫌が悪かった・・・。トレバーさんファミリーに早口で別れを告げてスタジオを出たのは既に8時30分過ぎ。大急ぎでローバーに飛び乗りいざ空港へ。運転はロンドンのナンバー1コーディネーターの林さん。この人超のつくインテリタカ派で、スタジオ内ではP氏と日本とアジア諸国の将来について激論を交わしてましたっけ(笑)・・・なんて悠長な話をしている間もなく、やがて幹線道路を突っ走るローバーの行く手に予想外の大渋滞が・・・。

林 「事故ですね・・・これはどうにも・・・」
阪本 「・・・」
P氏 「・・・」

その時、同乗していた音楽コーディネーターの深山さんから提案が。

深山 「プロデューサー、10時の便はあきらめましょう。3時間後のBA(英国航空)に空席が少々ありました。最悪一人だけでもハードディスクを持ってその便でLAに飛びましょう」
林 「それが確実ですね。直ぐBAのカウンターへ連絡します」

深山さんが肯き、林さんが携帯を取り出したその時・・・ずっと黙っていたP氏がおもむろに口を開きました。

P氏 「乗るよ」
一同 「え?」
P氏 「10時のに乗るよ、みんな一緒に」
一同 「・・・!?」
P氏 「だってまだ時間あるじゃん。予定は簡単に変更しちゃダメだよ。最後までガンバル・・・約束は守らなきゃ」
一同 「・・・」

その言葉を聞いた時、きっとみんな、ロサンゼルスでひとり夜を徹してプリミックスをしながら我々の到着を待ち続けている橋本御大の姿を思い描いていたと思います。
次の瞬間、林さんはいきなりタイヤを鳴らしてローバーをUターンさせました。そして少しでも近道をと、幹線道路から片側一車線の一般道へ猛スピードで飛び込んでいきます。
人間はヤバい時2通りのタイプに分かれるらしい。じっと黙したままの阪本監督。その横で「ヒャッホー、怖ぇーー!」と騒いでるP氏(笑)。

そんなこんなでとにかく着いたヒースロー。空港の時計はなんと9時45分!しかしここから映画屋の動きは早かった。荷物を阪本さんと当方に預けて全員分のチケットを握って走り出したP氏と深山さんの背中はアッという間に人混みに消えた。我々はその後を追って荷物が山積みの台車を押して走る。前方でP氏がこっちこっちと手を振ってる。傍らのカウンターでは深山さんが、いつもの冷静な口調で「とにかく乗せて下さい。飛行機はまだ飛んでませんよね」と交渉のラストスパート。そして交渉成立!よしっと全員大特急で手荷物検査へ。ふー、これで一安心、と思いきや・・・甘かった。
このときの我々4人の身なりなんですが・・・4人とも黒いハーフコートに黒のズボン。その上全員が黒いサングラス。LAへ出発間際にそんな「なんちゃってマトリックス」なやつらが4人、これまた黒いスーツケースを山のように機内へ持ち込もうとしてる図をどうぞ想像してみてください(笑)。警戒レベルはレッドゾーンになって当たり前。もしここにあのサンダース軍曹がいた日にゃ、ためらうことなく我々に引き金引いてたでしょうね(笑)。
というわけでこの時間のないときに、みんなコートばかりか服まで脱がされて身体検査。そうです、あの変な丸い輪のついた棒で体中を触られました。P氏に至っては人相が災いしてかズボンも脱がされ、「こんなん、あり?」とブ然としてましたっけ(笑)。本来は個室でのチェックなハズですが、なんせ出発時刻まであと10分。贅沢は言えません。
それが終わると次はスーツケースの中味の取り調べ。しかしここでもまた足を引っ張るんですよ! P氏が!!(笑)。美術助手の経験もある阪本さんのスーツケースはピシッと綺麗に整理整頓されていて、係官のチェックも瞬時に終了。それに引きかえP氏のそれは、まあもう、ひっくり返したおもちゃ箱状態で係官もア然・・・。おかげでイチイチ荷物を取り出さなくてはならず時間のかかることかかること・・・。その荷物の中で、M越の愛娘へのおみやげのぬいぐるみが恨めしそうにこっちを見てる。やっとこさ全員無罪放免となったのは定刻の10時を5分以上過ぎた頃。息つく暇もなく、4人の中年マトリックスは、またもや搭乗ゲートへひた走る・・・。

