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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダースナイプ Episode.0

2017-07-12 09:10:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
■ 第2話「戦友にbarrel」

花家大我は「適合手術」を受け、仮面ライダースナイプとなってバグスターと戦い始めた。しかし孤独な戦いの中で、いつしか彼の肉体は限界に近づいていた。そんなとき、新たなゲーム病患者・百瀬小姫がCRに運ばれてくる。大我はオペを開始しようとするが・・・。


「仮面ライダーエグゼイド Blu-ray COLLECTION 2」の特典映像として収録されている
「仮面ライダースナイプ」の 感想です。
当記事はネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください。

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「僕を見ろ、大我!」

第一話では、それでも「この俺が変身して・・・戦う・・・?」みたいな
ちょっとしたワクワク感すら漂う雰囲気あったんですが、
第二話は完全に心が痛い展開オンリーです。全方位的にキツイ。

さてとうとう小姫ちゃん登場です。
笑顔で「オペが終わればすぐにでも退院できるよ」と告げる大我ですが、
その先の未来を知ってるからさぁ・・・ねぇ・・・。

「聖都大学の医学生」とのことで、そういえば飛彩のクラスメイトだから当然ですが
小姫ちゃんもドクターを目指していたのか。
彼女の思い描いていた未来、叶うことのなかった未来、ほらねもう全方位的にキツイ。

そしてプロトガシャットの危険性たるや。

「君は自分に酔ってるだけだ!」

予告でも使われていたその言葉は、
戦うことを理解されない大我の孤独を表してるのかと思ってたんですが、違った。
牧さんは大我以上に、ゲーム病やプロトガシャットの恐ろしさを知っていた。

プロトガシャットは、使用者の体をむしばむ以上に、その精神をむしばんでいく。
本編序盤の「ゲームに魅入られた男」そのままに、
本来の明るく眩しかった花家先生が、その人柄を変えていく。

そして最後。大我の目の前に在るのは、
血にまみれたゲーマドライバーだけ。

ていうかさ、もうさ、黎斗のせいじゃんか全部!
「適合手術を受けさせてください!」と叫ぶ大我に背中を向けたまま
ニヤリと笑う黎斗! お前、お前なぁ!!!

黎斗は、本編でも別に改心したとかそういうわけじゃなく、
信念そのままに、行き掛かり上で仲間として行動してるだけで。

もう、信念をもってあれだけの悪事を働いてるわけですから、
むしろ簡単に説得されたくらいで改心されたくない、改心しちゃいけないと思うんですが、
それにしても悪人なんですよ、マジ悪人なんですよ、この人。
下手すると、大我がプロトガシャットで受けてる精神汚染すら
副作用ではなく、設計通りの仕様、という可能性すらある。

彼は絶対に許されるべきではないし、幸せなハッピーエンドを迎えてはいけないと思うんだけど。
でも、そういう揺るぎない信念をもち、まっすぐ目的に進む姿はめちゃくちゃ格好いいし、
大好きなキャラクターの一人なのだ。地獄に落ちる姿は見たくないのだ。
そんな行き場のないことを考えて七転八倒しています(が、別に私がどうこうできる問題ではない)

さて次回はいよいよグラファイトさんの登場ですよ。

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仮面ライダーエグゼイド [裏技] 仮面ライダーレーザー

2017-07-11 08:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
貴利矢のパソコンに残された宝探しゲーム「爆走トレジャー」 さっそくゲームに挑戦する永夢と飛彩。ゲーム世界に隠されたお宝とは何なのか。そしてゲームをクリアするのはいったい誰か!?


てれびくん 超(ハイパー)バトルDVDである。



「てれびくん6月号をチェックだ!」と言われたんですが、
チェックしなかった。様々な媒体で展開される裏技シリーズに
「ファンだからって、どこまでもついていくと思ったら大間違いだー!」
っていう心境だったからだ。

結果。どこまでもついていった。世の中、惚れた方が負けである。

それだけモタモタしてたので、当然6月号は買えなかったんですが
好評につき、7月号にも応募ハガキがついてたんですよね。
書店でそれを発見して思わず、テレビマガジンに伸ばしていた4歳児の手を強引にさえぎり
てれびくんを選ばせたよね。いやもう仕方ないよねこどもが欲しがるんだから!(やらせ疑惑)

というわけで。
遅ればせながら我が家にも届きましたレーザー。当然ガシャットなし版です。
お値段は、てれびくん本体+申し込みハガキの切手代+2,000円也。
本編約17分。おまけ映像は仮面ライダースナイプ・エピソードゼロの予告です。

感想。

唯一!唯一残念だったのが!
これ、貴利矢復活前に見たかったなあぁぁぁ!!!

