だいだらぼっちであります。春ですね。いい季節です。花粉症のかたがたには申し訳ありませんが、小生にとってはこの3月から4月にかけての2週間が1年で最も過ごしやすい時期です。普段歩くのが大嫌いな小生がついふらふらと散歩にでかけてしまうこともあるのです。
先日そんな感じで銀座のある鰻屋にふらふらとはいりました。鰻の薀蓄などもう聞き飽きていらっしゃると思われますので、ここでは省略いたしますがここの店は、注文を受けてから鰻をさばくのでかなりの忍耐力が必要です。だいたい40分位は待たなければなりません。したがって客は一人の場合は本を読んで待っていることが多いわけです。二人以上の場合は会話をしています。十分過ぎる時間があるので、色々なことを語るわけです。隣の客は20代のカップルでした。どうやら映画好き、芸能界好きらしく、小生の興味をひく話題が続いていました。その中で・・・
「ねえ、今度何とかのイージスって映画あるじゃない。面白いの?」
「ぼうこくだろ、ローレライと同じ作者のやつだよ。いいんじゃない。」
「某国ってどこの国なのよ。日本?」(おい違うよ)
「日本だったら日本のイージスっていうんじゃない?某国っていうからにはヤバイとこだよ。イラクみたいな。」(ますます違うよ)
「イラク?ヤバく無いじゃん。北朝鮮じゃないの」(違うけど近くなってきたな)
「そうかも。某国ったら北朝鮮だよな。」(まあいいや)
「じゃイージスって何?」
「知らねえけど人の名前じゃないの?」(おい!)
「犬とか」(おいおい!!)
「それはクィールだろ」(ああー)
おいおい大丈夫かよ。全然違うじゃないか。でもここで声をかけたら確実に変なおやじだな。「おじさん誰?人の話聞いてんじゃねえよ。」なんて言われるのがオチだな。我慢我慢。
「戦争もの?」
「そうだろ。」(ちょっと違うぞ)
「誰がでるんだっけ?結構すごいんでしょ。」(そうそう)
「ほら真田広之とかさ、」(いいぞいいぞ)
「ええ?真田が北朝鮮人やるの?」(もういいや)
「だろう」
という感じの時彼らに鰻が到着した。よかったよかった。
彼らは40分待った鰻を10分で食べ終わり、颯爽と去っていったのである。
小生は何ともいえない不思議な気持ちになり鰻をただただ待っていたのである。話題になっていることは素晴らしい。あとちょっとだね。正確な情報はこれからじっくり発信していけばいい。
鰻はとても美味かった。
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