P氏「しかしどこが紳士の国なんだよ。ほとんどスッポンポンにされたじゃねーか。それも若いオネーチャンの係官に」って怒ってる道理はない。遅れたこちとらが悪いのだ。ようやく機内へ。乗り込んでいく我々を見る他の乗客の視線が冷たかったこと・・・。席に着き、やっとほっとしたその時、今度は阪本監督がポツリ。

阪本 「遅れますわな、遅いんだから・・・」
一同 「は・・・?」
阪本 「ここはヒースロー。ヒー スロー。HE SLOW・・・」
一同 「・・・」

と,まあいろいろなことがありましたが・・・(笑)、しかし、あの渋滞に巻き込まれた時、P氏の一言がなければ我々はこの便に乗ることをあきらめていたでしょう。ちょっとだけ見直した思いでP氏に目をやると、離陸する前からガーガーと爆睡していました(笑)。

12時間のフライトでLA着。早速大事な大事なハードディスクをミキサーのテリー・ロッドマンに渡し、その後、橋本御大を囲んでやっと一安心の夕食となりました。
阪本さんも一息ついたのか、美味そうに赤ワインを飲んでいます。でもその席にP氏の姿がありません。
現場アシスタントの「ゲロ川」ことY川(「THANK YOU ジェーン」の回参照)に尋ねてみると、P氏は大切な用事で遅れるらしいとのこと。それを聞いて感心してしまいました。いつもバカばっかり言ってますが、予定の行動を遵守し、いかなることがあろうと約束を守る。きっと今もP氏はドロドロに疲れた身体に鞭うって、他の「約束」のために走り回っているんだろう。映画というのはそうやって作られてるのか・・・そう思うとこの映画に密着できて本当によかった・・・。そんな風に気持ちよく酔っていると、しばらくしてP氏が現れました。さぞや疲れているだろうと思って見ると・・・ん?なんだかやけにスッキリ、サッパリしてる・・・。

阪本 「どこいっとったんでっか?」
P氏 「マッサージ。しかもフィンランドマッサージっていうやつ。ここんとこほら、徹夜も続いたでしょう。肩も凝ったしね。そんでロンドンから予約しといたの」
一同 「・・・」
P氏 「いんや~凄いのよフィンランド・・・毛むくじゃらの大男が強力なマッサージやってくれるんだけど、こっちはパンツもなしのスッポンポンなわけ、でっかいタオルにくるまってさぁ」
一同 「・・・」
P氏 「しかし、マイッタねぇー、ロンドンでもスッポンポン、ハリウッドでもスッポンポン。これじゃ日本に帰ってからみんなでスッポン鍋でも食らわなきゃなんないっつーの。いやー参った、参った、なんちって」
一同 「・・・」

その時、スリッパがあればP氏の後頭部を思いっきり引っ叩いてやりたいと思ったのは、絶対私だけではなかったはずです。P氏が言っていた簡単に変更してはならない「予定」や守らなくてはならない「約束」とは、『予約』・・・それもマッサージの『予約』だったんですよ! フィンランドが一体何だって言うんだ! おまけに言うに事欠いて「なんちって」だとぉぉぉ!? ・・・あー情けない! ホント情けない! 彼の仕事に対する姿勢に感心してしまった自分が誰よりも情けないっ!!・・・阪本さんもさすがに何か言いたそうにしていましたが、それより先にP氏が、マッサージで体と一緒に口まで軽くなったのか、ペラペラとやたら陽気にしゃべり出しました。