レーザーターボが出てきた34話が6月1週、
黒貴利矢が出てきた35話が6月2週なので、
最速で届いた人が、ギリ間に合ったかどうか、って感じ?
せっかくなら、貴利矢が死んでるうちに配布できたら最高だったのに。もったいない。

時系列で言うと、監察医の残した処方箋(21話)からクロニクル発動直前(24話)あたり?
裏技シリーズなので本編のような殺伐さはなく、
ひたすらのどかです。のどかです。それが良い。
各キャラのコミカルな動作が、もう本当に素晴らしいです。なごみ。

それでいて、さりげなく本編にからむ設定。
消えた貴利矢がどうなっていたのかを想像させてくれる内容に、
きゅんとくるセリフ、胸が熱くなる展開もあって、
ラストのカットも、これまた本編につながるいい絵なんですよ。

本当に!本当に!
これ貴利矢が死んでる間に見たかったなぁって!!!
(絶叫)(大事なことなのでもう一回言いました)

これは超!超!お勧めな作品です! 何度見てもニヤニヤできるぞ!

仮面ライダーエグゼイド 第38話「涙のperiod」

2017-07-09 22:45:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
瀕死の重傷を負って病院に運び込まれた大我。緊急手術が必要となり、飛彩が執刀することに。しかし、正宗は飛彩に大我の手術を許可するかわりに、ある恐ろしい条件を提示する。その条件とは・・・。 一方クロノスは永夢の変身する力を奪うため、パラドを執拗に狙う。そんなパラドを守るため、ゲンムとレーザーターボが協力してクロノスに立ち向かう。


小姫ちゃんの主治医であった大我は、
同時にまた、飛彩の主治医でもあったんじゃないかなぁ、
などと思った、38話です。

飛彩は、自分が間違った選択をしていることは承知のうえで、
それでも小姫ちゃんのためにその道を進み続けた。血を流しながら。

・永夢たちの起死回生のクロノス攻略作戦を、土壇場で裏切って阻止する(33話
・人類を魔の手に預ける行為に等しいと知りながら、パラドを倒そうとする(37話

逆に言えば、飛彩にとって小姫ちゃんの復活は、
大事な仲間達や人類の未来よりも優先すべき、叶えなければならない願いだった。

しかし。全てを投げ打っても構わないと考えていた飛彩に
最後の最後に残されていたものがあった。「医者としての自分」だ。

「彼の手術に行って来い。ただし、わざと手術に失敗するんだ。
 難しい手術なら失敗しても、君をとがめる者は誰もいない」


わざわざ飛彩が足を運ばなくとも、おそらく大我の命はなかっただろう。
だがしかし、正宗は敢えて「行け、そして失敗しろ」と命じる。

「失敗知らずの天才外科医は私の言いなりになり、初めて体験するのだ。
 人の命を殺める運命をな!」
「おまえ・・・それでも人間かよ!」


悪魔、だよね。
飛彩の魂を縛り付けるためにだけに、その手を血まみれにせよと高笑いする。

けれど。見返してみると、やはり飛彩は大我を救うために
聖都大学附属病院へ戻ってきたように思う。

「世界で一番のドクターになって」
その言葉は、いままで呪縛のように飛彩を縛り付けてきた。
でも、いま、小姫ちゃんの言葉が「赦し」になってくれたんだと思う。
小姫ちゃんの復活よりも、「飛彩がドクターで在りつづけること」を、選択しても良いんだ、と。

医師であることを選んだ飛彩は、再び白衣に身を包んで、正宗と対峙する。

「俺に・・・切れないものはない。
 俺は世界で一番のドクターだ。目の前で失いかけている命を見捨てることなど、絶対にしない」

「研修医。今まで俺がしてきたことは、弁解の余地がないことだ。
 しかし、もし許されるなら、俺と一緒に戦ってくれ・・・」


自分の行為が、小姫ちゃんを完全に消滅させることになると理解したうえで。
その結末に恐怖し、立ち止まってしまわないように。
自分の背中を押してくれと、永夢に頼むように。

