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だいだらぼっちであります。雨だったり、晴れだったり、暑かったり、涼しかったり、はっきりしませんね。「亡国のイージス」公開の頃は夏真っ盛り、入道雲あたりが出ていると雰囲気盛り上がりますね。
入道雲には「西瓜」「かき氷」「麦わら帽子」「虫取り網」「ランニング」などが似合いますね。今週は「かき氷」あたりをテーマにしますか・・・・・・・
と思っていました矢先、小生、なんと「おでん」を食べに行ってしまいました。
「こんな季節におでんですか?」などと質問されそうですが、行ってしまいました。
「おでんには熱燗が一番似合うのではないのか!?」などと詰問されそうですが、行ってしまいました。
「なんでなんですか?」と聞かれても答えられないのですが、行ってしまいました。
でも本当は理由があるのです。
「おでん」が食べたかったのです。
「おでん屋」に行きたかったのです。
先日の断食以来脂っぽいものが苦手になり、「魚」や「うどん」ばかり食するようになっ
てしまいましたが「おでん」もその延長上にあるのかもしれません。
なんたって「ねりもの」主体のメニューですので、見た目よりもあっさりしているのが本能に合ったのでしょうか、夕方突然「おでん」が食べたくなってしまったのです。
よく味のしみ込んだ大根にからしをたっぷりぬって、あちあちと言いながら、はふはふと言いながら食べたくなったのです。
勿論、この季節のことも考慮に入れました。
「大丈夫だろうか?熱くて途中で嫌になったりしないだろうか?」
そう思いながら「おでん屋」の暖簾をくぐりました。大丈夫。冷房はバッチリ効いている。この人工的な冷気さえあれば「おでん」の湯気もまた心地よし。
店も混んではいないが、寒々とした感じではなく丁度いい。
飲み物は道々考えに考えてきた「焼酎の緑茶割り」。
さあどうだ。まずは大根、玉子、(おでんの場合「卵」ではありません。)、ちくわぶ。
からしたっぷり、いやーこの「和がらし」が一番合うのは「おでん」だねー。
・・・・・などと完全にご機嫌モード。何の心配も無く「緑茶割り」飲んでさらにご機嫌。梅雨の「おでん」もいいもんです。
「暖簾」「湯気」「和がらし」「焼酎」「緑茶割り」・・・「おでん」は根っから「和」
の食べ物ですね。
さて「おでん」の「種」にはいくつかのパターンがあります。
①植物そのまま素材系
これは何といっても一番人気。大人はこれを必ずおさえます。
「大根」「じゃがいも」「こんぶ」(野菜ではなく海草ですが)「えのき」「銀杏」
②動物そのまま素材系
これもなかなかの人気者。ちょっとコストはお高め。
「玉子」「たこ」「げそ」「つぶ貝」「牛すじ」
③植物加工系
「こんにゃく」「豆腐」
④動物加工系
「竹輪」「ちくわぶ」「さつまあげ」「つみれ」「すじ」「はんぺん」
⑤組み合わせ系
これは子供に人気の「種」です。でも本当は大人も大好きです。
「ごぼう巻き」「イカ巻き」「ウインナ巻き」「きんちゃく」「うずら巻き」
「ばくだん」「ロールキャベツ」
等々いろいろありますが、皆さんのお好きな「種」はなんでしょう?
小生は「ちくわぶ」なのです。
「なんでなんですか?」と聞かれても答えられないのですが、「ちくわぶ」なのです。
あまり人気の無い「種」らしいのですが、「ちくわぶ」なんです。
でも本当は理由があるのです。
「ちくわぶ」は「おでん」以外に生きる場所が無いからなんです。
「ちくわぶ」こそが「おでん種」の中の「おでん種」なのです!
他の「種」は「おでん」以外でもなんとかなるんです。他の食べ方が存在するのです。しかし「ちくわぶ」だけは「おでん」の客に見捨てられたら生きていけないのです。
だからあんなに、汁をしみ込ませて、あのもともと真っ白な身体をおでん汁の色にに染めて頑張っているのです。
⑤の「組み合わせ系」もいずれも「おでん」のために組み合わされた「種」ですので「お
でん」以外ではあまり使われませんが、所詮「組み合わせ」です。ばらばらにしたらそれぞれ引き取り手がいるのです。どこか行くところが探せるのです。
しかし「ちくわぶ」にはここしかないのです!「おでん」でしか存在価値がないのです。
「亡国のイージス」の中でも仙石先任伍長と如月一等海士が甲板で同じ様な会話をしていました。
「他に行くところ、ありませんから。」
「そうか・・・俺もだ・・・」
二人とも「護衛艦」の上でしか生きられないのです。
この二人だったら「ちくわぶ」の気持ちがわかるでしょう。
「ちくわぶ」も彼らの気持ちが理解できるはずです。
きっと「おでん鍋」が危機に陥ったとき、(例えば「和」の「おでん」が外国の食材に侵されそうになったとき)「ちくわぶ」はきっと立ち上がるのです!
今ですら「ロールキャベツ」や「ウインナー」の様な外来「種」が入っていることも、気に入らないのかも知れません。
でも子供たちの人気「種」なので、やさしい「ちくわぶ」はきっと我慢しているのです。
自分からは決して攻撃を仕掛けないのです。
「おでん」が本当に「おでん」であるための最後の「盾」になろうとしているのです!
皆さん、「亡国のイージス」観て下さい。
そして「ちくわぶ」思い出してください。
きっと皆さんなら「あのシーン」で「ちくわぶ」を想ってグッとくるものがあるに違いありません。保証します。
保証したところで、また来週。