P氏 「あれっ?監督、ワインのボトルがカラでっせ・・・今日はおつかれさん。どんどんイカなあきまへん。ワインの栓を抜きまひょ、スッポンっと! キャハハハハハハ」

7月27日。トレバー・ジョーンズが日本にやってきます。これが彼にとって初めての日本だそうです。偉大な映画作曲家の目に私たちの国はどのように映るのでしょうか。
そして彼と一緒に、いよいよ今年の「夏」がやってきます。
そうです。待ちに待った「日本の夏 イージスの夏」です。
その夏の始まり、すなわちこの映画の公開初日=「約束の日」に向けて、P氏もM越氏もひたすらに走り続けています。このブログを盛り上げてくださっているみなさんと一緒に。

7月30日、「亡国のイージス」公開日まであと47日!
で、公開しちゃったら・・・思いっきりスリッパだ! そん時ゃ手加減はいらないぞ! 素振りやっとけよ! なっ! ペンギンっ!



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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年06月06日
いよいよ「イージス」全国キャンペーンのスタートです。沖縄を皮切りに昨日は九州・福岡。夕べ吉田栄作とP氏はおとといの泡盛でガンガンしてる頭を正常に戻す、とか何とか言いながらまた福岡の地酒をあおっていたことでしょう。キャンペーンは何だか異様な盛り上がりだったらしいのですが、取材しようにもP氏がケイタイを切ったままなので報告は後日のM越通信にて・・・。

そこで今回は、これまで彼が取材に答えてくれた多くの逸話、思い出話の中から、この映画「亡国のイージス」が成立までの軌跡をお話ししましょう。

きっかけは、2002年春。
ポン友である某ラジオ局のM浦部長(この人もM)といつものように青山の居酒屋で飲んでいた時のこと。M浦部長は読書家でバツイチ。自分の人生は読めないが本はよく読む人らしく、『「亡国のイージス」みたいな作品を映画に出来ないものか』とポツリ。そこで、翌日から読み始めてみると「・・・・・・・・・!!」。
今からちょうど3年前、こうして「亡国のイージス」の映画化はスタートしました(ちなみに「ホワイトアウト」の映画化を薦めたのもこのM浦部長だそうです)。そして防衛庁、海自、空自の全面協力はもとより、静岡県は御前崎のオープンセット建造に関わる自治体の協力や関係各社の様々な支援を得て、「イージス」は、2004年の秋に撮影をスタートさせるわけですが、それ以前に彼は、この作品の成否を決める、「四つのお願い」をしていました。

一つ目のお願いは、原作者福井晴敏へ「映画化権を下さい」というお願い。
それまで福井さんの元にはかなりの数の「イージス」映画化企画が寄せられていたらしく、でもその全てがサラサラと消えてゆく現実に、きっと「またぁ?」と思ったのでしょう、即座にOKは出ませんでした。当時「終戦のローレライ」の執筆中でもあり、「どうせまた話自体が無くなるわな・・・」とためらうのも、当然と言えば当然。しかしここで登場するのが福井さん担当のK談社編集者M山嬢(また、Mだよ!)。彼女が福井さんのケツを叩いた。どの程度強く叩いたのかは定かではありませんが、その後間もなく、見事福井さんからGOサインが届きました。

二つ目のお願い。それは脚本。「ホワイトアウト」の脚本も頼んだ長谷川康夫に「脚本を書いてよ、おじさん」というお願い。そして2002年の夏前から長谷川康夫は脚本の構想を練り始め・・・いや、正確には「練り始めるフリ」、を始めました。

三つ目のお願い。これはちょっと言い方が難しいのですが、真田広之を始めとした俳優陣に出演のお願い。
「言い方が難しい」と言うのは、俳優によっては、本人まで出演依頼が届いているケースもあれば、マネージャーやプロダクション責任者の段階で依頼情報を留め置くケースもあるからです。つまり、プロデューサーからの依頼やスケジュールの問い合わせがあっても、何しろモノは「イージス」。だいたいのマネージャーは「出来んのかな、本当に?」と思って当然。なので、俳優本人の耳に入った時期はマチマチなのです。
しかし、映画化権を取得してからわずか数ヶ月のこの段階で、彼は既に5人の俳優にオファーをしていたとのこと。実現しなければ大嘘ツキになったでしょうな(笑)。