なんかな。なんかね。うん。良かったよね。
こんなことになってしまって、素直に戻ってくるのはすごく難しいと思ってたけど、
そうだよな、飛彩は、プライドは高くても、つまらない意地を張らない人だった。
そして何より。視聴者である私もCRのメンバー同様、飛彩が戻ってきてくれることを心待ちにしてて
彼らと一緒に、純粋に飛彩の帰還を喜んでる。それって本当にすごいことだよね。

大我。

「失敗知らずのお坊ちゃん。
 お前こそ、そんな体でオペを続けて、俺みたいになってもいいのか?」
20話

「俺は今度こそ、グラファイトをこの手で始末する。
 だからお前は、クリアした先にあるものを確かめろ」
31話

「恋人との未来だけ考えて、前に進んでりゃいいんだよ!」37話

今回の回想シーンにあった大我の言葉から受けた印象は、
大我は飛彩に対しても、主治医に近い感覚でいたんじゃないかな、と。

しかし過去に縛られた大我は、グラファイトを倒すために全てを捨てて挑み、
命すら危うくなっていた彼を救ったのが、飛彩だった。

「CRに戻ったのか」
「あぁ。俺の望みは果たされた」
「そうか・・・」
「花家先生。あなたに対する今までの非礼、心からおわびします」
「よせ。謝るのは俺の方だ。お前は、俺の・・・命の恩人だ」


飛彩が初めて「花家先生」と名前で呼び、
今まで飛彩を下に扱っていた大我が、「命の恩人」と認める。
彼ら二人の時間が、ゼロデイで止まっていた時間が、ようやく前に進み始めたように感じます。

今話は月の明るい夜から始まり、
朝の光差し込む病室のシーンで終わりましたが、
すごい、濃密な一夜の物語でしたね。すごく良かった。

黎斗。

「もし彼が命を落としたら、取り返しがつかない」
「へぇ~、あんたに人の命を心配する心があったとはねぇ」
「勘違いするな、私が心配してるのはパラドの方だ。
 彼を消されたら、永夢は変身能力を失い、クロノスに対抗できる存在を失う」
「・・・なんか腹立つなぁ、あんたと意見があうなんて」

「パラド!君を守るのは癪だが、
 永夢のために開発したハイパームテキが無駄になるのはもっと癪だ!」


なんやかやと理由をつけてクロノスと対峙する黎斗。
理にはかなってるんだけど、なんとなく今回は、「相手が正宗だから」戦っていたような印象。

「私に刃向ったところで、ライフの無駄遣いになるだけ」
「多少のコンティニューは覚悟の上だ!」


パラドが逃げた後も。94あったライフが70に減るまで
文字通り命を削って、ボロボロになりながら戦い続けた黎斗。
彼ら親子の間に何があったのか、詳しくは語られていませんが、
黎斗にとって、自分の手で決着をつけなければならない「何か」があるんだろうな。

変身前の黎斗の反り返り、すごかったですね。

永夢。
貴利矢から事の詳細を聞き、「大丈夫」とニコちゃんを笑顔で宥めたあと、
手術室を後にした永夢の表情が。わぁすごく怒ってるよ、そりゃ怒りますよね!

「お前はこの世界の癌、俺が切除する」
「お前の運命は、俺が変える」


今まで患者の運命を、ある意味「絶望から希望へ変える」と宣言してきた永夢が
正宗に対しては「希望を絶望へと変える」と宣言。

自分にバグスターウィルスを植え付け、多くの人の命を奪うゼロデイを実行した黎斗に対してすら
「僕は、黎斗さんの笑顔を取り戻したい」23話)と言っていた永夢が
正宗に対しては、怒りをあらわにし、非情な態度をとります。
うん、確かにそれに値するだけの、ひどいことやってきてるからな。

でも。ここへ来て永夢が「人を救う」以外の決定をしたことが、なんかすごく不穏な印象。
人の命を救うドクターたちが、果たして人間である正宗をどう裁くのか。裁けるのか。
正宗から変身能力を奪うだけで、事態は解決できるのか。

(まぁ今回も戦闘から消えて離脱したので、人間じゃないかもしれないけど)
(それはそれで、じゃあ人間じゃなかったら倒してもいいのか?っていう問題が)

