映画「亡国のイージス」とは、直接関係ありませんが、撮影に全面協力
した海上自衛隊の話です。
ずいぶん前のことですが、長崎県にある大村航空基地から訓練のため
飛び立った哨戒ヘリの話です。
真夏の暑い夜、五島灘での戦術飛行訓練を終え、帰投中のそのヘリの
クルーは、長崎市上空でなにやら発光体が飛行しているのを発見しました。
すでに長崎空港の運用時間外であり民間機の可能性はありませんでした
し、それ以前にその発光体は、明らかに航空機とは異なる飛行パターンで
稲佐山付近を飛行していました。機上のレーダーにはその発光体は、映っ
ていませんでした。
パイロットは、大村基地の捜索用レーダーにこの発光体が映っていないか
を問い合わせました。
しかし、帰ってきた答えは、長崎市上空に飛行しているのは、自分たちの
ヘリだけとのことでした。
パイロットは、直ちにその発光体を追跡すべく、降下、接近していきました。
発光体は、ゆっくりと移動を続け、稲佐山の影に回り込んでしまいました。
パイロットは、再度上昇し、山頂の全周を偵察しましたが、発光体を見つけ
ることはできませんでした。
あれは何だったのだろうと、話しながらクルーは基地に帰りつきましたが、
その話を聞いた他の隊員たちは、夢でも見たんだろう、というばかりでした。
空の上、陸岸を遠く離れた洋上などでは、信じられないようなことがあるん
ですよ。これからも、海上自衛隊に関連した、こんな話を機会をみて書き込
みたいと思っています。お楽しみに。
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