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[ 出雲あきら ] / 2005年08月17日
ブロガーのみなさま こんにちは

いづも(いつも)ありがとうございます。出雲あきらです。

たくさんのコメントなどを頂き感謝いたします。
前回の“期間限定BBS”のコメント欄に書き込みを頂き、
おかげさまでコメント数200を超えて益々盛り上がって
おりますが、携帯を利用されているブロガーの方から
ご意見を頂きました。

これだけのコメント数ですとでは確認する
ことが難しいとのこと。
よって今後のコメントはこちらの“その2”
のコメント欄に書き込みを頂ければ幸いです。

ひきつづき宜しくお願い申し上げます。
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[ 出雲あきら ] / 2005年07月28日
 出雲あきらです。昨晩のジャパンプレミア、すごかったですね。5000人収容のホールが一杯で、しかも登壇者の豪華さ。本当にスケールの大きな映画なんだということを実感しました。終演後、ブログを読んでいただいていた皆様にとうとう出雲あきらの正体がバレてしまいました。P氏により、ペンギン、だいだらぼっち、S?A?T?C?と私が皆様に紹介され、写真撮影会になるとは・・・。さえないオヤジですいません。でも皆様に囲まれての写真撮影、なかなか気持ちよかったです。自分も芸能人になったようでした。(大いなる勘違いですが)ところで、だいだらぼっち氏は大の写真嫌いです。まだ魂を吸い取られると思っているのでしょうが、昨晩の皆様に囲まれての写真撮影会はかなり苦痛だったようです。

 さて、このブログもとうとう最終回です。実は私は4月1日に会社から異動を申し渡され、もう映画製作には関係できないセクションに異動しました。しかし、この「亡国のイージス」だけは何とか最後までやりとげたいと思い、4月からの私への新しいミッションを無視し、周囲の冷たい視線も気にせず、イージスにかかわってきました。まるで仕事の不法占拠状態です。このブログの書き込みに度々登場するみつばちハッチ似のT村は確かに3月までは私の部員でしたが、今は違います。映画が完成してから最後に登場し、活躍してくれた魚介類が一切食べられない仁科は昔も今も私の部員になったことはありません。(彼は、映画が完成してから参加したので、エンドロールにも名前はありません)。加えて、とてもシャイでBLOGの書き込みも自分ではしない、でもこの公式サイトを運営し、グッズ作業や宣伝バックアップ作業に大活躍だったN藤くんにいたっては、確かに4月までは私の部員でしたが、今は何と別の会社の社員です。この3人は今はまったく私に命令される筋合いのない人達ですが、やれキャンペーンでどこへ飛べとか、あの企画書をすぐ作れとか、私の無理難題を聞いてくれ、本当に大活躍してくれました。感謝感謝です。

 そして私もいよいよ本業に戻る時が来たようです。映画の製作はもうできません。思えば、映画の製作をしたいと思い、希望してそのセクションに異動したとき、最初に会ったプロデュサーはこの作品のP氏でした。これは私の映画製作人生にとってはたして幸せだったのかどうか、まだわかりませんが、この時P氏は「ekiden」という映画の企画を持っていました。それからです、P氏とのおつきあいが始まったのは。そしてこの「亡国のイージス」でとうとう8年がたちました。もちろん、だいだらぼっち氏やS常務の方がはるかにP氏との付き合いは長いですが・・。映画はまったく素人であった私をP氏は、やれ日本で一番大きなダムを借りて来いとか、敵役が乗り、後でペシャンコにする車をタイアップで借りて来いとか、ハードルの高い仕事を次々と言われ、本当にいろいろなことを教えてくださいました。この時すでにP氏とだいだらぼっち氏はコンビを組んでおり、二人の間には誰も入れない不思議な雰囲気がありました。(今だにこの二人の間には誰も入れません。まるで、二人は男女の関係のようです)私にとって幸いだったのは、この二人のコンビの仕事ぶりを見ながら様々なフォローをさせていただき、映画の仕事を覚えていくことができたことです。
今回の「亡国のイージス」P氏はまるで修羅のごとく制作から宣伝まで陣頭指揮しました。彼に怒鳴られた人間は何人いるでしょうか。そして、彼は何人もの友人を失ったはずです(笑)。でもP氏なくしてこの作品はありません。こんなスケールの大きな作品を作れるプロデュサーは日本には彼しかいません。その彼ですら、体験したことのないプレッシャーの中での作業だったに違いありません。自分はこの作品を当てるために気違いになると宣言してここまできました。30日は最良の日になるに違いありません。