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仮面ライダーエグゼイド 第37話「White knightの覚悟!」

2017-07-02 22:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
「エグゼイドを絶版にしろ!」という正宗の命令を拒否する飛彩。正宗は代わりに、永夢からエグゼイドに変身する能力を奪い取るためパラドを倒せと指示する。ゲーム病患者を救うためバグスターに戦いを挑む永夢、永夢との決着を望むパラド。そこへ正宗の命令を受けた飛彩が立ちふさがる。飛彩はタドルレガシーガシャットを手に、ついにブレイブレベル100へと変身して・・・。


オープニングの貴利矢が赤ジャケ笑顔に戻って「おおおおお!」と歓喜の声をあげたんですが、
一方、白衣の背中シーンが戻ってこなくて、残念な気持ちも隠しきれません。
やっぱりバグスターは医師カウントに入らないのか?
でも、本編でも「監察医としての俺」みたいなセリフがあったのになぁ。なぁ?

本編

「研修医を殺せというのか!?
 俺はドクターだ、人の命を奪うことなど・・・できない」


人の命を救うドクターに対して、無茶ぶり過ぎる指令を出す正宗。
・・・と思いきや、ちゃんと「言い訳」を用意してありました。

「むろん、君にそこまでは期待していない。
 しかし、パーフェクトノックアウトならどうだ」
「・・・パラド?」
「彼を消せば、エグゼイドのゲーム病は治り、ゲーマドライバーの適合能力を失う。
 つまり、仮面ライダーには変身できなくなる」


それは、正当な医療行為なんですよね。
「だから、ドクターである自分がそれをやってもおかしくない、むしろするべきだ」
って言い訳が成立してしまう。

だがしかし。それは「言い訳」なんだよ。

すべてが終わったとき、そこには、瀕死で横たわる大我の姿が残されていて。
それは「大我が過去にこだわりすぎた」のが原因であって、飛彩の責任ではないんだけど。
でも、最初に正宗の準備した「言い訳」に、それが間違っていることを承知の上で「乗ってしまった」
その罪悪感が彼の背中に重くのしかかり、大我のもとに集う仲間たちに、近寄ることすらできない。

ツイッターでも指摘されてましたが、
そんな彼らの間に、「関係者以外立ち入り禁止」の文字がペイントされているのが
本当に皮肉な演出でしたね。

そうして、ドクターとしての自分の魂をガンガン削りながら戦う飛彩ですが、
そんなこたぁお構いなしの正宗は、次週予告によると
「医療ミスして患者を殺せ」的なことを言ってくるようです。もう最悪だぞ最悪。
予告見てて「ひどい・・・」としか言えなかった。
やることがえげつないぞ正宗。来週が怖い。毎週怖い。

あと。
「労働には報酬を与え、人心をつかむことで、カンパニーを形成する。
 それこそが、会社経営というものだ」
33話
とドヤ顔で経営を語っていた正宗が、一度与えた「小姫」という報酬を没収するという凶行ですよ。

「審判のときだ。君はどっちを選ぶ?!
 恋人の運命か、エグゼイドの運命か・・・」


審判のとき、じゃねーよ、何様のつもりだよお前。
言ってみたら、上半期の成績が良くてもらえたボーナスを、
下半期の成績が悪いと言って没収するようなもんだろ。経営者としてもアウトだろ。

黎斗はなんやかや言いながらも「すべては計画どおり!」とゲームマスターとして君臨してたけど
正宗は、最強の力を持つわりに、ゲームマスターとしての管理能力はイマイチだよね。
もしかして三下キャラなんじゃないか。人質抱えてるから手ごわく感じるだけで(失礼)

大我。

「ねぇ、あいつ。失った過去を取り戻したいとか言ってたけど、
 それって、恋人の小姫さんのことでしょ? ・・・無視かよ」
「あいつが取り戻そうとしてるのは過去じゃない。
 過去にこだわって縛られてるのは、俺のほうだ」


34話の感想でも書いたんだけど、
飛彩は、小姫ちゃんを取り戻すことしか考えてないんですよ。
そのためには自分がどうなってもいい、自分の水晶がどす黒く濁り、砕け散ってしまっても、
そのあとに小姫ちゃんの笑顔が残っていればそれでいい、そう考えてるように見えるんですよ。