そして四つ目のお願い。それはもちろん、監督依頼。以上の三つもそうですが、この監督依頼も全て、判断と選択の根拠は独断と偏見、そして好きか嫌いかのみ。
「『亡国のイージス』の監督をお願いしたい」
その言葉を聞いた時、阪本順治は問い返したそうです。
「ボクでいいんですか?」
「あなたがいいんです」
「・・・・・」
そして監督も決まった。これが2003年3月のこと。

それから2年が過ぎ、映画「亡国のイージス」は間もなく公開を迎えようとしています。早いような早くないような・・・やっぱりメチャ早いような・・・。ずっと取材をしてきた私にも感慨深いものがあります。

撮影に入ってからは、「四つ」どころじゃなく、彼も、それから監督も関係者も、みんなみんな、いっぱいいっぱいお願いをして来ました。ビルさんにも、トレバーさんにも。ロケの時は何度通行中の人々や車に止まってもらったことか。エキストラの皆さんを入れると2000人とか3000人の方々に毎回色んなお願いをしていました。
そうそう、F2に搭載した「Tプラス」のミサイルは、地上からもはっきり見えるように、三沢基地の皆さんにわざわざ白く塗って頂いたものなんです。本当に感謝していますから、ずっと忘れませんから、と、何度も何度も彼は言ってましたが、端から見ていても、自衛隊の方々の誠意ある協力ぶりには本当に頭が下がる思いでした。

こうして山のようなお願いをして来た「イージス」には、しかし、もうひとつだけ、そして一番大切なお願いが残っているはずです。
それはもちろん、みなさんに映画館で「亡国のイージス」を 観て頂くこと。
かつて松山善三さんはこうおっしゃったそうです。
「映画とはね、映画館のスクリーンに俳優を観にゆくものなんだよ」
まさに至言だと思います。映画はみなさんに観てもらって初めて「完成」するのです。

でも、この映画の最後のお願いは多分それだけじゃないと僕は思います。
それはこの映画を、私たちの国のこと、そして今あなたが一番大切にしている人との「これから」のことを考える、ひとつのきっかけにしてほしいということ。口では言いませんが、きっとプロデューサー氏も、そしてこの映画の多くの関係者が、そう願っているのではないでしょうか?

「亡国のイージス」公開までいよいよあと54日。今回はちょいマジで笑いが少ないか? すまん!ペンギンっ!

                         イザヤ 拝

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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年05月30日
「ヒッヒッヒッヒッヒ・・・フッフッフッフッフ・・・クックックックック・・・もう、だめだぁ~アッハッハッハッ・・・だっせぇーキッヒッヒッヒッヒッ・・・」
P氏が朝からずっーとこんな調子。

記者 「何があったんですか?」
P氏 「ケッケッケッケッケッ・・・」
記者 「だから、何が可笑しいんですか?そんなに?」
P氏 「あのなぁ、人間はなぁ、あまりに緊張するとだなぁ、ヒッヒッヒッ・・・」
記者 「・・・」
P氏 「カッカッカッカッカッ・・・」
記者 「・・・」
P氏 「さっさっ真田広之さんがね、ヒゲを生やしてね、クックックックッ・・・」
記者 「真田さんのヒゲがそんなに可笑しいんですか?」
P氏 「めっちゃカッコイイんだよ、これがっカッカッカッカッ・・・」