さて、私に心残りがあるとすれば、私が大変気に入っているある原作本の映画化を見届けられないということです。ただ、この作品はP氏とだいだらぼっち氏が実現してくれるはずです。二人は恐らく死ぬまで、いや死んであの世に行ってからもコンビを組んでこの「亡国のイージス」のようなすばらしい映画を作り続けることでしょう。陰ながら応援しています。

そして、30日、全国の「亡国のイージス」が上映されている劇場が満杯になっているのを見届けた翌日、海外に旅立ちます。(ちょっと格好良過ぎかな)

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[ 出雲あきら ] / 2005年07月21日
 出雲あきらです。このブログも今回を入れてとうとう2回になってしまいました。今週は渥美大輔DAIS内事本部長に同行し、キャンペーンに行ってまいりました。この全国キャンペーンもあとわずか。私も来週25日に再び誰かとどこかの地区へ同行する予定です。
 さて、最終回の1回前にふさわしいネタとして、やはり私はジョンヒ役チェ・ミンソちゃんの話をせざるをえません。ペンギンさんにも書かれてしまいましたが、はっきり言って、出雲あきらはチェ・ミンソにメロメロです。よく年の離れた女性に入れあげてしまい、会社の金に手をつけてしまうなどの破滅の道をたどる中年男のニュースを耳にしますが、今の私にはとても理解できます。さて、これから語るのはそんな中年男の情けない物語です。

