素晴らしき茜空の会

作品の感想を心ゆくまで書きなぐります。仮面ライダー キバ→ブレイド→アマゾンズ→クウガ→アギト→龍騎→響鬼→カブト

仮面ライダーエグゼイド 第23話「極限のdead or alive!」

2017-03-19 23:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
黎斗に対抗するには、貴利矢が遺したシステムがデータとして入った新型ガシャットに頼るほかない。飛彩は新型ガシャットの分析を急ぐ。バグスターの遺伝子を書き換える力を持つ新型ガシャット。飛彩は、マイティブラザーズXXを生み出した永夢なら使える、と判断。ゲンムXと戦うエグゼイドに新型ガシャットを託すのだが・・・。


黎斗が消滅して、ここで第2章完結、ですね。
黎斗がラスボスかと思ってました。違ったのか。

さて仮面ライダーではしばしば、
「大勢の命を救うために一人の命を犠牲にすること」
の是非が問われてきました。
たいていの場合、その「一人」は無辜の市民があてられるんですが、
今回の「一人」は、すべての黒幕である檀黎斗なわけで。

「あいつをぶっ倒さなきゃ、また誰かが犠牲になるのわかんないの?」
と叫ぶニコちゃん。
「あの男の命か、大勢の命か。お前はどっちを取るんだ?」
と問い詰める大我。



対してドクターとしての立場を貫く永夢と飛彩。

「仮面ライダーである前に、僕はドクターです」
「俺たちドクターの仕事は、人の命を奪うことじゃない」
「命に優先順位なんてつけられない」


再度、黎斗の前に立った永夢は「ゲンム、お前の運命は、俺が変える」と宣言し、
彼の中のバグスターウィルス抗体をリプログラミングすることで、このゲームから強制退場させる。
「僕は、黎斗さんの笑顔を取り戻したい」

だが残念なことに、黎斗の笑顔は「宝生永夢を屈服させること」にあり、
永夢のこの行動自体が、彼にとってこれ以上ない屈辱だったと思う。
結局、天才に対する嫉妬で邪道に落ちた彼の魂は、誰にも救うことはできなかったんじゃないかな。
それこそが、悪魔に魂を売り渡すということだ。

そしてなにより。自分を、自分の大切な人を、周りの人たちを不幸に陥れた相手に対して
自分の患者として平等に救いの手を差し伸べる永夢の慈悲深い行動は、逆に恐ろしさすら感じる。
黎斗を救うことができなかったと、屋上でひとり泣く永夢。
黎斗が喩えたように、それは水晶のように強く純粋で、
清濁併せ呑んで生きている他者とは圧倒的に違う何かを感じたりします。深読みしすぎかな。

それはさておき、永夢の変身する表情がどんどん格好良くなってきてて、
今回の二度目の変身とか、表情も声もめちゃくちゃ格好良かったですね!!!


貴利矢の残した「リプログラミング」

「監察医はずっとおまえの秘密を調べていた。その理由は、バグスターを根絶するために、
 世界で初めてのバグスターウィルスを探していたからだ」
「ビンゴ、だからレーザーは消されたってこと」


「アウトブレイク」という、パンデミックを描いた映画を昔見たんですが、
解決の鍵となったのが、感染源となった一匹の猿だったんですよね、たしか。
バグスターウィルスは分裂するごとに変異を繰り返してきたんですが、
オリジナルである永夢には、すべてのバグスターウィルスのベースとなっている完璧なデータがある。
だからこそ貴利矢はそれを探していたし、リプログラミング最後の鍵になり得たのかなぁとか。

とは言え、簡単に完成には至らないんですが、
焦る永夢に対する飛彩の言葉が、熱かった。

「おまえはマイティブラザーズダブルXを生み出した。その理由は、おまえ自身にある!」
「お前の体内のウィルスは、すべてのバグスターを、すべてのガシャットを生み出した根源。
 お前にはガシャットを生み出す力があるはずだ」
「永夢!永夢、おまえの運命はそんなものか、
 お前が信じた監察医は、お前にすべてを託したんだぞ!」


ただひたすら、貴利矢のデータと永夢の力を信じ、声を、気持ちを送り続けるんですよ。
なんかさ、序盤は自分の力だけを信じ、周りの人間など「ノーサンキュー」と拒絶していた飛彩が、
他人の力を信じ、お前なら出来ると声援を送り続けるという状況がさ、
なんかすげぇ、すげぇよこの展開!って。すごいよね、飛彩。

っていうか、研修医じゃなく「永夢」って呼んだの、初ですか?