急告!!《M越通信・キャンペーンスペシャル》
パンダサン様、急に割り込んですみません!
突然ですが、ここで「亡国のイージス」全国キャンペーンの一部が決定いたしましたので、ブログにていち早くお知らせをさせて頂きます。
通常の映画宣伝は、出演俳優の皆様が東京にて全国ネットのテレビ・雑誌等の取材を受ける一方で、大阪・名古屋・札幌・福岡といった大都市をキャンペーンとして訪問いたします。
しかし、この「イージス」チームはこれまでとは違います!
今まであまりキャンペーンでは訪問できなかった地域にもおじゃますることを計画しているのです。
本当の意味での全国キャンペーンです。
あなたの街にも出演俳優のみならず“夜光性ペンギン”や“だいだらぼっち”までもが訪れるかもしれません。(“だいだらぼっち”はイラナイという方も多いと思いますが・・・)
キャンペーンでは地元の新聞・テレビでの取材が主になりますが、可能な限り舞台挨拶つきの試写会を実施してファンの皆様とふれあえる機会を作るべく準備を進めております。しかし、残念ながら地区によっては諸事情の関係で舞台挨拶つき試写会が出来ない場所もあります。かような地区では新聞・テレビ等への露出のみになりますが、少しでも皆様とふれあえれば、と考えております。
既に、大阪・名古屋・札幌・福岡の他に仙台・静岡・広島には「あの俳優」の訪問が決定していますし(正式に決まりましたらお知らせします)、これからも続々とスケジュールが決まりつつあります。
そこで現在決定したキャンペーンをお知らせいたします。

《M越通信・キャンペーンスペシャル》5/29
まずはキャンペーンの先陣を切って
○吉田栄作さん 
 6/4 沖縄
 6/5 福岡
 6/6 大阪
※今回はマスコミ取材のみですので、残念ながら皆様にお目に掛かる機会はございません。

○大阪完成披露試写会 
 6/9 於:梅田ピカデリー
 舞台挨拶:中井貴一さん、阪本順治監督、福井晴敏さん 
 ※残念ながらマスコミ向けの試写会のため、一般の方のご入場はできません。
大阪でのキャンペーン、舞台挨拶つき試写会は後日実施いたします。

現在はまだスケジュールの詳細はお伝えできませんが、各地区の新聞、雑誌、テレビ等の掲出日・放映日は追ってご連絡致します。

★★さらに、お知らせです★★
全国各地のスケジュールは今後、《宣伝部・S田》が計画いたします。
皆様から「私たちの住んでいる○○市にも来て欲しい!」というリクエストを受付いたします。(本ブログコメントでは受付はできません)
官製はがきにて
〒104-8150 東京都中央区銀座5-11-1 
日本ヘラルド映画株式会社 劇場マーケティング部
『「亡国のイージス」お願い! S田さん!!』係まで
住所・氏名を明記の上、6/3(金)の消印まで受付とさせていただきます。
※コメント常連の方はハンドルネームも同時に入れて下さい。(もしかしたら訪問の可能性が高くなるかも?)

ご応募いただいた方から抽選で100名様に「オリジナル携帯ストラップ」(これは取材謝礼用のスペシャルストラップですので一般向けには販売致しません)をプレゼントさせていただきます。
      
重ねて申し上げます。
出来る限り皆様のリクエストに応じる所存でおりますが、スケジュールその他の諸事情によりどうしてもお伺いさせて頂ける場所は限られてくると思いますので、その点を予めどうかご了承ください。
今後も《M越通信キャンペーンスペシャル》にご注目下さい!
以上、突然ですが臨時速報でした。       
       

記者 「だからぁ、真田さんのヒゲがどーしたんですか?」
P氏 「どーしたのは真田さんじゃないよホッホッホッホッホッ・・・」
記者 「・・・」
P氏 「ペンギンだよ、ペンギンっうっふっふっ・・・」
記者 「へっ?水曜担当のペンギンのことですか?」
P氏 「この2日間、某出版社で真田さんの集中取材が行われたわけよクックックッ・・・」
記者 「・・・」
P氏 「で、ペンギンも顔出したんで真田さんにマン・ツー・マンで紹介したわけよケッケッケッ・・・」
記者 「・・・それで?」
P氏 「ペンギンのやつ超・緊張しちゃって何て挨拶したと思うっ?ヒッヒッヒッ・・・」
記者 「?」

