素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第20話「逆風からのtake off!」

2017-02-26 21:50:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
ゲームをするときに性格が変わるのもバグスターウイルスが原因?と、不安を抱く永夢。新たなバグスターが出現し、飛彩がブレイブレベル50に変身し戦うが、永夢は「もしもまたバグスターに身体を乗っ取られたら・・・」と脅え、エグゼイドに変身できない。そして飛彩もレベル50のパワーを使いこなせず、パラドクス相手に苦戦、変身を強制解除し倒れてしまう。


自分の存在そのものに確信を持てず、
恐怖からエグゼイドに変身できなくなった永夢。
なんとなくなんですが、たぶん彼はこのままずーっと変身せずにいられた方が
良かったんじゃないかなぁ、という気がします。
それは逃避だし、何の解決にもならないんだけど。

「哀れで見てられねぇな、エグゼイド。
 ビビってんならガシャットを置いてここから立ち去れ。
 一生自分の身だけ守って、一人で笑ってろ」


変身できない永夢を嘲笑うような大我の態度。
でも彼は、自分の正体に怯え6年前の自分の陰に隠れ息を潜めていた「永夢」が、
前回の飛彩の言葉に呼び起こされて、再び表層へ戻ってくる様子を見て、
彼はバグスターである永夢の気持ちを「理解」し、「期待」したんだ、と思う。
(見直して気づいたけど、永夢=バグスター前提で走りすぎですね私)

戦わないならまた6年前の自分の中に帰れエグゼイド、
だがお前は違うだろ、戦うためにこそ、この場所へ帰ってきたんだろ?

前回(19話)「全てのバグスターは、俺がぶっ潰す」と宣言していた大我だけど
もし本当に永夢がこの戦場を立ち去ったら、見逃すつもりだったのかもしれない。
大我の中で、永夢の存在が、少しずつ変わりつつある。

「ったく。俺のアドバイス無視しやがって」
「僕、ドクターとしてこれからも、向き合い続けていきます。患者とも、自分とも」
「フッ、勝手にしろ」


もっとも、飛彩に対する姿勢(後述)とは全然違うということに変わりはなく。
アドバイスに従っていれば命は助けてやったのに、というその笑いの裏を返せば、
ここらから先の地獄への道連れとして、認められちゃった感じがあります。それもまた信頼。

とりあえず、ここの永夢の変身シーンは
4歳次男まで「かっこいい!」と絶賛するほど良いシーンでした。すごく良かった。

そんなこんなで。今回は大我回でしたね。

Lv.50のガシャットでパラドと対等以上の活躍を見せる飛彩ですが、
飛彩の身体がそのパワーに耐え切れず、崩れ落ちる。
戦闘での物理ダメージはなかったように見えたのですが、
戦闘終了後の飛彩は、過去になかったほどの重傷を負っているように見えます。Lv.50やばい。

そして大我。目の前で永夢が力尽きたときは、採血だけして放置してたのに(14話
飛彩が倒れたときは、ちゃんと自分の病院に連れ帰って手当てするという、えこひいき発動(笑)

「俺が、水に流したとでも思ってるのか。
 俺の怪我を治して恩を着せれば、認めると思ったか、俺の大切な小姫を死なせたお前を!
 たった一度の失敗が、取り返しのつかないことになる。それがドクターだ」


飛彩は大我に対して無関心を貫いてるような感じでしたが、
小姫ちゃんの件をずっと根にもってました。そういえばそうだった。

でもさ、わざとじゃないじゃん? 死力を尽くして戦ったけど、結果及ばずってことじゃん?
医療ミスじゃないのに、医師免許を剥奪されて、ここまで根深く恨まれてるっていうのが
どうしても理解できない視聴者なわけですが。

しかし、そんなタイミングで「仮面ライダースナイプ エピソードZERO」の予告が公開されまして。
これを見れば、その辺の謎も解けるに違いない! まぁBlu-rayの特典映像なんですけどね。ぐぬぬ。