結局のところ、ゲームの鍵を握っていたのはオリジナルのウィルスを持ってる永夢だったんだよな。
赤い瞳に切り替わったときが、オリジナルのウィルスが顕在化してる状態なのかな。
13話、ダブルマイティのガシャットを完成させる永夢に愕然とする黎斗の姿がありましたが
今にして思えば、いや起動できて当然じゃね?っていう気が。少なくとも、即死する展開ではないよな。

だから黎斗の最大の反省点は、自分自身をバグスターウィルスの宿主にすべきだったってことだよね。
そうしていれば、自分が新しい生命体の父祖として君臨することができたし、
リプログラミングという最強の力も手にすることができたかもしれないよね。

とは言え、永夢もどこまで自分自身を残しているか曖昧な状態なので、
自分がウィルスの母体になったところで、黎斗の自我も飲み込まれる可能性もある。
天才に対する嫉妬に狂った状態でゲーム病を発症してバグスターに乗っ取られたら
世界は瞬殺で即終わっていたかも。うーん、永夢のおかげで結果オーライか、今んとこ。

さて、ラノベなんかでもよくあるのが、
他の能力者の力を無効化、無力化、中和、リセットできるキャラが実は最強という設定。
ツイッターでも指摘されていましたが、バグスターウィルスを初期化できるということは、
敵のみならず、味方のライダーをも無力化できるということで。(今回のゲンムのように)

現時点の永夢を見る限り、悪用の心配はないと思うんだけど、
ゲームバランスを崩すほどの最強の力が存在するというのは、なんか不安な気もします。


パラド。

トリックスター的な立ち位置にいますが、彼の存在はデジタルというか、
「面白いor白ける」という基準で、0か1かにはっきり分類されていて。
黎斗の存在は、バグモンを葬った時点でパラドにとっては「白けるヤツ」に分類されてしまったんだなと。

「あいつは自分が神だと勘違いしている。
 俺たちバグスターを生み出しておいて駒に利用する、むかつく奴だ。だから気にすんな。
 あいつはすでに、心も体も死んだようなもんだ。
 とどめを刺したからって、命を奪ったことにはならない」


いや死んでないけどね、なんなら、今が一番生き生きしてるけどね。
でもパラドにとっては「むかつくヤツ=不要=死んだも同然」が等号で成立しちゃうんだ。

「ああ、やっぱり不便な生き物だな、人間っていうのは」

このセリフの意図は「死んじゃうから」ってことでいいのかな。
しかしいまさらですが、パラドは何のゲームのバグスターなんだろうね。
前にも書いたけど、16話の「打倒MのParadox」っていうサブタイがすごく気になるんですよね。
エグゼイドのサブタイって、ダブルミーニングの場合が多いし。

うーん、もしもだけど、もしもパラドが「もう一人の永夢」だったとして。
それも、黎斗の人生を狂わせた才能の持ち主、天才永夢の性質を受け継ぐものだったとしたら。
黎斗が文字どおり命まで賭けて作り上げようとした最高のゲーム「仮面ライダークロニクル」を
もっとも憎むべき才能の持ち主に横取りされ、彼の手によって完成させられてしまうことになるのでは?

これは根拠のない妄想なので、まぁ読み違えの可能性も高いとは思うんですけども、
もしもそうだったとしたら、報われなさすぎるよ社長・・・。


その他。

・「一両日中に檀黎斗の陰謀を阻止できなければ、君たちドクターをCRから除名、
  仮面ライダーの資格を剥奪することを決定した」
 という衛生省からの通達。すでに剥奪され済みの大我がにらみつける目線がいい。

・「どこかで見覚えがあるはずだ」という飛彩の言葉に
 「そういえばこどもの頃」と記憶を手繰り寄せたのがオレンジの「永夢」で、
 それに対し「そうなのか」と他人事のように相槌をうつのがグリーンの「M」
 この反応の違い、何気に怖い。Mは記憶を持ってないとか?

・「ドレミファビートの感染者はどこだー!」と叫ぶ黎斗ですが、
 ポッピー!ポッピーがさっき近くにいましたよ!っていう。気付かれなくてよかったね。

・多くのバグスターを単なるデータ、単なる駒として扱っていた黎斗が、
 最後は自身もデータとしてバグヴァイザーに取り込まれるとか、いいですよね。

・来週はとうとうグラファイトも復活ですが、
 やっぱりポッピーとグラファイトがクロニクルのデータに利用されるんだろうか。
 ポッピー、消える?消えないよね? ダークポッピーとかにもならないよね?
 (先が読めないから大丈夫とは言い切れない)

・こども雑誌の表紙に出ていて、早い段階で目に入ってしまってたマキシマムさん。
 このデザインはないわーありえないわーと激しく思っていたんですが、
 なんかもう展開がすごかったのでデザインとか全然気にならなかった。
 うん、まぁ冷静に見るとダサい以外の感想出てこないけども。



最後に。
やっぱりこの第2章をこれだけ盛り上げたのは檀黎斗というキャラクターであったし、
それは岩永さんの怪演のおかげだと思う。
本当に、瞬間瞬間を全力疾走で演じきってくださったこと、素晴らしかった。



放映直後にアップされたご本人のブログが、黎斗の思いを補完していて
今回のエピソードは彼のブログとセットで楽しむべき作品だなぁと思ったので
いつでも読めるように自分用メモ貼っておきます。檀黎斗、本当にありがとうございました。



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ジャンル:
特撮
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