私、出雲あきらが彼女に初めて会ったのは、昨年の8月上旬、撮影が始まる1ヶ月前、日本の関係各所にご挨拶に来日した時でした。もちろん、韓国映画好きの私としては彼女が出演した映画「チャンピオン」は早々に韓国で公開されていた時に見ていて、とてもキレイな女優さんだと認識していたぐらいですから、P氏からジョンヒ役にあの「チャンピオン」に出ていたチェ・ミンソに決まったよ、と聞いたときはガッツポーズをとったくらいでした。
 来日2日目、ナマのチェ・ミンソちゃんが私にあいさつに来られました。「はじめまして、私はチェ・ミンソです。」たどたどしい日本語で私に話した瞬間、彼女の大きな目から何か光線のようなビームが発射されたような気がしました。そうです、その瞬間からまるでビーム光線の催眠術にかかったように私は彼女の奴隷と化したのです。その日の夜、早速彼女の歓迎夕食会が開かれました。十数名が彼女を取り囲む会で、運良く目の前の席に座らせていただいたのですが、どうやらチェ・ミンソちゃんはP氏から出雲の人となりをかなり大げさにインプットされていたようでした。(はっきり言えば、出雲はオネエチャン好きだとか、変態であるとか、思いっきりデフォルメされて伝わっていたようです)まあ、P氏が大げさに伝えていただいたおかげかもしれませんが、食事会が進むにつれて、チェ・ミンソちゃんは何と私に対して「P氏から聞いていた方とは全然違います。とても素敵な方ですね。」と言うではないですか。もうすっかり有頂天な私。もうすでに私は彼女の術中にはまっていたのです。寿司が好きという彼女、翌日は、私が個人的に私の地元の寿司屋さんにご招待する約束を取り付けました。
 さて翌日は、昨日とうってかわり少人数の会食です。私は今回、チェ・ミンソちゃんの隣に座りました。食事が進むにつれ、出雲あきらは底なし沼に落ちていきます。昨日に増して、チェ・ミンソちゃんは私にそのキラキラした瞳からビーム光線を出してしゃべるのです。まず、「来日初日にP氏がお寿司屋さんに連れて行ってくださったんだけど、こちらの方が美味しいです。もちろん、P氏には内緒にしてね。」ときました。「そうでしょう。当然ですよ、はっはっはっ。」思わずふんぞり返る出雲。今考えれば、おじさんをのせる悪魔のような発言です。その後はもうめちゃくちゃです。「ソウルのどのあたりに住んでいるの」という私の発言に、きちんと答えてくれるチェ・ミンソちゃん。たまたま、4年前にソウルに40日間仕事で滞在することがあった私ですから、ソウル市内は土地勘があります。だいたいどのあたりに住んでいるかわかったものですから、会話はさらに盛り上がり、「今度、出雲さんがソウルに来られた時は、私の自宅のすぐそばにソウルではおいしいお寿司屋さんがあるので、そこに一緒に行きましょう。」と言うではありませんか。どうですか皆さん、チェ・ミンソちゃんの自宅のそばですよ、そば。そんな場所に行ったら私はどうなってしまうのでありましょうか。(ちなみに、まだ実現してはいない)
 そして彼女はとどめの一撃を私にしたのでした。私の耳元に息を吹きかけながら言いました。「本当に素敵な方ですね、私の日本の“サムチョン”と呼ばせてください。」「いやーいつでも呼んでくれよ。」もうここまでくると、銀座のクラブのオネエチャンと話しているような錯覚に陥ってきます。ん?ちょっと待って、「サムチョン」というのは確か「おじさん」という意味ではないかな・・・。よく韓国ドラマで「オパー」(お兄さん)というセリフがよく出てきますが、韓国の女性が年上の男性を「オパー」と呼びます。私も韓国のクラブに行くと、「オパー」と呼ばれます。チェ・ミンソちゃんは、何で「サムチョン」と言ったのか。でもそうですよね、20才も年上の私に対しては、おじさんですよね・・う~ん。
 そんな、チェ・ミンソちゃんですが、昨年主演した映画「ドンテルパパ」は日本では秋に公開されるようです。そして、最近の韓国タレントブームで、パク・ヨンハが月9に出たり、チェ・ジウが日本の連ドラに出演されるというニュースも伝わってきていますが、チェ・ミンソちゃんもことによると日本のドラマに出演する日も近いかも知れません。(これ以上言えないのが残念ですが)
 そして、いよいよ来週、「亡国のイージス」のジャパン・プレミアのためチェ・ミンソちゃんが2ヶ月ぶりに来日します。さあ、出雲あきらは今回も再びビーム光線の餌食になり、悪魔のような囁きにメロメロになるのでしょうか?もう、どうにでもしてくれ!!
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[ 出雲あきら ] / 2005年07月14日
 出雲あきらです。このブログも今回を入れてあと3回です。思えば、カンヌ映画祭に重いフィルム缶を持ち込んでいた時、まだまだ初日は先だなと思っていましたが、本当に月日が流れるのは早いもので、映画の初日まで2週間余りとなってしまいました。
 そこで今回は私のブログに書き込みを入れていただいた方々から問い合わせをいただいた件についてお答えさせていただければと思います。実は恥ずかしい限りですが、私のオフィスのパソコンからブログのコメントを書き込もうとすると、管理者からロックがかかってしまい、書き込めないのです。(昔、会社からエロサイトばかり見ていた人がいてどうもそれが原因のようです。もちろん、そんなサイトとこのブログはまったく別ですが・・)もちろん自宅からは書き込めるのですが、そんな訳でコメントをいただいた方々にきちんとお答えできなかったことをまずはお詫びいたします。

 コメントの中で一番皆さんが気にされていたのはやはり「亡国のイージス」の海外公開に関してだと思います。カンヌ映画祭でオファーをいただいた後、日本に帰って相手先とメールやFAX等でやりとりをしていますが、今、契約作業が一番進んでいるのが台湾とタイです。この2カ国に関しては9月頃の劇場公開を目指しています。それとカンヌ映画祭の最中にオファーを入れてきたギリシャの配給会社ですが、調査したところ、経営状態があまり思わしくないという情報が入ってきました。(縁起でもない!!)でも大丈夫です。他の配給会社に変えて交渉します。その他の国は、交渉が続いています。これらの国がもっと前向きに(わかりやすく言うともっと高い金額を提示する)なるためにはやはり日本での大ヒットというニュースが必要です。皆さん、是非是非30日以降、劇場を一杯にしてください。その熱気が世界に飛び火しますから!!