でも、大我はそうは言わない。

「ブレイブ!お前がいま向いてる先は、過去じゃない、未来だ!
 恋人との未来だけ考えて、前に進んでりゃいいんだよ!」


「恋人との未来」
飛彩の自暴自棄な、すべてを引き換えにしても小姫ちゃんを取り戻そうとする姿を知っていて、
そのうえで、敢えてこういう言い方をしたんだと思う。
34話の「ずっと俺のことだけ恨んでりゃよかったのに」という思いそのままに、
小姫ちゃんの笑顔を取り戻すための犠牲のすべてを、いままた自分で背負おうとしているんだと思う。

その一方で。グラファイトに対して異様とも言える執念を燃やす大我。

「やり残した過去に決着をつけるまでは
 グラファイトをぶっ潰すまでは、倒れるわけにはいかねぇんだよ!」


もうさ、1回倒してるんだし(10話
完全体のグラファイトは何度倒しても復活してくるわけだし、
なんていうか、命あっての物種って言うじゃないですか、無茶やめましょうよ。

でも、そういやグラファイトはゲムデウスを培養中でしばらく動けなくて、
今回パラドが珍しくやられて帰ってきた&ゲムデウスの培養が落ち着いたことで
久々の現場復帰、っていう感じなんですね。ニコちゃんも目撃情報なくてキリキリしてたし。
この機会を逃せないと判断した上での無茶か、無茶すぎです。

グラファイト側は、バグスターの流儀というか、ガッシューンしたらそれで決着ついたカウントで
それ以上の深追いはしない。
だからこそ、今までライダー達も瀕死になりながらも生きて戦ってこれたわけで
貴利矢の消滅だけが、黎斗の悪意による例外だったわけなんですが。

執念の大我は生身でグラファイトに食らいつき、攻撃を受けて
内臓損傷という、最大のピンチに陥ってしまう。

最初は大我をがんがん揺さぶってたニコちゃんが、
吐血する様子を見て飛びのき、恐怖してる姿が印象的でした。

「悪い、お前のことを診てやれなくて・・・」

そう思うなら!最後の最後までニコちゃんのこと責任もって診てやれよ!
とりあえず、前回の感想で与太話した「大我バグスター説」は否定されました。それは良かった。

パラド。
ここまで「倒すべき敵」として描かれてきたパラドですが、
永夢をエグゼイド足らしめる要因であった彼が、ここへきて「守るべき存在」へ化すという妙味。

でもここでは、パラドのことを後回しにしてでも
クロノスを倒しておくべきだったよね。

しかしやっぱり、パラドは「倒すことが可能」な存在なんだよな。
29話でリプログラミングを受け、永夢の中にあった「天才ゲーマーM」と融合した彼は
Lv.99の力を得ると同時に、有限のライダーゲージを胸にいだくこととなるんですが、
そのゲージが今回初めて赤く点滅する。

もしかしたら、そのまま飛彩と一騎打ちの状態であれば、パラドは消滅を受け入れていたかも。
それはルールにのっとった正しいゲームの結果だったから。
しかし、ニコちゃんがいらぬ横やりを入れたことで、白けたパラドは逃亡。
パラドを倒そうと乱入したニコちゃんが、結果、永夢を救ったんですよね、ファインプレイ。

ただ、ね。ここはパラドだけじゃなくグラファイトも、倒してはいけないと思うんですよ。
小姫ちゃんのバックアップを持ってるから。
だから、敵なんだけど「たぶん倒しちゃダメだよ!」とハラハラしてます。気づいて!

その他あれこれ。

・小姫ちゃんパパの登場。

「飛彩くんに伝えてくださいませんか
 彼、小姫の月命日に欠かさずうちに来てくれていたんですが、
 もう5年ですし、これ以上小姫のことを背負う必要はないと」


パパ自身はまだ諦めきれず、娘を取り戻すために
ゲームに参加してCRに運び込まれてるわけなんですが。
本当にね、もうね、「小姫のことを背負う必要はない」っていうのが、伝わると良いのに。

小姫ちゃんを救うために戦うことを否定するわけじゃないんだ。
ただ、そのために飛彩が仲間を裏切り、魂を削り、
ドクターとしてのおのれの在り方まで見失ってまで戦う必要は、ないんだよ、と。
仲間を頼っていいんだよと。みんなの前で弱音を吐いたって、涙を見せたっていいんだよと。
いまだって、みんなが飛彩を待っているんだよと。伝わると良いのになぁ、本当になぁ。