ともあれ。予告部分だけ見ても、6年前の大我が「天才医師」と呼ばれる、
飛彩に似た境遇にあったことが推測されるわけで。

「失敗知らずのお坊ちゃん。
 お前こそ、そんな体でオペを続けて、俺みたいになってもいいのか?
 俺には失うものは何もない。
 だから言ってんだ。仮面ライダーは俺ひとりで十分だってな」


飛彩を戦いの場から遠ざけようとする大我は、
飛彩を6年前の自分に重ねているように見えるし、
かつての自分と同じように闇に落ちそうになる彼の腕を掴み、
おのれの身もかえりみず、光の中へ投げ戻そうとするようでもあり。

守りたい存在(飛彩=かつての自分)に対して理解を求めず、
滅ぼすべき存在(永夢=バグスター)と共に戦うことを選ぶ。
「仮面ライダーエグゼイド」は、大我の物語なんじゃないかという気がしてきた。

「闇医者、お前の存在はNoThankYouだ」と大我を全面否定していた飛彩が
「認めたわけでも許したわけでもない」と言いながらも
現状を打破する有効な手段として大我にガシャットを託したのは、転機ですね。
この回、何気に転機が詰まってるぞ。

そしてこの「デュアルガシャット」というシステム。
パラドが1人で2種類の能力を自在に操ることができる一方で、
飛彩と大我が1つのガシャットを共有し、使用するたび二人の思惑がぶつかりあうっていうのは
すごい、すごい仕組みですよね。唸る。

「君にLv.50が扱えるのか? また5年前のように失敗しても知らないぞ」
「あのとき、俺はプロトガシャットの副作用を味わった。
 しかし。だからこそ、今の俺がある。扱えるさ、今の俺なら」


その言葉のとおり、飛彩よりも上手にLv.50ガシャットを使いこなし
戦闘後のダメージも、それほどひどくない模様。5年前にどんな目にあったんだよ大我。

関係ないけど、今回Wマイティで戦った永夢も、戦闘後の頭痛の描写がなかったよね?
変身することで元に戻れなくなるかも?という恐怖とは裏腹に、症状が改善してる?
ゲーム病を受け入れたことで、さらなる進化の余地が出てきたとか?

黎斗&パラド。
しれっとおうちに帰ってきましたパラド。
そして黎斗の椅子に座り、まるで支配者のごとく振る舞う。

「少しは頭を冷やしたか?
 お前は黙って仮面ライダークロニクルを完成させれば、それでいいんだよ」


しかし、あくまで主導権は譲らない構えの黎斗。

「君は何も知らない。
 自らの、死のデータを手に入れてまで、デンジャラスゾンビを私の力に選んだ意味を。
 このガシャットはLv.10であると同時に、レベルX(エックス)でもある。
 つまり、未知数ということさ」


果たしてゲームの中に「未知数の存在」という不確定要素を設定することは可能なのか?

ともあれ。どんだけダメージを負っても死なないゲンムですが、
毎度、帰還するたびにボロボロになっていて、
前回も書いたけど「死ぬほどのダメージを何度くらっても死なない」という生き方は
すさまじく、恐ろしいよね。その覚悟は一体どこから来たものなんだろう。

おまけ。永夢を演じる飯島さんのツイート。
動く点Pってパラドですよね!って思いました。



さらにおまけ。黎斗のバグスターラスボスコレクション。
01:ソルティー(12話)
02:アランブラ(14話)
03:リボル(16話)
04:モータス(18話)
06:ガットン(19話)
08:バーニア(20話)

残り4体。シャカリキスポーツ・ドレミファビート・ギリギリチャンバラ・ドラゴナイトハンターZ。
いやちょっと待て。あと4話でちょうど第2クールが終わるぞ(鳥肌)
カウントダウン終了がそこまできてる。波乱の予感しかない。
でもドラゴナイトハンターZのラスボスとか、倒せる気がしないんだけど・・・。

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