 映画「砂の器」ようやく先週見ることができました。やはりすごい作品でした。夕方の回で、リバイバル公開されてから3週間たっていましたが、とても混雑していて、なんと上映終了後に拍手が出ていました。こんな作品聞いたことがありません、まさに歴史に残る作品でした。でも、「亡国のイージス」もきっと歴史に残る作品になることを確信しています。ところで、与古神ヤブローさんから「砂の器」のクライマックスで演奏される「宿命」は交響曲ではなく、ピアノ協奏曲ではないかというご指摘をいただきました。さすがです。正確には「ピアノと管弦楽のための組曲“宿命”」というタイトルです。確かにピアノ協奏曲のスタイルをとっていますが、その後プレス資料等は交響曲「宿命」というタイトルで統一されています。

 さて、いよいよ私もキャンペーンに参加します。渥美大輔DAIS内事本部長に同行して18日札幌にまいります。でも私はあくまでも黒子ですので・・。
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[ 出雲あきら ] / 2005年07月07日
 本年5月21日(土)14:20、我々はカンヌ映画祭のすべての日程を終え、ニース空港のキャフェテリアにいた。チェックインをすべて済ませ、あとは飛行機に乗り込むだけ。窓際のテーブルで、窓際にはだいだらぼっち氏、その隣には私、出雲あきら、だいだらぼっち氏の目の前にはS常務、その隣にはだいだらぼっち氏のお供の二人が座っていた。この5人のフライトスケジュールを見てみよう。
だいだらぼっち氏一行&S常務:
14:55ニース発(AF7705)→16:30パリ着、
17:45パリ発(JL416)→翌日12:35成田着
出雲あきら:
 15:30ニース発(BA345)→ 16:30ロンドン着
19:45ロンドン発(JL402)→翌日15:00成田着

 キャフェテリアでは無事に仕事を終えた5人が、かなり声高にしゃべっていた。もちろん、話題は往きでなぜ乗り遅れたかを蒸し返し、大笑いしながらの会話で、はっきり言って周囲からは浮いていた。だが、今回は出雲あきらがいる限り、乗り遅れなどさせる訳はない。出雲は海外に行く場合は2ウェイの時計を必ず持っていき、下は日本時間、上は現地時間、当然、往きではスチュワーデスの「無事着陸しました。ただいまの時間は○○です」のアナウンスで時計は瞬時にあわせていた。そう、出雲の行動には隙はない。
 14:25、出発の30分前である。ギリギリにのればいいと思っているだいだらぼっち氏一行に「さあ、行こう」と出雲は言った。しぶしぶ立ち上がろうとするだいだらぼっち氏。左を見てだいだらぼっち氏が叫んだ。「上着がない!」だいだらぼっち氏は自分の左側のイスと窓との間にいつもの黒の上着を置いていた。(ちなみにだいだらぼっち氏の服装は常に黒の上下に黒のワイシャツ黒のネクタイである)そして、その上着のポケットには自慢のアメックスブラックカードなどがぎっしり入ったサイフ、パスポート、搭乗券が入っていた。盗まれたのである。窓とイスの間は隙間などなく、前にはS常務が座っており盗られるはずがなかった。しかし本当にないのである。我々はパニック状態になった。あの普段表情を変えないだいだらぼっち氏も動揺をかくせない。
 諸々議論をし、だいだらぼっち氏のお供の1名(A氏)が残り、後は予定通りに帰国することに。出雲は出発まで若干時間があったので、だいだらぼっち氏と二人で空港内の警察に。残ることになったA氏はチェックインした自分の荷物をとりあえず機内から取り戻すためにエアフラのカウンターへ行った。(パスポートが発行されるまでフランスに滞在しなければならないからである)警察では形式的な質問のみ。だいだらぼっち氏も出雲も英語があまり得意ではないのであるが、とにかく二人でなんとか盗まれた状況を説明、判子がおされたペラペラの紙を1枚くれた。(盗難証明書のようである。)次は盗まれたカード等を止めなければならない。まずアメックスへ電話。さすがに自慢のブラックカード、パリのホテルの手配から現金まで手配してくれ、なんでも言ってくれという対応。そこにA氏がエアフラの職員を連れて戻ってきた。その職員は胸を張って言った。「エアフラは責任をもってパリまでお連れします」。出雲はほっとした。これで何とかなる。パリに行き、日本領事館でパスポート再発行してもらえば帰ってこられる。だいだらぼっち氏は言った「もう大丈夫だから行ってくれ」。さすがのヒトデナシの出雲も数少ない友人のひとりであるだいだらぼっち氏を置いてひとりで帰るなんてと思ったものの、実は一人だけロンドン経由で帰る理由はロンドンで買物の予定があったためで、友情よりもやはり買物優先。15:10、多少後ろ髪を引かれる思いでゲートへ。但し、ロンドン便は国際線のため、別のターミナル。田舎の空港とはいえ海外の空港は広い。とにかく走る走る、これで乗り遅れたらシャレになりません、ブログに逆に書かれてしまうかもしれない。でも、何とかギリギリで間に合い、帰国の途につくことに。
 とはいっても、その後、二人はどうなったか心配で心配で、一緒に残ればよかったと後悔する出雲でありました。約3時間のロンドンでのトランジットと12時間のフライトを終え、無事に成田に到着。入国審査所のところで、日本の携帯電話の電源を入れ、パリのだいだらぼっち氏に電話をいれようとします。その時、電話がなりました。着信は何とだいだらぼっち氏、それも日本の携帯電話の番号です。幽霊か?恐る恐る電話に出ます。「今、どこ?」「イヤー、いろいろあったけど、もうとっくに成田に着いて、もう車で東京に向かっているところさ」「えーっ」。
 私のショックはそれはそれは大変なものであった。いったい何がおきたのか、軍用機でもチャーターしたのであろうか?
 ここからは、後日だいだらぼっち氏に取材した話。

