夜行性ペンギンさん。わかります、わかります。まっすぐ目を見て話しかけられて、にっこり微笑まれたうえに、うるうるした黒い瞳に見つめられたら・・・。脳の動きは瞬時に止まり、魂も、その場の空気までもすべて吸い込まれちゃって、心臓の鼓動は早くなるは、息は苦しくなるは、言葉なんて出てきやしません。そりゃ、緊張するなってほうが無理な話です。私も同じ経験をしましたから。
時は『亡国のイージス』の撮影の始まる少し前、去年の8月。場所は北京郊外の『無極』撮影現場。アカデミー賞チームのチェン・カイコースタッフ達にガンを飛ばしているP氏をよそに、イザヤ・パンダサンさんと私は暗幕で囲まれた、真夏なのに冷房もないスタジオの隅のほうで撮影を見学しておりました。そんな私たちをみつけた真田さんは、なんと自ら歩み寄られて「ニイハオ、ニイハオ」と満面の笑みと握手でお出迎え。握手した手から、電流が全身を駆け抜け、一瞬にして時が止まり、全身の機能が動きを止め、ええ、そのとき以降の記憶は残っておりません。はい。記憶が戻ったのは日本に戻る飛行機の中。手にはパンダのぬいぐるみ(パンダサンさんのぬいぐるみじゃありませんよ!お間違えなく)。ああ、すみません。まったく役立たずな私を許してください。
あっ、ここで電話のベルが・・・。
えっ、P氏が怒ってるって? 私の仕事は0点だって・・・。しゅん。
また、電話。「もしもし・・・。あっ、M越さん? はいはい。どうぞ・・・」
落ち込んでいる場合ではありません。M越さんからブログメイト、もといブロッガー、もといブログ友の会のみなさまに《M越通信!スペシャル》をお届けせよとの連絡がまいりましたので、しばしM越さんに筆を譲りま~す。
M越です! S?A?T?C?さま、割り込みお許しください。
ここ数日は試写会情報を中心に《M越通信スペシャル》をお届けしてまいりましたが、今日は、『亡国のイージス』関連記事掲載のご紹介です。
① 6月5日日曜日の産経新聞に、トレヴァー・ジョーンズさんの記事が掲載される予定です。ロンドンのスタジオで単独インタビューした特報です。トレヴァー・ジョーンズさんが『亡国のイージス』の音楽に携わるまでの経緯や、日本映画について語っていらっしゃるようです。
② 真田広之さん記事が掲載される雑誌の発売日が決まりました。現在、確定している情報のみをお知らせいたします。
Style(講談社) 7月28日発売号
VOCE(講談社) 7月23日発売号
FRAU(講談社) 7月5日発売号か7月20日発売号
グラッツィア(講談社) 7月1日発売号
Gentry(アシェット婦人画報社) 7月24日発売号
みなさん、手帳にマークして、発売日を忘れないでくださいね。どうぞお楽しみに。では、また。次回《M越通信》もお楽しみに。以上、M越でした!
それにしても、M越さん、よく働きますねえ。そんなに一生懸命働くと、痩せちゃいますよ。大丈夫?
で、先日。夜行性ペンギンさんが噛んだ次の日。再開したのですよ、っと違うよ、再会したのですよ。愛しの‘君’と。前回の記憶喪失のようなことがあってはならないと、足を肩の幅に開き、歯を食いしばり、心肺機能を高めようと腹式呼吸で気合を入れて、またしてもスタジオの隅で立っていた私に気づいた‘君’は、まっすぐ私の目をみて、近づいてきてくださったのです。「カイゲー(注:チェン・カイコーの中国読み)は、まだ終わらないんですよ。CG作ってて・・・」。あ~、北京の続きだ・・・。そう思った瞬間、落ちた私の記憶が戻ったのは、社に戻るタクシーの中。あ~、またしても・・・。
今度こそ、の宣言でございます。私、全国キャンペーンに同伴(ちょっと違うか・・・)、いや、同行させていただきたい気持ちは山々でございますが、息ができなくなったり、記憶をなくしたりしては仕事に差し障りますし、かえって足手まといなのは火を見るより明らか。というわけで、これから一ヶ月間、肉体と精神を鍛えに鍛えぬき、強靭な精神と強靭な肉体とを作り、満を持して愛しの‘君’を全国どちらかの会場にてお待ちする所存でございます。はい。
夜行性ペンギンさん! 酒を飲む合間に一緒に精神と肉体を鍛錬しようじゃありませんか! あっ、でも、その前に、まずは一緒に飲みますか? だいだらぼっちさんにうまいものご馳走してもらいましょうよ。
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