再現フイルム
ペンギン 「ハッハッはじめまして・・・エッエッ映画すっすんごくカッチョよかったれす!わたしたち出版部隊も精一杯ガンバッテ頂きます!」
真田 「・・・宜しくお願いします」
ペンギン 「あっーーー!ケッケッ敬語まちがいたれす。すみません、しっ失礼しました!」
真田 (笑顔)
ペンギン (泣)

更なる悲劇がペンギンを襲った。
このあと取材場所移動のためメイクさんや衣装さんなどと皆でエレベーターに乗ったのだが気を使って最後に乗ったペンギンに非情のブザーが鳴り響いた。「ブッブーーー」(笑)
ペンギンの名誉のために<弁解>しておくが、彼女は小柄で細身である。決して『M越です!』のような体型ではないのだが。間が悪いとはこういうことなのか・・・(笑)。

P氏 「つまりだなぁ、ペンギンがちゃんとしゃべれずに噛んだってわけだ・・・言葉をなりわいにしてるくせに、ケッケッケッ・・・『わたしたちも精一杯ガンバッテ頂きます』だぁ~カッカッカッ・・・」
記者 「・・・」
P氏 「クックックックックッ・・・天下の『酔筆』も真田広之のあの黒い瞳に芯から酔っちまったってーわけだな、これがヒッヒッヒッ・・・」
記者 「・・・」
P氏 「うん、うん、家財道具も逃げてくわけだわッハッハッハッハッハッハッハッ・・・」
記者 「・・・」

P氏を見ていてつくづく思うことがある。いつかおたまじゃくし氏が言っていた「他人の気持ちがよくわかること」と「他人の気持ちを思いやること」とは全く別のことなのだ。

7月30日に向けて「イージス」は大丈夫なのか? 今回は、許すなっ!ペンギンっ!

                       イザヤ 拝






                             






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[ イザヤ・パンダサン/映画ライター ] / 2005年05月23日
松山善三監督にお会いした。

昭和23年松竹大船撮影所に助監督として入社。
名匠木下恵介監督に師事し監督助手として木下組を支えた後、主に脚本を担当。そして、昭和36年にご自身のオリジナル脚本による「名もなく貧しく美しく」で監督デビュー。
監督作品は、「典子は、今」、「母」、「虹の橋」など15作品ほど だが、脚本は、「人間の条件」、「恍惚の人」、「人間の証明」 に始まり映画だけで100本は超える。同時に東芝日曜劇場など黄金期のテレビドラマの秀作はこれまた100作を超える。それ故か、ご自身は「私の職業はシナリオライター」と即答される。
そして松山さんは日本映画界の大女優高峰秀子さん(通称デコちゃん)のご主人でもある。

取材を終えてもシナリオライター松山善三さんは我々に色々な「映画の話」をして下さった。
特に、木下恵介監督の「作家は絶えず時代を語らねばならない」という言葉には身の引き締まる思いがした。何度も聞いてるハズなのにあのP氏が固まっている。トンカチで叩けば割れるかも知れない。この人、案外好きな人には弱いのかも(笑)。

松山さん 「P君、いつだったか、高峰が話した黒澤先生の話を覚えていますか?」
P氏 「はい。覚えておりまする」(あんたは武士か?)
松山さん 「先日も高峰と黒澤先生の話になってね」
P氏 「あのお話は、後に高峰さんのエッセイ集に収録されましたので何度も読み返しておりまする」(幕末かい?)
松山さん 「今度の映画でもいい出会いはありましたか?」
P氏 「はい。数々の素敵な出会いがありましたでございました」(笑)