・マスターガシャット
物語のキーアイテムが明確に提示されました。

「あなたが持っているライダークロニクルは、もともとは黎斗が開発したものよ。
 だから、CRで預からせてもらう」
「断る。仮面ライダークロニクルの著作権は幻夢コーポレーションにある」


っていうか。ポッピーは黎斗ママ(正宗の妻)の記憶や感情を保存してるんだよね?
なんかこう、正宗が恥ずかしくなるような記憶とかで脅迫できないかな(発想が悪党)

「この人、こんな風に格好つけてしゃべってるけど、
 寝るときは白目むいてるんだよ!
 というわけで、桜子さんの記憶から画像データを作っちゃいました~♡
 言うこと聞かないと、今日の15時にSNSにアップされちゃうんだからね!」

的な。(これ間違いなくポッピーが絶版にされる展開だな)

・ハイパームテキ
天才ゲーマーMの力(パラドとの合体)が必須条件だと思ってたのに
普通に変身した。そして10秒以上戦ってた。一度起動できたら永夢にも使えるのか。
え~、だったら無敵じゃんすごいじゃん!(いまごろ)

・カイデン可愛い。
初期バグスター達はキャラがいちいち可愛い、なごむ。

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仮面ライダーエグゼイド [裏技] 仮面ライダーゲンム

2017-06-26 16:45:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
仮面ライダーゲンムが仕掛ける禁断のバトルゲーム!? 映画『平成ジェネレーションズ』の後日談となるスピンオフムービー!


PART.1、PART.2とyoutubeで無料公開していて





完結編のPART.3は、ガシャット同梱のDVDでお楽しみください、という
視聴者ホイホイなアレです。毒を食らわば!皿まで!!!(買った)


んで。感想。

・脚本は高野水登さん。
 ゲンム、スナイプ、レーザーの「裏技シリーズ」の脚本は、この方が担当されているとか。
 なんかビミョーに「永夢や社長の口調はこんなんじゃない」とか思ったりもするんですが、
 まぁいわゆる一般的なヒーローっぽい感じです。

「二度あることは、三度あるなんてこと・・・ないよね〜www
 って、おいおい嘘だろおぉぉぉ〜」


 みたいな、ゲーマーテイストの強い口調好き。

・響鬼さんの太鼓の修行は、そんな生易しいものじゃないはずだぜ!!!
 とか思いましたが。なにしろ今回の先輩ライダー達は、
 「ゲンムの打ち込んだデータをバグスターウィルスに乗せて走らせてる」っていう状態なので、
 外見と戦闘能力だけコピーされてる感じかな。声も違うし(それは大人の事情もある)

・エグゼイドがドライブモードや鎧武モードになると、
 戦い方や構え方もドライブや鎧武みたいになるので「うわーすげぇ!」とテンション上がりましたが
 考えてみたら、中の人は同じだった。そりゃ再現率高いわけだわ。高くて当然だわ本人だもん。
 しかし逆に考えてみると、中の人は同じなのに「ドライブの動き」「鎧武の動き」と区別できてるわけで
 やっぱすげぇや!!!って思いました。

・ウィザードモードの蹴りが美しい。ヒラヒラをヒラっ!ってやるのも美しい。
 このスーツが、のちのクロノスに流用されているという噂を聞きました。

・エグゼイドとスーファミ画面の親和性の高さ。良い。

・ジェットコンバット戦での空撮。ドローン撮影かな? いいですよね。

と、まぁいろいろ見所は多いんですが、
なにしろDVDが本編25分。うち20分は上記のとおりyoutubeで無料公開されてるわけで
DVDを買う意味とは!?ってなりました。まぁ、ガシャットのおまけだから仕方ないか。

「本編以外にも何かおまけ映像があるはずだ!おもちゃCMつなげたやつとか!」と期待してたら
裏技スナイプの予告動画が入ってました。うん、それもyoutubeで無料公開してるやつな。

だから、まぁ、コレクターアイテムのひとつとして抑えておきたかったとか、
ラスト、ミスターパックマンの正体である(ピー)さんの白衣姿を見ることができるとか、
DVDを買ったメリットはその辺りかな?って自分を納得させてる感じです。
あとyoutubeより画像はきれいですよ(必死)