 出雲あきらを見送った二人。その後は、パスポートの再発行のため、パリの日本領事館と連絡をとることに。運悪くその日は土曜日で領事館は休み。あの往きで自分の責任を棚に上げて、強気の交渉をした二人はめげるはずはなかった。領事館員の自宅の電話番号を入手し、翌日朝8:00に会うことを約束させた。さあ、今回こそパリ滞在だと少し喜ぶだいだらぼっち氏。エアフラが用意してくれた16:35発シャルルドゴール行きAF7715便に乗り込んだ。シャルルドゴール空港に18:10に到着。まずはJALのカウンターに行ってみようということになり、カウンターに。そこでベテランの女性地上職員にニース空港からの出来事を説明した。一通り説明を聞いたベテラン職員が静かに言った。
「お客様、このまま東京にお帰りになるつもりはありますか?」「はあ?」「今、パスポートを盗まれた証明書をお持ちですよね。加えて、お一人がこの方の身分を保証してくださいますね」。A氏「もちろんです」。「それではゲートまで走ってください」。JALはもう一便東京行きがあったのです。406便の搭乗券を渡された二人。思わず二人で抱擁を交わしてしまったとか。「早く走ってください」の声に現実に戻った二人。シャルルドゴール空港の中を走る走る、機内に乗り込んだとたんに扉が閉まった。
 JAL406便は19:05にパリを出発し、成田には13:55に到着した。出雲あきらの到着1時間5分前であった。
 成田での入国審査も例の証明書とA氏の身分保障で滞りなく終了したとのこと。さて、これだけでは終わらないのはだいだらぼっち氏一行。少々ややこしい話だが、先に帰したお供のM嬢。成田空港で荷物を出てくるのを待ち続けるものの、やはり荷物は出てきません。そうです、だいだらぼっち氏の名前でまとめて荷物をチェクインしてしまっていたのです。当然、お供のA氏がニース空港のカウンターで自分の荷物だけを降ろす手続きをした際に、お供のもう一人のM嬢の荷物はロストの憂き目にあったようです。往きに続いて帰りも荷物を手に出来なかったM嬢。おそらく今後の人生ではこんなにひどいことはおきないでしょう。
 さて、「亡国のイージス」の公開まで3週間余り。映画には運というものがあります。カンヌでだいだらぼっち氏がこれだけ厄落としをしてくれたので、大丈夫です。そして、いよいよ私、出雲あきらもキャンペーンに同行します。どこに行くのか、誰に同行するのかは、乞うご期待!!(誰も期待していないか・・・。)
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[ 出雲あきら ] / 2005年06月30日
出雲あきらです。いよいよキャンペーンが佳境になってきました。P氏は故郷の北海道で大車輪とのこと。お疲れさまです。
ところで、この私のブログですが、他の方に比べて書き込みが極端に少ないのです。大変気にしております。そこで最終回に向けてあと5回、多くの書き込みがあるように内容を強化していきたいと思います。
皆様、幻冬舎文庫から発売中の、「水平線の光の中、また逢えたら another『亡国のイージス』ジョンヒ~静かなる姫~」はもう読まれましたか?原作にはないジョンヒのアナザストーリー、とてもせつないラブストーリーでしたね。なんと、この本を原作としたラジオドラマが放送されることになりました。放送日は、7月11日(月)~14日(木)18:50~19:00の4回連続です。今わかっている情報はこれだけです。メインの登場人物はジョンヒと古屋研太の二人です。声優さんは誰になるのでしょうか?きっと決定しだいどなたかが書き込みをしてくれるでしょう。ところで、ジョンヒは確か口がきけないはず。どうやってラジオドラマにするのだろうか?