昭和12年。13歳で東宝映画に移った高峰秀子さんは矢つぎばやに12本の映画に出演。その中の1本が山本嘉次郎監督の「綴方教室」で、その山本監督にぴたりと寄りそう助監督が「クロさん」こと黒澤明。そこでの「クロさん」のエピソード。
小学校から帰った長屋の娘役が高峰さん。ちゃぶ台の前で一芝居。その時山本監督から、左手の甲に蚊が止まったと思ってそれをピシャリと叩く・・・というアドリブが投げられた。
13歳といっても天才子役の名を欲しいままにした高峰さん。当然フイルムには映らないサイズなので蚊がいるつもりで手の甲を叩こうと。するとカメラのうしろから「クロさん」が現れて高峰さんの前にアグラをかいた。

「おーい、衣装部さん、黒い絹糸くれないかぁ?」

「クロさん」は大きな体を曲げながら黒い絹糸を器用に結んで「蚊」を作り、その「蚊」をそっと高峰さんの手の甲に置いてニッコリと微笑んだ。

高峰さんはエッセイの中では以下のように結んでいる。
「大きな真白い歯が印象的で、人と人との出会いの瞬間というものがあるならば、たぶん、クロさんとデコちゃんの出会いの瞬間は、あのときだった、と私は思う」(「人間住所録」文藝春秋刊)

日本映画界のみならず「世界のクロサワ」とまでその名を知られた巨匠のとっても素敵な一面を垣間見た気がして、ちょっとばかり嬉しくなった。

「亡国のイージス」の製作に密着取材していて本当に嬉しくなるのは、やはり素晴らしい出会いの瞬間である。
海上自衛隊や航空自衛隊の方々。撮影スタッフに製作委員会である「AEGIS ASSOCIATES」の面々。様々な出版社の担当者や地方ロケを支えて下さった自治体の関係者などなど。
様々な人たちが映画「亡国のイージス」に一致団結、エネルギーの全てを作品に注ぎ込む。しかし、映画が完成すればサッとみんな消えてなくなり、その後二度と顔を合わせないスタッフもいる・・・。
こんなことも上述の高峰さんのエッセイに詳しいのだが、本当に限られた時間の「関係」で、だからこそ素敵な出会いに胸が震える時がある。
そして公開日に本当の意味で映画は「完成」する。

松山さんをお見送りして我々はオークラのロビーでまったりとした。

記者 「映画の出会いは刹那的。だからこそ素敵なんですね?」
P氏 「そうだよなぁ~。あと2ケ月半で『イージス』関係者ともお別れだな」

公開が7月30日に決定。P氏は感傷に浸るかのように窓の向うを見つめていた・・・が、突然、 

P氏 「あーー!今日帰ってくんだS常務!あんなにテレビカメラに映りやがって!真田広之よりも映ってたじゃないか!顔がデカいから余計目立つし、だいたいなぁ、暑苦しいんだよ、あの顔は!朝昼晩、揚げ物ばっかり食べてっから、あんな脂ぎった顔になんだよぉ!せっかくの真田さんの南欧での涼しげな笑顔が不快指数100%で歪んじまったじゃねぇか!」
記者 「・・・」
P氏 「だいたいなぁ、映画なんかやってるとロクな出会いなんかありゃしないんだよぉ。 生まれ変わったら絶対にM越やS常務には出会わないからな。覚えてろっ!」
記者 「・・・」

「亡国のイージス」の公開日は7月30日。果たして僕らは無事その日を迎えられるの だろうか? もう一度、許せ!ペンギンっ!

                         イザヤ 拝


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プロフィール
イザヤ・パンダサン
映画ライター/英国の映画学校卒業後、ヘラルド・トリビューンの芸能担当、夕刊フジ等を経て現在フリー。本作の制作全過程を密着取材。好きな歌手はかぐや姫のパンダさん。かのイザヤ・ベンダサンは母方の叔父である、わけがない。
しょうりょうかん
EXILE好き。
夜行性ペンギン
アラビア語は読めても地図が読めない女編集
出雲あきら
夜の演劇ライター。ロケハン先で、風俗通い。
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