さて、もういきなり来週の予告です。5月にこのブログに書いて大変反響を呼んだカンヌレポートですが、2ヶ月経って今明かされる衝撃の事実、「乗り遅れた、だいだらぼっち」の続編、「○○○された、だいだらぼっち」を次週はおおくりします。ハプニングは往きだけではなかった!!2ヶ月にわたる、だいだらぼっち氏との粘り強い交渉の結果、このブログへの掲載をようやく許可いただきました。乞うご期待。     
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[ 出雲あきら ] / 2005年06月23日
出雲あきらです。今、東京では東劇という映画館であの日本映画の傑作、野村芳太郎監督作品「砂の器」のデジタルリマスター版が上映されています。最近では、SMAPの中居くん主演でテレビドラマにもなりましたが、あのドラマは、松本清張さんの原作をベースにしたのではなく、この映画版のドラマ化でした。
実は、映画で最も好きな作品を1つあげろと言われると、私は必ずこの「砂の器」をあげます。1974年に公開され大ヒット、そしてその年の数々の映画賞を受賞した傑作です。忘れもしません、この映画が公開された時、私は高校受験を控えた中学三年生でした。(う~ん、年がばれる・・)本当に連日寝る間もなく厳しい受験勉強していましたが、評判を聞いてこの映画を見に行って、はまってしまったのです。とにかく感動・感動で、ラストのクライマックス45分間は涙でスクリーンが見えませんでした。それからです、私の「砂の器」追っかけが始まったのは。ロードショー中、何度も見に行き、二番館、三番館に移っても都内のあらゆる映画館に見に行きました。当時は「ぴあ」はまだ発刊されておらず、連日新聞の映画案内で確認して行っていた記憶があります。
上映が終わって、半年たった頃だと記憶していますが、中野サンプラザで東京交響楽団による交響曲「宿命」の演奏&「砂の器」上映会というイベントがありました。交響曲「宿命」はこの映画のクライマックスで演奏されるもので、この曲のすばらしさがこの映画の感動の大きな要素になっているのは間違いありません。その曲を映画と同じ東京交響楽団が生で演奏してくれて、映画も上映してくれるというイベントに私が行かない訳はありません。当日は、何と出演者による舞台挨拶もありました。もうロードショウが終了している映画の1夜限りのイベントに出演者の舞台挨拶というのは異例のことでした。内緒の話ですが、当時私はオーケストラに所属して音楽をたしなんでおり、この交響曲「宿命」がいたって気に入っていて、当日はこっそりカセットテープに演奏を録音してしまいました。もちろん当時はカセットテープというものが普及しだしたばかりであり、クオリティは今から考えると話になりませんでしたが。(松竹の方々、東京交響楽団の方々、ごめんなさい)
それから間もなく、この「宿命」が入った映画のサウンドトラック版のレコードと、交響曲「宿命」だけのレコードの二種類が発売され、もちろん購入。中野サンプラザで違法に録音されたカセットテープを聞くことはなくなったのでした。
 その後、テレビで放送されれば(最初の放送はTBSの月曜ロードショ-だと思います)ビデオに録画し、ビデオが発売されれば購入し、もちろんDVDも持っています。もうこの映画のことを書き出すと止まりません。
 そんな「砂の器」が松竹さんの周年事業の一環だそうですが、最新の技術で、初めて上映された頃の映像を取り戻し、しかも、音楽が当時の2チャンネル・ステレオから5.1チャンネルのドルビー・デジタルにグレードアップされたそうです。やはり歴史に残る傑作といわれる作品だけあります。でも、私たちがかかわった映画「亡国のイージス」も必ず歴史に残る作品になると思います。今、配給会社さんでマスコミ向けの試写会が開かれていますが、連日15分前には満席になってしまい、入れなくてお帰りになる方が続出しているそうです。まず、この試写会の熱狂ぶりが普通ではありませんし、見終わった方の熱狂ぶりも普通ではありません。7月30日全国の映画館がとてつもないことになるかもしれません。
さて、映画「砂の器」デジタルリマスター版、先週の土曜日から公開されましたが、実はまだ見にいけていないのです。今日は、これから「亡国のイージス」の会議が「砂の器」が上映されている映画館と同じビルであるので、終了後見に行ってみようかと思っています。
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[ 出雲あきら ] / 2005年06月16日
出雲あきらです。昨日、あの赤いシリーズがリメイクされ、放送されました。視聴率は東京地区で16.5%、先週までの4回の平均が9.2%という枠でしたので、大健闘ということでしょうか。TBSとしては20%超えをねらっていたとは思いますが。この放送された枠ですが、水曜プレミアという名前で、本来は映画が放送される枠でしたが、最近はK-1や織田裕二くんがアフリカを旅したり、今回のようにスペシャルドラマを放送したりしています。どうしてか、それは最近、映画をテレビで放送してもかつてのように視聴率がとれないようになっているのです。ちなみに、先週のこの時間はあのサッカーワールドカップ出場がかかった北朝鮮戦の真裏で放送された「バットマン」が7.3%でした。この数字をどう見るか?でも、あのサッカーの試合を見ずに、バットマンを見ていた人達がこんなにいるというのも不思議ですよね。
 さて、昨日の「赤い疑惑」の内容ですが、正直言ってウ~ン?という感想です。「冬の
ソナタ」をはじめとする韓国ドラマが赤いシリーズを参考にしているのは衆知のとおりですが、その韓国ドラマブームを受けて、本家赤いシリーズをどう現代にリメイクするかという点に注目が当然ながらあつまります。ところが、今回のはリメイクではなく過去の作品の模倣でした。時代設定も昔と同じ、脚本も恐らくほとんど同じで、なんと音楽まで同じであった気がします。これではただ役者を代えただけで、昔のあの役者さん達よりテンションは当然落ちることになりますので、なんとも味気ないドラマになってしまっていました。リメイクとは、ただの物まねではなく、時代設定はそのままでも新しい知恵を入れるものではないかと私は思います。もう、ドラマも映画も韓国にかなわないのでしょうか?
そんなことはありませんよね。

さて、しばらく海外と日本を往復していましたが、いつの間にか日本は梅雨入りしていました。今日も雨模様の気が滅入る天気ですね。映画「亡国のイージス」の公開に向けて、今、全国津々浦々、スタッフ&キャストが飛び回っていますが、皆さん梅雨にも負けずがんばってください。出雲あきらも「亡国のイージス」キャンペーンでどこかの都市に行くかもしれません。そして、7月30日の公開日には全国的に梅雨も終わり、晴天での初日といきたいところです。


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[ 出雲あきら ] / 2005年06月10日
出雲あきらです。先週は韓国に行き、帰国後すぐにニューヨークに行っていました。私はこの時期、11年間連続で出席しているものがあります。トニー賞授賞式です。トニー賞、それはこの1年間にブロードウェイで上演されたミュージカル、プレイに与えられるいわば演劇のアカデミー賞です。まず、日本人で11年もこの授賞式に出席している人はいませんし、ブロードウェイ関係者に話しても、皆ビックリされます。ここまで連続していると今年だけ行かないと、何か気持ち悪いので、イージスのスタッフの方には申し訳なかったのですが、行ってきました。
このトニー賞は毎年6月の第一日曜日に行われ、会場は今年も6000人収容のラジオシティ・ミュージックホールでした。ホスト役は3年連続で映画スターのヒュー・ジャックマン。昨年「ボーイ・フロム・オズ」でブロードウェイデビューした彼は、ブロードウェイでも大人気。(この作品、今、ジャニーズの坂本昌行主演で上演中ですね)
今年のミュージカル作品賞は「モンティ・パイソンズ・スパマロット」という作品が受賞しました。この作品はあのモンティ・パイソンの映画版「モンティ・パイソン・ホーリー・グレイル」をベースにブロードウェイをすっかりパロディ化してしまった抱腹絶倒ミュージカルです。日本では上演されるとは思えませんので、ニューヨークに行かれる方は是非とも見て欲しい作品です。
ところで、このトニー賞授賞式、毎年、受賞者がとってもすてきなスピーチをしていますが、さすがに英語力のない私は、帰国後NHK-BSの字幕入りの放送を見て、「なるほど、こういうことを言っていたのか」と納得していたのですが、どうやら今年は放送がなさそうなのです。その理由は、一連の受信料不払い続出で、NHKの編成予算カットでトニー賞の放映権料を払えないとか。皆さん、思うところはあるかもしれませんが、受信料は払いましょう。
ということで、しばらく留守をしていましたが、映画「亡国のイージス」公開まで2ヶ月をきりました。出雲あきらも公開まで、イージスモード、一直線です。


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[ 出雲あきら ] / 2005年06月01日
M越です!
突然ですが、出雲あきらさんは1回休筆です。突如プルコギを食べに韓国に旅立ってしまったのです。あれ?日本兵を捜しにミンダナオ島だったっけ……?
それはともかくとして、今回は私、M越がピンチヒッターとして書かせて頂きます。
題して
《M越通信試写会スペシャル――整理してみましたがいかがでしょうか》版!!
ふみやすさんからのご質問にもありました通り、ここ数日来の私の試写会に関する説明が皆様方を余計混乱させているようでして、先程P氏からメッタ斬りにされたばかりです。
ホントに申し訳ございません。
以下にもう1度整理をいたしまして、試写会の種類別にご説明をさせて頂きます。


(直前試写会状況)

1:本ブログ主催『お願い!S田さん』企画試写会 
“これが史上最大の作戦の前哨戦”
・昨日ブログで告知をした「大阪完成披露試写会5名様ご招待」も含みます。
・全国キャンペーン実施場所の試写会にブログ参加者を優待ご招待!
・地区により俳優の舞台挨拶も検討しております!
・S常務、だいだらぼっち他ブロガーが皆様の前に登場する可能性もあり、です。

  
2:「モーニング」「別冊フレンド」主催シークレットプレミアム試写会
・会場は東京都内某所
・7月12日、13日の2日間を予定
  
※詳しくは夜行性ペンギンさんの「愛があればダイジョーブ」の回をご覧くださいか。
※場所・時間等詳細は決定次第お知らせいたします。


3:史上最大の作戦!全国50箇所!!講談社連合試写会開催
・講談社30誌にて告知
週刊少年マガジン、月刊少年マガジン、マガジンZ、ヤングマガジン、モーニング、アフタヌーン、イブニング、マガジンSPECIAL、コミックボンボン、BE・LOVE、別冊フレンド、別フレViva!、デザート、Kiss、FRau、ViVi、VoCE、Style、Grazia、週刊現代、月刊現代、小説現代、FRIDAY、おとなの週末、ベストカー、TOKYO☆1週間、KANSAI1週間、クロスワードin、ウォーキングマガジン、FENEK
・ワーナーマイカル各サイトにて、6/2~7/6の期間中、劇場内告知展開いたします。
・ブロガー参加の可能性あり

①東京:ジャパンプレミア試写会7月27日(水)
*東京国際フォーラムA 750組1500名様 開場18:00/開映19:00(予定) 
②大阪:7月28日(木) 厚生年金会館芸術ホール 550組1100名様
③名古屋:7月26日(火) 中小企業センター 340組680名様
④福岡:7月26日(火) 明治安田生命ホール 210組420名様
⑤札幌:7月27日(水) アーバンホール 110組220名様
*②~⑤の4会場ともに、開場18:00/開映18:30(予定)
⑥全国45会場 ワーナー・マイカル・シネマズ
7月19日(火) 開場18:30/開映19:00
*ご希望の会場(最寄りのワーナー・マイカル・シネマズ)を選んでご応募ください。会場一覧は、http://www.warnermycal.com/ にてお調べ頂けます。


以上ご説明をさせて頂きました。
これでよろしいでしょうか、ふみやす様。ウザいなんてとんでもありません。これらの試写会が、お外へお出になるいいきっかけになりますよう、関係者一同、お祈りしております。

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イザヤ・パンダサン
映画ライター/英国の映画学校卒業後、ヘラルド・トリビューンの芸能担当、夕刊フジ等を経て現在フリー。本作の制作全過程を密着取材。好きな歌手はかぐや姫のパンダさん。かのイザヤ・ベンダサンは母方の叔父である、わけがない。
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Sは酒、Cは千鳥足。酔ってつぶやくオンナの本音
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